ゲンダイネット
【この人物のオモテとウラ】
キムタクに並ぶ快挙!
「顔だけクン」と大違い
http://gendai.net/articles/view/geino/134411
ぴぴのブログ

<佐藤健(俳優)>

「2011タレントCM起用社数ランキング」でキムタクと並んで第8位。上位ズラリのジャニーズメンバーを除くと、一般男性タレントでは向井理(3位)に続く快挙だ。
 来年夏公開予定の映画「るろうに剣心―明治刺客浪漫譚―」の主演が決まり、若手ナンバーワン女優・武井咲と共演。また来年5月には「ロミオ&ジュリエット」で初舞台を踏み、ジュリエット役は石原さとみと、これまた美女との共演だ。デビュー以来、快進撃続きの理由は何か。
 1989年3月21日生まれ。埼玉県岩槻市(現・さいたま市岩槻区)出身。
 小学校の頃は人見知り。シャイな少年で、レンタルビデオ店が大好きだった。ディズニー、仮面ライダー、トムとジェリーなど、子供向けビデオを1日1本は借りて見ていた。ぼんやりと俳優を意識したのは、中学2年の頃。だが、そっと自分の胸に夢をしまっていた。
 夢が現実的になったのが高校時代。埼玉から初めて友人と訪れた原宿で、現在の事務所(アミューズ)のスタッフからスカウトされる。名刺を渡されると、「踊る大捜査線」に出演した深津絵里が所属している事務所だった。「男でもスカウトされるんだ」と感慨深かったという。
 両親も応援してくれた。東京まで演技のレッスンに通い、芝居の面白さを知った。06年「プリンセス・プリンセスD」(テレビ朝日)で俳優デビュー。だが「俳優を仕事にする」のは、どこかピンとこなくて、理系の大学進学を目指す。しかし、学業と芝居の両立を考えていた頃、「仮面ライダー電王」のオーディションに合格。これが一大転機だった。記者会見で「史上最弱ライダーです」と自らキャッチコピーを付けた。史上最弱どころか、注目を浴びた。
 08年には「ROOKIES」「ブラッディ・マンデイ」(ともにTBS)、そして10年にはNHK大河ドラマ「龍馬伝」で、岡田以蔵役に抜擢される。これまでの以蔵のイメージを一新するナイーブな演技が光った。
 また「Q10」(日本テレビ・10年)では、何の取りえもない青年が成長していく姿を見事に演じる。100社を超える媒体から取材を受けるなど、仮面ライダーに負けぬほどの大変身! 特に目立つ個性もない。ごく平凡な好青年の印象を受けるところが、この人の特徴だ。ブレークの背景を、イケメン評論家・沖直実氏が言う。
「2年前から始まったイケメンバブルで、“顔がキレイ”だけのイケメンが飽きられ、プラスアルファが求められる時代になっています。向井理くんのブレークがきっかけですね」
 この人も向井と同じように、簡単に夢を見ずに「学業と芝居の両立を目指す」と地に足がついているからか。「ロミオ&ジュリエット」の演出家・マンビィ氏も次のように称賛している。
「彼は知性的で頭が良く、豊かな心を持っている」
 顔だけ男の時代は終わったのだ。