最後の夏休み:ICUで珍事件 | ピロの屋本館@ロサンゼルス

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天使の女王の町Los Angelesでの生活記録

 

  2022年夏休み

 

ある日、同僚のブリオと

ICUにご遺体のピックアップへと

行くことになった。

 

 

『今さっき亡くなったらしいよ』

 

 

我々はアレンジャーのアンパンから

そのように告げられ、

渡された書類などをもって、

その病院へと向かった。

 

 

病院の場合は大抵、

最初にフロントへ行く。

 

 

そこで

ご遺体のピックアップに来た

と告げると、

あちらの方で連絡を取ってくれるので、

我々は、裏口の方へと行く。

 

 

裏口へいくと

セキュリティーの人が来てくれ、

行く場所を告げたり、

時には案内してくれたりする。

 

 

死後時間が経った後であれば、

ご遺体はすでに

霊安室やら保管所へと

移されているんだけど、

この時は

”今しがた亡くなったので”

といった連絡だったので、

我々はICUへと向かった。

 

 

霊安室とか保管所ならば

特に何でもないんだけど、

例えば自宅で亡くなり

そこへ引取りに行くのは

正直、緊張なんですよね。。。

 

 

なぜなら、

ご遺族が見ているでしょ。

 

 

別に見てないところでは

ご遺体を雑に扱う

とかではないんですよ。

 

 

でもほら、

ご遺族は傷心でいらっしゃるので、

たとえ我々にとっては当たり前とか、

それはすべきってことであっても、

彼らからしたら

それはちょっと、、、

ってこともあるかもだし。

 

 

まぁそういった事情で、

絶対お身内の方がいるだろう

思われるICU病棟へと、

若干緊張気味に向かった。

 

 

到着した時に、

そこのナースステーションで

ご遺体の名前を告げると、

C113号室だと言われた。

 

 

ICUはすべて

カーテンで仕切られているので、

我々は静かに進んで行き、

C113の前まできた。

 

 

 

 

カーテンの前でデカい声で、

『〇〇葬儀社の

者ですが!』

なんて死んでも言えないので、

そっとカーテンを開けて

静かに声をかけた。

 

 

『〇〇葬儀社ですが、

〇〇さん(ご遺体)の

引取りに参りました』

 

 

そうブリオが言った直後、

我々は硬直した。

 

 

なぜなら、

そこにはベッドの横の椅子に、

娘さんらしき人物が座っていて、

横のベッドは

上半身が起こされていて、

母親と思われる病人が、

目をパチクリさせていたからだ。

 

 

 

 

 

!?

 

滝汗あせる滝汗あせる

 

 

 

 

 

 

”ばつが悪い”

といった経験は

人生でも山ほどあったけど、

この瞬間は間違いなく、

私の人生ではトップレベルの

ばつの悪さだったであろう。

 

 

アップアップアップアップアップアップアップアップアップ

 

 

キョトンとしている

娘さんと母親と思わしき

女性2人に、

ブリオが尋ねた。

 

 

『〇〇さんでいらっしゃいますか?』

 

 

すると娘さんが言った。

 

 

『違いますけど。。。』

 

 

 

我々はすぐさま

『失礼致しました!』

と言って頭をさげ、

カーテンを閉めて廊下へと出た。

 

 

我々は無言で目を合わせ、

”ヤッべーーあせる

な顔をしつつ、

再びナースステーションへ

Go Back!

 

 

ブリオがそのばつの悪さを

当て付けるかのように、

さっき話したナースに言った。

 

 

『あなた、A113って言いましたよね?

今行ったけど、違ってましたよえー

 

 

するとそのナース、

『え~っと、待ってね。。。

〇〇さんでしょ~。

いやいや、A113よ』

と、まだ言うピリピリ

 

 

どれだけブリオが言っても

そのナースは

間違いないと言い張る。

 

 

そこでブリオが

遂にこのセリフを口にしたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『生きてたんですよ!

A113の人は!むかっ

 

 

するとナース、

『え!そうなの?待ってね』

と言ってまた調べ出したら、

やっぱり違ってて、

お隣のA112だったと。

 

 

まぁその後我々は、

無事にご遺体を引き取って

戻って来たわけですが、

職場に戻ってブリオが

一部始終をジェスチャーで話し、

不謹慎ではあるのは承知してますが、

皆で大爆笑となったのでありました。

 

 

今まで地獄記事で何度か、

私とブリオコンビで仕事をすると

珍騒動が起こるのだ

とアップしましたが、

これもそのうちの1つでしょう笑

 

 

しかし、今までと違うのは、

今回の件は

我々のしでかした事ではなかったこと。

 

 

それにしても、

マジでばつの悪い経験でしたが、

間違えられた

A113の親子さんも、

頑張って生きるぞ!

思っているところに

真っ黒尽くめの葬儀屋の人が来て、

さぞ驚いたことだろうドクロ

 

 

大変失礼致しました。

今後もどうか、

長生きなさってくださいお願い

 

 

 

それではみなさま、

また金曜日に音譜