オッサン日記 -3ページ目

2018年10月 ラワールでワルン対決

ちょっとサボってたら半年以上時間が空いてた。すまんすまん。
コロナは全然関係ないです。
年度末のこ忙しい乗り越えて、
ちょっと久々にモチベーションが上がらなかっただけなんだよ。



***


さて、2日目の朝です。おっはよー!
遅ね遅起きのアタシら、目覚ましをかけなかった本日の起床は10時でした。


早朝からお隣のローカルのお宅が騒々しいなと思っていたのだが、
まあそんなことは気にもせず、爆睡していた結果です。
少々の鶏の鳴き声ぐらいじゃ、楽勝で寝てますからね、アタシら。

 


まあそんなわけで遅くなったのもあり、なんとなく胃もたれしていることもあり、
2日目の朝食はスキップです。
うん、ウブドでの通常運転だな(笑)。


シャワーを浴びてスッキリしたら、さっそく張り切ってランチの買い出しに出かける。


ちなみにこのブログのウブド滞在記では、

基本的にきったねーワルンのローカルメシのことばかり出てくるので
ウブドのオシャレで女子力が必要な人むけじゃないから、
そういうのはほかの人から情報を仕入れたほうがいいと思われます。



そんなわけでウブドに到着して早々のローカル飯だから、
ガツーンとしたバリ島料理がいいねつって、
この旅のローカル飯はラワールから始めることにしました。


これ、何度も書いてるけど、ナシゴレンだのミーゴレンだのサテだのってのは、
インドネシアテイストの、炒飯、焼きそば、焼鳥以上でも以下でもなく、
バリ島の郷土料理とは言えないし、地元料理でもないから
わざわざ「地元飯」としてチョイスして食べなくてもいいやつね。
おいしくないし日本からきた観光客がわざわざナシゴレンだのミーゴレンだのを食べるとしたら

「節約ご飯を食べる」みたいなシチュエーション以外ないわー。

せっかくバリ島くんだりまででかけたんだったら、炒飯や焼鳥じゃなくってさ、
バリ島ローカル飯食べたほうがいいでしょ、とアタシは強くおすすめしたい。
べちょべちょな仕上がりが多いナシゴレンより、日本の町中華で出てくる、
パラパラの炒飯のほうが普通にうまいし。

アタシらが食いたいのは、バリ島料理なんだよ!←できれば
ラワールやバビグリンやブトゥトゥ(鴨や鶏のスパイス蒸し焼き)みたいなやつが
バリ島のコッテコテな料理なわけよ。


そんなわけで前日に借りたバイクに跨って、

出かけたのはバリ島料理のいつもの行きつけ
「ハナ肇(似)のおっちゃんのワルン」
こと
「Warung Lawar Pak Budi」
まあ直訳すると、Bundiおじさんのラワールワルン、ってことやね。



この店に来るのはいちどの滞在につき、1回ほどなんだけど、
いつ通っても、ジモティーあふれる店先にバイクを止めた途端に
店のオッチャンかオカンに秒で見つかってしまう。
店にとってそれほど常連というわけではないのだが、めちゃくちゃ愛想が良い。



そして通いだしてから7年ぐらい経つんだけど、値段は全く上がらない。
なんて良い店なんだ。
いつ行ってもジモティーだらけなのがうなずけるってもんよ。

 


ボウルの中には血入りのラワールがスタンバイ。
ラワールはすぐに悪くなるので、数人分ずつ都度都度作っている

 

 

お座敷もあるよ。以前よりきれいになった感じ。
ここで食べるとスープもでてくる



つぎはニュークニン、にバイクを向かわせる。
 

でさー、モンキーフォレスト脇の道を抜けていったんだけど、
観光客が来るモンキーフォレストの入口が大型駐車場側からと、
ニュークニン側からのほうに移ったようで
モンキーフォレストの横道を抜けた道路は乗り付つる観光客で大渋滞してた。
ここに車で乗り付けたら渋滞するに決まってるだろう、おまえらいろいろ考えろよ……。

 

 

ここ、お初のワルンです。

前回の滞在時に目をつけていたLAWARのワルンなんだけど、
もし見つからないor営業していなければ、別の選択肢を探ろう作戦。
てか、ローカルワルンはホント行ってみないと営業してるかわかんないんだよね。

 

で、やってた。
「Warun Lawar Song Beruk」

 

植物が鬱蒼と生えてるので、ぼーっとしてると見逃しがち

 

 

ほかのローカルワルンに比べて、ちょっとだけ「小汚いワルン感」は薄いかな。
店の壁が超グリーンなのも「小汚いワルン感」を払拭することに一役買っている。

 

まあ近づいていくと普通にローカルワルンなんだけどね

 


で、人気のほどはどうなのかというと、
さっきの「Warung Lawar Pak Budi」ほではないけど、ぽつぽつローカルたちが
バイクでやってきてるのは人気があることを示しているとは思うけど、
すげえ驚いたのは、有名ホテルカーでやってきた人がいたこと。
スタッフ用に買いに来たのか、客に頼まれたのかは不明だけど、
客にラワールを出すんだったら、かなり冒険だよなー。


そしていつものように「なんで観光客がこんなワルンに来てんの?」という
ローカル客からの強い視線も浴びながら、順番を待つ。じっと待つ。

 

ガラスケースの中には提供されるおかず類がコンニチワ。
あたしの番になったので、ラワールがメインのナシチャンプルをオーダーしたら
ガラスケースの中のおかずやお鍋の中をチェック……うん、これは、期待できるやつ。
ラワールに関しても、赤いもんね本格的でおいしいやつじゃん、やった!

腸詰めは自家製と思われる

 

煮物やらサンバルやら、豚の皮を揚げたものもビニール袋にスタンバってた
サンバルは「プダス?」って聞かれるのでくれーっていう

 


豚三枚肉(皮付きの五枚肉だったかも)のスパイス煮。
汁の部分はご飯にちょっとかけたりもする

 

 

店のマダムがちゃっちゃと円錐状に油紙を折ってお持ち帰り(ブンクス)を作ってくれる

 

 

どっちのブンクスも足の早いラワールが主体だからさぁ、
いそいで宿に戻ります。

やっぱり使うルートは、モンキーフォレスト脇の抜け道。
ここ通ってると、モンキーフォレストから出てきた猿を横目で愛でてやります。
ばっしゃばしゃ水浴びしてるのが見られたりして、お金払って猿を見物するより
こっちのほうが猿の動きが自然でかわいいんだよね。


お宿に戻って、ブンクス対決をやろうやろう!


今回は
水色のビニールがハナ肇のワルンこと、「Warung Lawar Pak Budi」
黒のビニールがニュークニンの「Warung Song Beruk」

 

開けてみないとどっちがどっちだかわからんという

 


です。ではいざオープン

 

オープン直前。まだどっちかわからん(笑)

 


……いや〜、今回は盛り付けに難儀したね。
ラワールって、肉や野菜を剃りおろしたココナツなどと各種スパイスであえてあるので
蝋紙で包んである状態から盛り付けようとすると、もろっと崩れるわけで、
もうね、もろもろ地獄に陥るから、ちょっと開きかけたらこれよ。

 

 

こうなると本気で大変なんだよ……

 


軽く絶望しながら、できるだけ美しく盛り付けようとがんばる(笑)。
まあ、難易度が高いからさ〜、

“インスタ映え〜〜”
なんてレベルはとてもじゃないが、それでもがんばったよ、パトラッシュ。

がんばりっぷりは認めてください、こんな感じだよ。

 

 


でも言い訳ぐらい言わせてよ。


なんかさー、ローカルのナシチャンプルをブログにアップする人はぼちぼちいるけど
なんでみんなあんなにクソみたいなぐっちゃりした見た目で平気なんだろね?
別にアタシらは「映える〜」星人ではないけど、
もうちょっとなんとかできるんじゃっていつもモヤモヤしてるんだぜ。

 

ま、でも、とりあえず

かんぱーい☆ ごちーん!
ぷはー、いつもと同じようにうめー。

 


てわけでね、今回はリピートしてるワルンと、ご新規のワルンとのラワール対決。
さあ行ってみよう、ドンドンパフパフ。


まずはいつものハナ肇似の

「Warung Lawar Pak Budi」のナシチャンプルのアップ

 

がんばってできるだけきれいに盛ってみたよ

 


あれ?、具はいつものとおりだけど、ラワールの部分がいつもと違って白い!
これ、今回は豚の血を入れてないと見た。
店のボールの中には赤いラワールがあったから、ガイジンのアタシらむけに

わざわざ作ってくれたのね(泣)。
ありがとう、でも、豚の血が入ったほうがコクがあっておいしいのにな(自己責任です)
残念。

とはいえ、そのラワールはいつもどおりビターな味付けで、白胡椒やココナツの風味、
そしてほんのりピリ辛で、ビールも合うし、ご飯がいくらでもいけちゃうんだよね。
ウルタン(自家製豚の腸詰め)や三枚肉の甘辛煮とカレー煮という
安定・定番のラワール主体のナシチャンプル。
もううまいのなんのって!
いつもウブドに行くと真っ先に行く店の一つで馴染みのある味に
しみじみウブドに来た〜〜と、実感できます。
 

 


次。
ご新規のワルン、ニュークニンの「Warung Song Beruk」がこちら

 

やったぜラワールが赤い!

 


油紙の包を開けてみると、ほかのおかずはまあ予想通りとして、
ラワール部分は真っ赤。要する豚の生血が入ってるわけで、これは絶対おいしいやつ。
いやっほー!


そんなこんだで食べ始めるわけですが、今日はラワール主体のナシチャンプル対決。
「Warung Lawar Pak Budi」のラワールはいつもは豚の生血入りでコクがあって
まあまあ赤いんだけど、今日は豚の血ナシのラワールだから、
どうしてもニュークニンのワルンと比べちゃうとそのぶん見劣るな。

 

そんなニュークニンのワルンのほうは血入りで赤いので、コクはあるんだけど
そこまで赤くないので(赤いやつはもっと赤いのよ)、血っぽい味はナッシング。
あまりおかずが多くないナシチャンプルで、ウルタンも加工したというよりは
肉をごろっと詰めた系で、若干の肉汁がほしい私としては「惜しい!」
って感じだった。


とはいいつつ、ビールと合っておいしかったけどさ。


ラワール対決としては、互角かな。
ただし、アタシらとしては、ハナ肇の店は外せないわ。
正直、ウルタンや肉の煮物などのおかず類は毎度変わらないので
目新しさはないんだけど、まあそういう店だからまあいいのだ。
どちらの店もローカルでいっぱいだから、市民権を得てるんでしょうし。


ふー。ごちそーさまー!


が……ここでツレから衝撃の一言。

「なんか物足りない。もうちょっと食べたいな」

えー……どうすんだよ。いまからまた買いに行くのは面倒だよ。


(つづく)


【旅のおこづかい帳】
 

■Warung Lawar Pak Budi 
ナシラワール(ブンクス) …… 15,000Rp


■Warung Song Beruk
ナシラワール(ブンクス) …… 15,000Rp

2018年10月 ウブド入り

昼ゴハンをシーフードBBQでやっつけて、もう思いの残すことはございません。
一路、ウブドに向けて最終移動開始!
ドライバー氏、やっちゃってチョーダイ!

昨晩の21:50(日本時間)に成田を発ち、早朝に到着したマレーシアを経由して、
昼過ぎにバリ島に到着したアタシら、当然のようにヨレヨレです(笑)。
しかもランチもこなして、ビールを入れちゃったわけで、ドライバー氏には悪いけど、
車内では当然のように爆睡してしまったた。

このドライバー氏は宿手配のドライバー氏なので、見知った顔ではあるのだけど
なぜかバリ島ではものすごく慎重な運転をするドライバー氏であった。
いや、慎重つーか、かなり控えめでゆっくりした運転なので、
ウブドに到着するのにこの日は2時間近くかかったんだけど、
アタシらは爆睡していたので、体感的にはあっという間でした。


アコモデーションはいつもと変わらず、目新しさもないけど、こっちも慣れてるから、
いろいろラクでそーゆーとこありがたいわけですよ。

 

勝手知ったる、いつもの宿

 


さすがに成田からの移動開始が昨晩の21時すぎから始まってるんで、
さすがに疲れたってことで少し休んでから行動開始。
 

 

お宿の路地にいるワンコも健在


まずは当面のアシの確保。
たらららったらー、いつものボスんとこに話はつけてあるんで、
バイクをゲットしに近所に行く。

アタシ「バイク貸してー!」

 

ボス 「おういつまで?」

 

アタシ「◎◎日の朝までウブドにいる」

 

ボス 「ほんじゃ、前日分までの金額でいーよ」
ボス 「宿のスタッフに鍵預けときゃ俺が回収するし」
ボス 「てわけで、金額は1日あたり50,000Rpな」
アタシ「おっけー!」



もうね、お互い見知った仲なので、チョー話が早い。


この旅の前のウブド滞在(まだ記事になってないやつ)から、
ここのバイクが新しいのになってて、車種は人気のあるScoopy i
というHONDA謹製のバイクなんだけど
メイド・イン・ジャパンではなく、たしかタイランドで作ったやつ。
同じASEANの国なので、そこそこ安く輸入できているものと思われる。


移動のアシもゲットしたので、次は夜に必要なあの飲み物をゲットしに早速移動。
うん、そう、久住昌之ふうに表現すると「麦ソーダ」がお目当てね。

 

足場をくんで外装の外装工事。そこそこ新しいお店のはずなんだけど

 


最近ウブドではコンビニによってはビール売ってないからねえ。
買えるときに仕入れとかないと酒飲みには辛いわけよ。
仕入れるものは仕入れたし、これでこんばんは大丈夫(笑)。


って感じで。
本日はすでに

ラウンジで「朝食」、「機内食」、ジンバランで「魚」

と、3食それなりにやっているので(それなりどころじゃないよ)
夕食は遅めに最初はあんかさで2回戦モード。
 

なんか最近ウブドにこの手の赤ちょうちんをぶら下げた和食(?)の店増えたよね。
日本人としては違和感ある人もいるんじゃないかな

 


遅い時間のあんかさは静かめなので、早朝からの移動でお疲れのアタシらにはありがたい。


まずはビンタン……と、一緒についてくるお通し(?)の自家製ポテトチップで
かんぱーい☆ ごちーん!
いやぁ、長い移動でしたが、やっとウブドで乾杯できました。

あんかさはビールを頼むと出てくるの自家製チップスが良心的だなって思う。
お代金取ってないんだよ?

 


まず、野菜成分が低くなっていたので、シーザーサラダ(小)
これはアタシのリクエスト。
もりっといただきます。


ウブドではわりと積極的にサラダを食べないと、かなり野菜不足になるので注意。
ドレッシングが自家製なので、好みはあると思いますが、アタシは好き



そしてビールのアテ用の「中トロ」

なぜガリがお刺身のお供に……????
 

 

「冷奴」

ウブドの豆腐や謹製の冷奴。
大豆成分はかなり濃いけど、ポーションは小さくて食べやすい


この日は赤身がなかったので中トロになりましたとさ。
以前と違うのは、なぜか「ガリ」がついていて、ん????
どういうことか尋ねてみると、本来ガリは寿司系のものにしか付いてこないはずなんだけど
「間違った認識を持っている非日本人」
から
「ガリというのは生魚を使った皿に付いているべきもの」
という間違った認識が広がってしまっているのがウブドの現状らしく。
んで、しょうがなく刺身にガリをつけはじめた、らしいよ……お、おう。

誰だよ、ヘンテコ日本料理の常識を広めちゃったのは……。
なんで日本人が「???」ってなる常識が広まっちゃってんだよ。もー。
ウブドのトンデモ和食環境すごいね〜。



このへんでアタシはいつものアラックレモンソーダに切り替えて
PCをWi-Fiに繋いでだらだらモード。

 

2人しかいなかったけど、ラストオーダー近かったので多めに飲み物オーダー


シメはどうすんのかなと思ったら、ツレが最終的に餃子

 

絶妙についている羽。
これ、ウブドに自称・和食店はあるけど、あんかさがやるまでいままでありそうでなかったやつ

 


野菜カレー(小)を投入してきてゴリッとシメた。
うわ、力技かい。

 

揚げ野菜はほかのメニューで使ってないものだと思うんだけど、カレーだけのために用意してるんだね

あと、ツレは福神漬がお気に入り

 


しかしさー、あんかさのいいところは「それ多いかな?」っていうメニューに
ほとんど「小ポーション」が設定されているところ。
あんまり量をいっぺんに摂れない、アタシらみたいなポンコツの内臓には
本当にありがたいシステム。


欧米人向けの店に行くとポーションが多かったり読めなくて
このあたりがいつもオーダーに苦しむ所存。
欧米人は「自分ひとり=一品」のひとが多いので、仕方ないんだけどさー。



そんなわけでしばらく2軒目はあんかさで過ごす、というウブドの日々が始まります。


【旅のおこづかい帳】


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2018年10月 ジンバランイカンバカール

では空港脱出。
空港の名前にもなっている、いつものあの方に心の中で敬礼をして

ングラライ将軍

 

 

バリ島あるあるの、なんだかよくわからないデカい像、
馬が四方八方を向いていて、どこへ向かいたいのかわからない馬車も既視感あるぅ〜。

どこへ行くつもり?

 


マレーシア航空を使って、昼過ぎにバリ島に到着すると、あそこに行けるのだ。
これがまたアタシらのお楽しみ、
ジンバランイカンバカールに向かっちゃうぜ。


何度もブログには書いているけど、

通常、ジンバランイカンバカールは夕暮れ時に訪れるか、
ウルワツのケチャとセットに訪れて、ディナータイムに利用する
というのが定番なんだけど、
ここ数年のジンバランイカンバカールは、中国人が大挙して押し寄せていて全然よろしくない。
よろしくないっていうか、最悪なんだよ、もう!

これを読んでいる方も経験がおありだろうが、あいつら食い方もきたねーわ、
大声で下品な感じの話し方、笑い方でうるせーわ、
団体で来て一斉にオーダーするから、その後にオーダーするアタシらのような個人客は
なかなか料理が出てこないわと、居合わせたら百害あって一利なし!

 


だいたいさー、
日が暮れたあとロウソクの灯りを頼りに食べる
シーフードBBQなんて、ただの闇鍋じゃねーか

料理は見た目も味のうちなんだよ!


しかし昼間はサイコーよ?
アイツらだけじゃなく、ほかの観光客も全然いないから店はほぼ貸し切りで
オーダーもストレスフリーだし、ビールも料理もすぐ出てくるし
好きな席に座れるし、景色も独り占めできるし、空港の離発着も眺められるし
むしろ昼間のほうが快適じゃね?



……ってわけでね、もうアタシらは昼間のジンバランしか興味がないのよ。


ただしいつもアタシらが使う羽田朝発のシンガポール航空便や、
成田発のガルーダ直行便は、バリ島の到着が夕方以降になるので、
オーバーナイトフライトが嫌いなアタシらがこのパターンでジンバランにいられるのは
マレーシア航空で到着するときにしか該当せず……なのだ。
昼間にジンバランにいられることはかなりレアでうれしい。

以前、
別便で飛んで合流したK嬢とも行ったときもマレーシア航空だったね。




店はいつものメネガカフェ(Menega Cafe)

 

この一角では圧倒的に立派な店構え
 

 

この手のシーフードは回転が良い店じゃないと怖くて行きたくないんだよねー。
昼間は空いているけど、周りの店より明らかに流行っているのがすぐわかるぐらい。


今日もビーチはガラガラだし、景色はいいし、客もほとんどいないし、
いや〜、昼間のジンバランビーチ最高!
 

この日はビーチが面前の特等席ですら、誰もいないという。
だいたい近所にお泊りの白人さんがいたりするんだけどねー

 


好きな席を確保したら、焼く食材を選びに魚が置いてあるとこに
どの魚を焼いてもらうか選びに行くわけ。


氷で冷やしていても、日本人が見たら「あー、鮮度イマイチだな」って感じのやつが多い。
だから熟成するタイプのお魚がいいのですよ



この手ジンバランイカンバカールのBBQ店のメニューには

いろんな食材を少しづつ盛り合わせた「セットメニュー」もあるんだけど、

こういうのは昔はなかったやつ。
金額も確定してるので、ぼったくられる心配もない明朗会計メニューではあるけど、

おそらくこれは大量に客をさばく用に重宝されているメニューで
すでにあらかた焼いてあった作り置きを温めるだけとか、
あとね、古い食材を使ってる「疑惑」もあったりするので、一長一短かな。



それにアタシらは魚の種類にこだわりがあるから、
断然、魚や素材を見極めてそれをオーダーする方式。
魚だけでもいろんな種類があるけど、魚の種類を問わずグラムあたりの値段は
ほとんど同じなので、ウマい種類を選ぶに決まってるわー。



今回アタシらが選んだ魚は高級魚クエ、沖縄だとミーバイとか
英語ではガルーパとか、呼ばれるやつ。
が、ほかの白身の魚と、クエはなぜか値段が一緒なので
魚の目利きができると、こういうときおいしいものにありつけるから
セットにはしないのだよ。うふふふ。
そのへんの白身魚と、高級魚クエを一緒にするなんてバチ当たりもいいところだわ。
 

発見! いたいた。これこれ、これじゃないとね〜


ただし水槽に入ってる「活きた魚」は高いので選んじゃダメよ。
寿司や刺身とかで食べるんじゃなくて、強めの味のソースつけて焼くわけだから
もう死んじゃってるクオリティで十分。

積み上げられた各種魚の山の中に1匹だけガルーパがいたのでそれを確保。
ふう残っていてよかったわ、あぶないあぶない。


あとは、大きすぎないエビと、ハマグリ的な貝をテキトーに見繕って
焼き焼きオーダー完了。
あ、間違っても伊勢エビ(正確に書くとゴシキエビ)なんて絶対頼んじゃダメなやつ
値段が高いだけじゃなくて、身は水っぽいわ、大きすぎて大味だわで、
まったくコスパに見合わないからね!
セットメニューのいくつかには伊勢エビがついてくるという触れ込みのものもあるけど
まったくおすすめできないので、そういうところでも気をつけてほしい。

暖かい地方の伊勢エビ的なやつは水っぽいので、高いわおいしくないわで絶対ダメ。
なぜ美味しいカニが寒い地方の特産か、考えてみようね

 


とまあ、毎度代わり映えしないオーダーだけど、まあいいのだ(笑)。


まずはでっかい入れ物にぬるくならないようにしてくれてあるビールと
ツマミ用のピーナツで、景色を愛でながら

かんぱーい☆ ごちーん!

夜にこのビール冷やし用の入れ物は持ってきてもらったことないんですわ。

たぶんこの入れ物の数も限られているのかなって



グビっ、プハー!
ぼかぁ〜、しあわせだなぁ……。



と、喉を麗したところで、恒例の焼き場チェック
ほかに食事をしている客もいないので、焼き場で焼かれているのは
全部アタシらのオーダーだぜ。
おいしく焼いてくれよ!


みんな暇そうなので、空気ゆる〜い。写真撮りたい放題
 

 

そして……まずスタッフちゃんが持ってきたのは、カンクンの炒めものと、サンバル三種と、
白飯が入った竹籠性のおひつ。
そしてほどなくしてやってきた、焼き物たち。
勢揃いすると壮観だね。


キタ――♪ o(゚∀゚o) (o゚∀゚o) (o゚∀゚)o キタ――♪


■ガルーパの皿


2人むけにちょうどいいサイズのガルーパでよかった


■ハマグリとエビの皿

観が縮んで地味なハマグリって思うでしょ?、思うよね?
それが違うんだよ、あいつやれるやつなんだよ



イエーイ!、焼いたときの独特の香りと、BBQソースが素材をもり立てて
激しくウマ〜い
ガルーパはただの白身ではなく、若干プリッとした弾力のある白身で
適度に脂も乗っていてまたおいしさを増していておいしいに決まってるわ〜。
また、皮際はぷりぷりでコラーゲンたっぷりの食感なので、ここもたまらないんだよね。
とくに顔の周りは食べがいがあるところ&よく動く部位はおいしいので
アタシらはいつも顔周り付近を取り合ったりする(笑)。


このハマグリ、もちろん身の部分もまちがいなくおいしいけど、
なかでも蛤の殻についたソースの部分が絶品なんだよ!
基本的にガルーパのソースとまったく同じBBQソースなのに
こちらもヤシの殻でよく焼きした貝から出たエキスと、
BBQのタレがまざったら、最強のうまさになるソースのできあがり。
このソースがあったら白飯がいくらでも食べられちゃうって。


最後にエビ。
わざと大きくないエビを選んだのは、殻ごとバリっと食べるやつもやりたかったから。
身の肉のおいしさとともに、やはり高温で香ばしく焼かれた殻の部分も香ばしく、
また焼かれたことにより殻の部分も食べやすくなっているんだよね。
うーん、たまらん。
当たりのエビに遭遇すると、頭のエビのミソ部分もまたいけるんだな、これが!

結論:ビールが進む!


3種あるサンバルももちろん使って、味変も楽しみます。


サンバルマタだけでいいよーっていう心境

 


……が、正直、黒いソースは中国醤油系で、辛くもないし旨味もないし、
醤油っつーか、黒蜜っぽい甘さだけで、あんまり好みじゃないんだよね。
赤いのも全然エスニック要素なくって、
この2種は中国人対応用のサンバルなのつもりなのかねえ?
これいらないヤツ。


今回もいつもどおり皿の中央に盛った白飯のまわりに、
焼いたやつと、空芯菜を並べて、ナシチャンプル風に食べるのもオツだね。


やっぱ白飯に合う味付けなわけですよ


やっぱさ、サンバルって白飯に合うし、ハマグリのソースも白飯に合うし、
いやもうたまんねえなあ。
世の中は糖質オフの流れですが、ここバリ島では白飯がとにかく幅を利かせていて
ドメスティックな食事は、絶対に白飯に合うやつばかりで、
絶対に糖質の摂取は免れない(笑)。

ビールだけでなく、白飯も進む!


どんなガイドブックにも載っているようなメシ処だけど、あなどれないんだよな〜。
ウブドにもバカール屋はあるんだけど、なぜか味わいは若干違うし
観光地価格ではないはずなのに、値段も大きくは違わないし、
総合的な満足度でよくできた観光客向けレストランだと思います。

お代金はふたりでだいたい3,500円ほど。
昼間に行くとスタッフもサービスに余裕があるし、料理も早く出てくるし
海を眺めながらの食事も気持ちいいので、コスパ的に悪くないと思う。

重ねて書くが、ここの価値はあくまでも昼間だけだからね、
夕方〜夜のジンバランイカンバカールなんて、行くもんじゃない。
コスパ悪いわ質は低いは、いいところナッシングだからね。

 

 


【旅のおこづかい帳】
■Menega Cafe


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