産後にトイレで失神してしまった私でしたが、看護師さんのおかげで怪我も無く、無事にベッドまで戻ってきました。
何か食べた方が良いと言われ、主人が買ってきていた海苔巻を2切れ食べました。
食いしん坊の娘がまた食べたいと言い出すんじゃないかと思っていましたが、残したぶんも、
「ママのぶんよ。食べてね」
と言って、奪いにくることは無かったです。
いつもなら絶対に
「〇〇ちゃんもいるー!」
と言って、奪いに来るとこなのに(^_^;)
「ありがとう。また残りは後で食べるね」
と言って、片付けました。
そして主人はどうやら一緒に泊まってくれるつもりだったようですが、娘のパジャマは持ってきていたものの、歯ブラシなどをもってきておらず・・・(T_T)
病院の売店ももう閉まっている時間だったので、とりあえず今日は口をゆすぐだけでも良いか・・・。
と少しイラッとしながらも娘と一緒にベッドで眠ろうとしたのですが、いつもと違う場所に娘のテンションも上がってしまい、なかなか眠れず
私も産んだばかりで(しかもついさっき失神していた)ベッドの上でパタパタ動き回る娘を寝かしつける元気も無かったので、
「もう帰って寝な。ここじゃあ寝れんやろ。歯磨きもしてないし。」
と言うと、
主人は一気に不機嫌になり、
「はいはいごめんね。
俺じゃあ何の心の支えにもなれんのやな。」
と言って、怒って娘を連れて病室を出ていきました。
私もしんどくて言い方がキツかったし、主人も朝早くから娘をディズニーオンアイスに連れて行って、病院についてからは私の腰を擦ってくれたり娘の世話をしたりで疲れていたんだと思います。
あまりの後味の悪さに、一人病室に残って泣いていると、しばらくして主人と娘が病室に帰ってきました。
「看護師さんが、赤ちゃんに逢えますよって。今から部屋に連れて来てくれるって・・・。」
そして、泣いていた私を見て、
「ごめん。怒って悪かった・・・。」
と言って、抱きしめてくれました。
そしてしばらく待っていると、看護師さんが赤ちゃんを連れてきてくれました。
赤ちゃんと初対面。
産んだ直後は、奇形があると言われていた赤ちゃんに会うのが少し怖かったけれど、この時には、そんな気持はもう無かったです。
さっきはママとパパ、喧嘩しちゃってごめんね。心配して、会いに来てくれたんだね。
ありがとう。
産後少し時間もたってしまっていたので、抱っこすると既に冷たく、冷やされていました。
そしてやっぱり亡くなってしまっているので、色も黒っぽくて血色が悪く、娘が産まれた時とは全然色が違いました。
でも、顔を見ると、とっても小さな可愛いまぶたが閉じられていて、小さな鼻も可愛くて、その下にある少し特徴的なお口も、全てが愛おしかったです。
看護師さんが、家族4人の写真を撮ってくれました。
そして、パパが足型をとってくれました。
手も足もとっても小さかったけれど、ちゃんと指は5本ずつありました。
娘は赤ちゃんを覗き込んで、暫く無言・・・。
幼いながらも、普通の赤ちゃんとは何か違うと感じたようでした。
まったく動かない赤ちゃんの様子に、
「赤ちゃん、ねんねしてる?」
「どうしてねんねしてるの?」
と、聞いてくるので、
「どうしてだろうね・・・。」
と答えるのが精一杯でした。
後日、4人で撮った写真を改めて見て見ると、自分の顔の白さにびっくりしました。
失神した後の写真だったので、唇もびっくりするくらい白くて顔色も悪く、めっちゃ病人って感じで、とてもじゃないけど、部屋に飾れる感じでは無かったです
産まれてから4人で撮った、唯一の写真だったんだけどな・・・
まぁ産後すぐの写真なんて、みんなそんなものか・・・。
退院の日に4人の写真、もう一回撮っといてもらえば良かったな・・・。