こんばんは。
禅タロットセラピストえんどうひろみです。
私はよくお風呂の湯舟に
入っているとき
ふっ、と急に何かが
自分の中に浮かんでくることがあります。
それは、あるモノだったり
ある出来事だったり
ある考え方や想いだったり。
そして今夜は
中宮寺の弥勒菩薩でした。
（弥勒菩薩像についての詳細は
中宮寺のHP をご覧くださいませ。）
今年のGWの旅行で実際に
お目にかかることができた弥勒菩薩さま。
想像していたよりも
小さなお姿だけど
漆黒に光る肌
やさしい微笑み
そっと頬にそえる手
もう…とてもとても
言い表せないほど
すばらしく美しくて
時間があればずーっと目の前に
いつづけたかったほどでした。
あぁ、私、仏像が好きなのは
「仏像は美しい」なんだよなぁー。
で、お風呂でこの弥勒菩薩さまが
私の中にふと浮かんだとき
それと同時になぜか
小学生のとある頃の私のことを
思い出しました。
今からは想像できないほど
がりがりにやせていた私。
健康だったのですけどね、
また今とは違うのですが
甘いものが苦手だったのです。
（ケーキも嫌いだったというー！）
で、さらに”地黒”だった肌。
「親戚のおばさんに
”ひろみちゃん、黒くて痩せてて
病人みたいだ”
って言われたから
今日からこれ、飲みなさい！」
と母親に言われて
ビタミンCの錠剤を飲み始めました。
なんの疑問も持たずに。
毎日かなりの量の錠剤でした。
きっとその頃の私は
「お母さん、
おばさんが私のことを
病人みたいだって言われて
悲しかったんだろうな、
恥ずかしかったんだろうな。
私、お母さんのために
白くならなきゃ！」
って思っていたんだろうな～。
母親に対して
「自分が恥ずかしいからって
娘に薬をたくさん飲ませるなんて
信じらんない！」
ではなくて
今回はそのときの、小学生の私の気持ちに
寄り添いました。
あぁ、それだけ私は
母親に嫌われたくない、って
いい子って言われたい、って
私のせいで母親が
惨めな思いをしてほしくない、って
思っていたんだなー、ってね。
で、実際は
どんなにビタミンCを飲んでも
肌は黒いままでしたが
20歳頃のお年頃になりましたら
自然と肌の色が白くなっていきましたー(^▽^;)
隠そうとするとよりフォーカスされて
そこにいつづけて
執着を手放すとかえってよい方向に
自然と向かっていったのかな。
弥勒菩薩さまは創られた当初は
肌も白く、宝飾品もたくさん
身につけられていたといわれています。
でも長いときの流れの中
さまざまな時代を経て
護摩焚きの際の炎や
お線香の煙でいぶされて
今のお姿になったそうです。
そのとき、必要な時に
その場所にいて
その環境に身を置いて
そして人々に大切にされて
今のお姿になった。
「こんなに黒くなったらよくないよー、
これから先の時代の人たちには
もっと白くした状態がいいよー」とか
この弥勒菩薩を見てきた
いにしえの人たちは
思わなかったのでしょうね。
「”そのとき、その時代の
弥勒菩薩の美しさ”を
”今、ここ目の前にいらっしゃる
弥勒菩薩の美しさ”を
私たちは感じさせていただけばいい」ってね。
あぁ、また弥勒菩薩さまに
会いたくなってきたなぁ。
見ていると
何気なく構えている力が
自然とほどけていったのですよねー。
今日、お風呂でふと浮かんできた
弥勒菩薩さまは
私が小学生だったとある頃の感情に
よりそう機会を作ってくれたんだな、
と思いました。
ちなみにですが
この弥勒菩薩さまは
「如意輪観音」とも伝わっているそうです。
「如意輪観音」…
あぁ、私また”あそこ”に行きたいんだな。
”あそこ”とはどこでしょー？
それはまた来週の予定です(*^.^*)