Noh Jesu著 『認識革命 日本から始まる黄金時代から 』から今回も深く掘り下げてみたいと思います。

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「自分が正しい」という無意識の確信


 一連のイメージのメカニズムを見てもわかるように、人間とは「実際の対象がどうなのか」よりも、「自分がどう受け取るのか」が優先されるようになっています。


これは無意識で「自分が正しい」と確信をもっていることの意味でもあり、「もしかしたら、自分が偏った自己流・先入イメージで受け取っているかも知れない」と、どんなときも自分を客観的に観察することは、なかなかできないということを意味しています。

 特にじぶんが 強く気になることやとらわれることに関しては、ついつい感情も動きますから、より客観性を失いやすく、そのような時には特に「自分が正しい」という無意識が強くなっています。


 その結果、それが思い込みや決め付けになってしまっていたとしても気づかないまま、自己認識の中では、その自分の勝手な思い込みが思い込みではなく、本当の事実となってしまうのです。


 このような状態では、現状に対して正しい認識ができません、なぜなら自分は正しい認識だと思っても、実際は過去の体験、経験によってできた「真相条件反射システム」によつ自己流認識だからなのです。

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私たちは、5感覚から情報をインプットします。


5感覚によって入ってくる情報は、それぞれが自己流の解釈によってさまざまなイメージ、考え、思考をします。


それは、相手や対象によって良し悪しが左右されるものではなく、常に自分の認識の根底にあるイメージによって良し悪しが決まります。


それは、自分の過去の経験や、体験によってできた自己流イメージであり、自分自身をどう思うのかの自己アイデンティティになります。


自分自身をどう思うのかというアイデンティティから出発して、受け入れられる情報、受け入れられない情報と条件反射的に、良し悪しを決めてしまっているのです。



これは、すべて無意識で、おこなっています。


無意識で情報の良し悪しを決めてしまうということが、自分が正しいと確信を持っていることの意味でもあります。


今、自分が感じたことは、自己流・先入イメージかも?と気づくことは、なかなかできないのです。


思い入れのあるものには、感情も働くので、特に自分が正しいと思ってしまいます。



そんな状態で生活していると、その決めつけや思い込みが自己認識の中で本当の事実になってしまうのです。


それは、これが良し悪しと自己流の解析・イメージで生きていくと、それでしか物事を見ることができなくなって、それが自分の中で絶対の事実だ!!になってますます他者との摩擦を生み出してしまうのです。


自己流認識は、所詮自分の過去の経験や体験によって元づくもので、その経験は不完全で異質な5感覚のインプットによって成り立っているからです。