こんにちはぴよぴよ侍です
昨日愛宕山を登り月輪寺と愛宕神社へお参りさせて頂いたので、参拝記録を書かせて頂こうと思います
愛宕山へ登拝させて頂くきっかけとなったのは、非常によくして頂いているブロ友さんに月輪寺についてご紹介して頂いたからでした
76歳のご住職が水道もガスも無く停電はしょっちゅうで建物や地盤は土砂崩れや台風の影響で損傷し、真冬でも水風呂に入らざるを得ず、信徒さんからの郵送による食品などの支援も配送業者さんに配達して頂けるのも1日1つと限られており、食べる物にも困っているという大変困難な状況の中必死に神仏を、信仰をお守りし繋いでいらっしゃるというそれはもう本当に大変尊いお寺さんです
月輪寺は愛宕山を月輪寺参道を約2時間ほど登った先にあるお寺で、参拝するためには表参道より更に険しい道を登る必要があります
交通手段はもちろん徒歩オンリーで、売店や自販機もトイレも頂上へ行くまでありませんし、表参道と違いちゃんとした休憩所みたいなのもありません
月輪寺より先にある愛宕神社まで参拝する場合は往復5時間以上はかかるうえ、マムシや熊なども出没するらしいので、登拝する際は必ず午前中、できれば11時より前に入山することを強くオススメ致します
参考までに、私は下のマップの緑のルートで登り、青のルートで下山しました
緑のルートは割りと斜面がキツく青のルートほど道も整備されていないため、下りは危険と判断し青のルートで降りました
赤のルートは狭いし危険と聞いたのでスルーしました
愛宕山には様々な見どころがあります
ここが月輪寺登り口の入口なのですが、ここで登り口から登っていくのではなくまずは左の方にある階段を進んで行かなければ空也の滝へは行けません
空也の滝へ行く予定がない方はそのまま斜面を登っていくと大丈夫です
私は空也の滝にも行くつもりだったのに、最初のこの分岐に気付かず月輪寺参道を15分ほど進んでしまい、『空也の滝までの分岐の道どこ……もうちょい先かな』と思っていたら頭の中で『違う』と聞こえたので、立ち止まりネットで調べたら分かり易い記事を見つけ、間違いに気づくことができました
教えて下さった方々に感謝感謝です
急いで引き返して、まずは空也の滝へ向かいました
こういう道を進んでいきます
途中民家っぽい所を通りますがそのまま通り抜けていきます、分かり辛いですがそれが正規ルートで合ってます
しばらく進むと八大龍王様の鳥居と狛犬様が見えます
ご挨拶して、進みます
この赤い鳥居の先に空也の滝はあります
とても立派な滝ですので、是非『空也の滝』で検索してご覧になってみて下さいね
此方に祀られている神仏にご挨拶をし、滝の雫に癒やされ心身ともにシャキッとしたところで感謝を述べて元来た道へ戻り、月輪寺参道を登ります
ちなみに、写真の看板にある大師とは法然様のことで、聖人とは親鸞様のことです
ここに着くまでかなりしんどかったです
しかし、ほんとにもう行けども行けどもあるのは山道ばかりでした……
下の写真にある場所を見て『え?立入禁止なの』と思われる方も居られることと思いますので一応説明させて頂くと、立入禁止なのは夕方5時から朝の9時までの時間です
なので立入禁止時間外ならそのまま先に進めます
ここまで来たら月輪寺まですぐです
子宝紅葉という樹齢約1000年のご神木がお出迎えしてくださいます
ご住職にお会いした時、『ま〜今日は特にみんないい人ばかり来てくださって、極楽浄土に来たみたい』と仰って頂きました
私の他にもたまたま参拝者が数人来られていて、皆さんとても親切でお優しい方達ばかりでした
大変な苦労をなされているご住職のために、ブロ友さんからお預かりした食料品と私が用意した食料品をお渡しすると凄く大喜びされておられました
『重かったでしょう……本当に有難うございますこれで餓死しないで済みます』とのお言葉を頂き、改めてご住職の大変さが身に沁みました
この日はとても珍しく、私以外にもお水や食料といった供物を運んでくれた人が居て、しかも私と同じタイミングで来られたので驚かれておりました
しかも1日1個の配送もこの日は何故か特別に2つ配送して頂けたようで、『本当に極楽浄土に居るみたいこのお寺は本当に不思議なお寺ですよ、いたずら電話もないし、イイ人しか来られない』
と仰っておられました
ご住職様から梅昆布茶をご馳走になりながら、いろんなお話を聞いて、あっという間に時間が過ぎ去りました
ご住職の話によると、明智光秀公は本能寺の変の直前にここでおみくじを引いて3回連続凶を引いたそうです
そりゃあ天下も長くは続きませんよね
食事も召し上がって行って下さいと仰って頂きましたが、流石にこんなに苦労なされているご住職様からそこまでご馳走になるのも悪いと思ったので、せっかくのご厚意でしたが遠慮させて頂き、月輪寺を後にしました
此方は親鸞聖人手植えの有難い桜です
月輪寺にはこの桜についてや、他にも書ききれないほど色々な逸話がありますので、気になる方は是非調べてみてくださいね
また、記事にすることがあれば書かせて頂こうと思いますが
本堂の他にも、宝物殿などの建物もありますがそれらはご住職様のお父様である先代住職様が命懸けで建てられたものだそうです
先代住職様が月輪寺を再興させようと頑張っておられた時、ここは廃寺と化していて1つの小屋にたくさんの仏像がぎゅうぎゅう詰めになっていた状態らしく、このままでは月輪寺にて長くこの地をお守り下さっていた仏像や、空也上人立像などの沢山の重要文化財含む仏様たちが国に持っていかれるということで、先代住職様が命懸けで現在の宝物殿などを建てて下さり、それを現住職様が厳しい立地条件にも台風被害にも停電にもあらゆる障害に負けずお守りして下さっているとのことでした
これ程までに神仏、そして人々のために尽くして居られる素晴らしい方とお会いできて、本当に有難い限りです
今後、月輪寺の心と伝統と信仰を守る後継者の方が現れることを強く願います
ご住職様や月輪寺の現状を目の当たりにして、弘法大師空海様の『行動なき祈りは妄想である。祈りなき行動は妄動である。』とのお言葉を思い出しました
改めてこの言葉を心に刻み、自分も頑張って行かなければと気付きを頂きました
境内に居た鹿さんです
野生ですが、めちゃ人馴れしています
近寄ってきてくれました
長寿の心得、参考にします
月輪寺を出て、愛宕神社へ向かいます
荷物も軽くなったし、傾斜もこの辺りから少しマシになるので気が楽です
綺麗な景色に見とれます
しばらく進むと看板が出てきます
私が道中会った人はみんないい人ばかりで、挨拶も返してくれるしゴミも少ないしそんなことは感じなかったのですが、マナーの悪い方も時折居られるそうです
ここまで来たら愛宕神社に近付いてきた証拠です
もう一踏ん張り
知る人ぞ知る愛宕神社の鉄の鳥居です
愛宕神社と和気清麻呂様(護王神社の御祭神)はとても深い関係があり、和気清麻呂様は愛宕神社中興の祖と言われております
そのため愛宕神社の神使は猪様であり、この鳥居にも猪様が描かれております
この先を進むと本殿や若宮、奥宮があります
御祭神は以下の通りです
【本宮】
伊弉諾尊
埴山姫神
天熊人命
稚産霊神
豊受姫神
【若宮】
火之迦具土神
雷神
破无神
【奥宮】
大国主神以下17柱
……また、愛宕神社で有名な『太郎坊』という『日本八大天狗』の筆頭である超すんごい天狗様は怒ると火事を起こすと言われていて、その正体は『火之迦具土神』の化身だとも、神仏習合時代の御本尊であった『勝軍地蔵』だとも言われており、他にも色々な説があるそうです
ちなみに、『日本八大天狗』とは
・愛宕山太郎坊(京都)
・鞍馬山僧正坊(京都)
・比良山次郎坊(滋賀)
・飯綱三郎坊(長野)
・相模大山伯耆坊(神奈川)
・彦山豊前坊(福岡)
・大峰山前鬼坊(奈良)
・白峰相模坊(香川)
ですが、別格として石鎚山法起坊(愛媛)という天狗様を加えることもあるそうです
他にも、『日本四十八天狗』という括りもあるらしいです
ちなみに私の推し天狗様は鞍馬山僧正坊様です
皆さんにも推し天狗様はおられるでしょうか