【長文】ぴよぴよの介護記録 | ぴよぴよ日記☆

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日常の日記です。

父とべったり過ごした8日間。自分の記録としてチョコチョコ書き留めておいたblogをまとめました。長すぎて疲れるかもしれません。つまらないかもしれません。テキトーに流し読みしてくださいっ。




はじめに、、、文章だけだと誤解を招いてしまうかもしれませんが、、、私は正直父が苦手です。それは幼い頃からずっとです。(ホントに実の父親なんですけどね!(^_^;))




私は母の事が異様に大好きな子供で、母とは双子みたいな親子で、、、その反動というか父には少々の苦手意識があるんです。




健康で長生きしてほしいと思いつつ、いつも姉の影に隠れ、自分の出番がなるべくありませんように、、、と願っていました。




そんな父を期間限定といえども、我が家で預かる。一人でトイレに行けるのがやっと。入浴の介助も必要。食べ物もこぼす、姉に言わせると『5才児』だそうです、、そんな状態の父を預かることになろうとは、、、ホントに自分が1番ビックリしています。




子育てもしたことがない私。考えただけでもクラクラするスタートでした。半ば勢いで、姉と交代したけれど、どうなることやらの人生最大ピンチです。




◆一日目◆
病院で受診したあと、姉からバトンタッチすることに。顔の骨折がひどいため(見た目には少しアザがある程度)、本人とも話した結果、手術をすることにしました。となると、手術前の色々な検査を受けなくてはならず、我が家に帰宅した際には、もう真っ暗。連休最終日で自宅に待機いた旦那クンが夕食の準備をしてくれていました。
この日は客用布団で眠りについてもらうことに。。。




◆二日目◆
さっ、本日から本格スタート。金曜日ですが、旦那クン新年初出勤。家には父と私の二人だけ。。。私は緊張モード。何事も起こりませんように、、、今日を乗り切ればまた土日で旦那クンがいてくれる。。。神さま~~。

でも神さまは試練を与えてくださいます。我が家に慣れない父は、トイレを汚し、ご飯をこぼし、追いかけ回るワタシ。(そう、私は若干潔癖傾向なところがあるんです。昔はそんなことなかったのになぁ。)

モノを言わぬことにもイライラしていたのかもしれません。

お昼をどうにか食べ終わり、ホッとした所で、ぐぐっと自分の具合が悪くなって、立ち上がれなくなってしまいました。仕事はじめの旦那クンには電話したくないし、疲れているのを承知で、姉へ電話。

精神的なものだと思ったので、話せば落ち着くかと。。。でも話しているうちに、涙が出てしまって、姉を困らせてしまいました。体調の悪さと、自分の情けなさと、、、あとは何してるんだろう私の涙。

ここまできたら、思いっきり泣いてみよう!と思いました。それしか思いつかなかった。父の所にいき『ごめん、お父さんは全然カンケイないんだけど、少し気分が悪くなっちゃって、、、少し泣かせて!』と隣に座りしばし泣きました。

今思い出せば、なんてことをしたやらワタシ(^_^;)。

ひとしきり泣いたら、スッキリするものでした。気分を入れ換えて、父のリハビリを兼ねた買い物へ。父はカートをひいてくれました。それを見て、気を使わせてるのかなぁ、、、と反省。でも、反省しすぎてはいけません!それよりも楽しく、楽しくと念じるように買い物をしていた気がします。

家に帰ると、姉から連絡がいき、心配したケアマネさんから電話が。。。私、みんなに迷惑かけてる。。。でも楽しく、楽しくとまた念じる。

夜になり、旦那クンが帰ってきました。父が寝たあと、今日あった全てのことを話し、また慰め、励まされる。大丈夫、大丈夫❗明日は自分がいるから、任せといてと。ホッと力が抜ける感じがしました。




◆三日目◆
土曜日です。朝起きて、旦那クンが「お父さん用に簡単なベット買った方がいいんじゃない?」と、私からすると突拍子もない言葉が投げつけられました。えっ!短期間だし、もうきっと二度とこんなことないし、、、と心の声。

でもあまりに真剣に、しつこく言われたので、、、いや有りがたい意見なのです。確かに転倒した父は全身に打撲。姉の家では介護ベットをレンタルしました。ケアマネさんに連絡をすると、すぐに手配できるとのこと。この日の夕方、我が家にも介護ベット搬入されました。ホントに有り難かったです。

少し気分転換をしようと、みんなで一足遅れの初詣。高幡不動へ行きました。まだまだ混んでいましたが、そのお陰でお正月気分を味わえました。

さて、ひとつの最大関門。入浴です。姉の家では、義兄が介護福祉士であるし、姉は子育てのベテランさん。こちらは私がギックリ腰療養中で全くの役立たず。。。さて、どうするか。。。実費でヘルパーさんを頼むことも考えましたが、急な話で無理でした。。。

すると、ここでまた旦那クンの救いの手が❗自分がやるから大丈夫。お父さん位、一人で出来るよと。・・・実の父親でもないのに、この人は一体どこまで尽くしてくれるのやら。。。でも、ここまで来たらお願いする他ありません。

私がお風呂から上がってきた父の着替えをする形で、入浴もなんとか無事に済ませることができました。(中で何が行われていたかは不明。でも時おり楽しそうな声が聞こえていました。)




◆四日目◆
日曜日のこの日も旦那クンがいてくれます。安心感と折り返し日であることから、私も気持ちに余裕が出てきました。

天気も良くなかった?ので、ランチを兼ねて近所の大型スーパーへ。本当は父の下着などを購入したかったのですが、紳士物の衣料品は扱っておらず断念。。。

夜8時に近づいたころ、ソファでは男性二人が眠そうにウトウト。。。『お父さんは早く着替えて~!旦那クンはお風呂はいっちなゃいなさい!!』もう私はお母さんのようです。

お父さんが寝室で眠りにつくと、、、旦那クンからクレームが。「お父さんはさ、大好きなお風呂に毎日はいれてあげれないんだから、お風呂の話はしない方がいいっ。お父さんが寝てからお風呂に入る!可哀想だ!」と言い出した。

普段なら「寝るのが遅くなる!」「気を使いすぎ」とこれまた言い返すところだけど、この人はホントに一生懸命、私の父のことを考えているんだなぁと思うと、素直に受け入れるしかありません。

今回の出来ごとで、いつも優しいと思ってはいたけど、これは本物だ!と感じました。少しキザな言い方をすると、『私と私の周りの大事な人たちは、自分にとっても大事な存在』らしいです。

イイヤツだ!!




◆五日目◆
月曜日。今日からまた二人の生活です。ですが、折り返しに入ったのと、週末の旦那クンの姿勢をみて、気持ち新たに始まった週明け。

一緒にスーパーに行ったり、テレビをみたり、、、順調に過ごせました。父も私の家に少し慣れたのか、リラックスしているようにみえました。




◆六日目◆
救急車で運ばれ入院➡姉宅➡私宅に来てしまった父。自宅に取りに行きたいものがあるようだったので(あと様子も心配ですよね)、車で自宅を見に行くことに。

ひとしきり見回り、忘れ物も積み込み、、、近所の方に事情を話し、また私の自宅に戻りました。

・・・ちなみに、落ち着いてきてはいたけれど、私に一切の自由も日常もありませんでした。気力だけで動くカラダ。へとへとですけど、頑張るしかありません。なぜか全身筋肉痛。(^_^;)

この日も父の入浴日。旦那クンが仕事を早く上がってくれて、夕方お風呂に入れてくれました。私はまた着替え等の補助。ホントに有りがたい。




◆七日目◆
水曜日。明日はいよいよ入院です。風邪をひかせたり、疲れさせないように過ごすこと!これにつきる1日。

といっても一日中家の中は辛いので、東京都唯一の道の駅に行ってみることに。ここは母と何度か行ったことがあるそうだ。。。水曜日でイートインコーナーがお休みだったことが残念。。。

ランチは自宅で!父が大好きなお雑煮を作りました。喉に詰まらせないように、1つのお餅を、縦半分、更に半分と、小さく切りました。

一人暮らしになって、娘たちから「餅は危険だ!」と半ば禁止されていたので、2年ぶりだと、ホントに美味しそうにお雑煮を食べてくれました。。。私がこの数日間で1番嬉しかった瞬間。




◆八日目◆
さ、今日はいよいよ入院です。9時には出発しなくてはならず、私は朝から旦那さんの送りだし、父の朝ごはん、洗濯2回、入院準備の最終チェック、、、と、自分のご飯はキッチンで立って食べるほど。(お行儀悪いケド、座る間もない勝負の3時間!)

ところが、父の洗濯物をしたところ、さっ干そう!という段階で、真っ白い粉雪のようなものが物凄い勢いで散ってきました。。。

やられた。。。最後にやられた。ポッケにティッシュが入っていたようで、粉雪舞う部屋に。。。キレそう、、、泣きそうです~。でも怒れない、、、今日は怒ってはいけない、、、黙って部屋から出て、マンション内のラウンジへ。

姉に電話をして、気持ちを落ち着かせ、部屋に戻りました。。。そしてまたフル活動。すると、、、今度は父の花から赤いものがタラ~と。鼻血❗❗

もう、なんでなの?と聞いてしまう私。いま思えば、やっぱり入院の緊張があったのかなぁ。。。でも出発時間が近づいてるし、私もパニック。義兄に対処法を確認して、、、しばし待つこと30分。止まりました。

さっ❕出発だ~。次の何が起こる前に出掛けよう!安全な病院に早く預けたい、、、正直私もフラフラな状態で、気合だけで車のハンドルを握りました。




入院手続きが終わり、病室に着いた時は本当にホッとしました。。。でも結構な時間になってしまい、外は真っ暗。。。でもまた旦那クンが助けてくれました。「仕事早く上がれるから、病院まで迎えにいくよ!」

実はこの日、栃木まで出張に行っていて、疲れているはず、、、普段なら無理をさせてはいけないのだけど、もうバスと電車に乗る力が残っていませんでした❕お言葉に甘え、お迎えに来てもらうことに。

今回の一件で、本当にお世話になりました。。。困難な事が起こるときほど、家族の有り難みを感じますね。結婚して良かったと、相手がこの人で良かった、いつか私も恩返しをしなくっちゃと、改めて感じたワタシでした。




さぁ、、、8日間終わりました。が、介護が終わった訳ではありません。また私の疲労も蓄積したまま。今回はなかなか抜けそうにありません。体調もとても悪い。

これからの色々を考えると憂鬱やら不安やら複雑な想いにもなります。私が年をとるように、親も老いてゆく。。。ホントに大変な8日間でした。

いつも飲まない栄養ドリンクをグビッと飲んで、、、今日も父の病院へ。退院なんです、本日。家族に休養なんてありません。唯一の救いは、姉がとてもパワフル☆姉さんだということ(^_^;)。。。

病院系列の老健へのショートステイが始まります。穏やかに過ごしてくれるといいなぁ。そーじゃないとこっちが倒れる!!!



お・わ・り