🌊海から生まれたお金のはじまり
昔むかし、まだ金属も紙幣もなかった時代、人々は自然の中に「価値」を見つけていたよ。その代表が貝殻!特にツヤツヤで美しいタカラガイは、世界中で「お金」として使われていたんだ🐚
🏺中国の神聖な貝貨
紀元前1600年頃の中国・殷王朝では、子安貝が貨幣として使われていたよ。
・貝10枚=1朋という単位で取引されていた
・王様が戦に出る時、貝を贈られていた記録もある
・「買」「財」「貯」「賃」などの漢字には、今も「貝」が含まれている!
さらに、青銅や石で模倣された貝貨も登場して、世界最古の鋳造貨幣とも言われている✨
🌍アフリカとイスラム商人の貝の旅
17〜18世紀、イスラム商人たちはモルディブから北アフリカへタカラガイを運んでいたよ🐫
・タカラガイ100個=大人1日の生活費
・タカラガイ200個=ニワトリ1羽
・金1オンス=貝貨32000個
市場では女性が小売を担い、貝の数え方もユニークだった!10×8を100個と数える計数法で、小売人は20%の利益を確保できるようにしていたんだ💰
🌴オセアニアの「生きている通貨」
パプアニューギニアやソロモン諸島では、今も貝殻が「通貨」として使われている地域があるよ🌺
・白く細長い貝を糸に通した「ディワイ」は結婚の持参金や儀式の贈り物
・色や長さ、編み方で価値が変わる
・人と人との信頼をつなぐ象徴として使われている
🌀なぜ貝殻がお金になったの?
理由はこんなにたくさん!
・希少性が高くて手に入りにくい
・加工しなくても美しく完成された形
・腐らず軽くて運びやすい
・文化的価値が高く、儀式や装飾にも使える
貝殻はただの海の落とし物じゃない。それは「海の宝石」であり、人類が自然に見出した価値のかたちだったんだ🌟
📿今、手にする貝にも記憶が宿っているかも
波にもまれ、太陽にさらされながらも静かにそこにいた貝たち。もしかしたらその小さな貝にも、遠い昔、誰かの手の中で「価値あるもの」として扱われていた時代があったのかもしれないね🐚✨

