随分、既存のシリーズを放置しているので、久しぶりに憲法を。

 

明日、11月29日は大日本帝国憲法の施行された日です。

 

 

憲法改正がされるのか、されないのか、という話が盛り上がっています。

憲法改正の議論は「するする」と言いつつまともにしないし、消費増税も「するする」と言いつつするんだかしないんだか。

それより先にするべきことがあるだろうと思うのですが、注目は浴びますね。

 

憲法ってなに?

 

今の日本の憲法は「日本国憲法」です。

 

小学校の教科書にも載っていますし、憲法の前文や、9条の条文を学校で暗記させられた人もいるのではないでしょうか?

 

東京書籍の小学校6年生の社会の教科書(下)には

 

国の基本的な在り方を定めており、すべての法やきまりは、憲法にもとづいています。

と書かれいます。

 
 
 
教育出版の教科書では、

憲法は、国の政治の基本的なあり方を定めたものです。
と書かれています。
 
ん???
つまり、どういうこと??
僕も小学校のときに、同じように習いましたが、正直言ってピンと来ない。
 
「日本国憲法は素晴らしいものなの?」
「戦争をしないという誓いをしているから素晴らしいんだ!」
「じゃあ、9条以外は良いの?悪いの?9条を破棄したら、悪い憲法になるの?」
 

法律もですが、政治の運営も全て憲法に従います。

要するに大事なもの。

だからこそ、国民も小学校から勉強することになっているわけです。

しかし、その正体はよく分からない。

と言う事で、私も少しずつ空いた時間を使って勉強しています。

 
日本国憲法は70歳

我々の日本国憲法。

いったい、何年前に出来たものかご存知ですか?

1946年11月3日公布、1947年5月3日施行なので、約70歳です。

要するに、戦後すぐの生まれ。

僕の祖父母よりも若手です。

 

今の日本人はほとんど、生まれた時から日本国憲法でした。

そして、一語一句変えられていません。

だから、日本国憲法が全てだと思ってしまいますが、実はそうではない。

全体の中のほんの一部です。
 

日本の歴史は、公称2676年。

どんなに少なく見積もっても、1300年以上の歴史があります。

世界で断トツの歴史の長さです。

だから、2676年を分母にするとたった2.6%、1300年を分母にすると約5.3%です。

つまり、日本の歴史のほとんどは、日本国憲法以外の制度の下で運営されてきました。

 

 

昔の憲法も勉強しよう!

この日本国憲法の条文を変えようとしているのが、現在の改憲派の主張です。

私としては、何事も柔軟に考えるのが好きなので、もっと良い国になるのであれば、憲法を改正しても構わないと思っています。

しかし、改憲派も護憲派も、なぜか日本国憲法の事しか語らないような気がします。

 

日本の歴史の中で、ほんのちょっとしか使われてない現行憲法だけに注目するのではなくて、もっと昔の日本ではどのような政治が行われていたかを勉強しても良いと思うのですが。

 

という事で、今日は頭を柔らかくして、日本国憲法の一つ前の憲法である「大日本帝国憲法」をご紹介しようと思います。

 

大日本帝国憲法は悪い憲法!?

 

 

大日本帝国憲法は悪い憲法だ!

と悪者扱いされる事があります。

日本国憲法は素晴らしい!昔の憲法はダメだ!と教わるかもしれませんが、これは普通の事です。

何か大きな変革がある時、過去のものを否定して、今のものを良く見せようとするのは当然です。どこの国でも、どの時代でもあります。

 

戦争が終わって、アメリカの意向が強く反映されたのが日本ですから、そりゃそう宣伝しますよ。

「昔の日本はダメだよ、アメリカが色々教えてもっと良い国にしてあげるよ」

って色々いじるわけですから、当然過去の憲法も悪者扱いします。

 
大日本帝国憲法の時代

例えば、大日本帝国憲法を使っていた時代には何があったでしょうか?

大日本帝国憲法を使い始める前、日本は江戸時代でした。

西洋の国からバカにされて、今にも植民地にされそうになります。イギリスやロシアが怖くて怖くてたまらなくて、たくさん血を流しながら明治維新を果たします。

 

しかし、その35年後には、世界最強のイギリスと対等な同盟を組んで、ロシアに戦争で勝ちます。

有色人種で初めて、白人に勝つのです。

 

この後も、第一次世界大戦の戦勝国に入り、大国の地位を手に入れるきっかけになります。

今の憲法では、ずっとアメリカの子分のままで70年ですから、ここだけ比べれば、大日本帝国憲法の時代の方が良かったかもと思えるのではないでしょうか?

 

作った時の気合いが凄い

では、どうやって作ったかと言うと、伊藤博文をはじめ、当時の最高の頭脳を結集して作りました。

白人にやりたい放題されて、プライドを引き裂かれ、悔しい思いをしていた日本人。

このままでは日本が地球上から消え去ってしまう、という危機から文字通り命がけで作りました。

 

日本で、「憲法が要らない!」と言う人はいませんでした。

しかし、色々な事をいう人がいます。

 

早く作れ!

早くなくても良いから、しっかりしたものを作れ!

俺が考えた条文を入れろ!

イギリス式だ!

いやいや、フランス式だ!

 

そういう、様々な意見を全て踏まえて、全員を納得させる内容で作ったのが、大日本帝国憲法です。

 

今の改憲議論は?

比べると、今の改憲議論はどうでしょう?

 
改憲か、護憲か。
はたまた、加憲か。
しかも、その焦点は主に9条。
改憲する理由は、軍隊を持つかどうか。
当時と比べると、あまり。。。
そして、伊藤博文たちほど、情熱を傾けて憲法改正に取り組んでいる人はいるのか?
 
というようなところから、少しでも皆さんに関心を持ってほしいと思い、こうして色々と書いています。
こうして、記念日の時くらいは、少し興味の幅を広げてみてはいかがでしょうか?
 
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17条憲法から大宝律令まで

時間がかかるので、中々先にすすまない憲法を学ぼう!シリーズ

これ書くの、結構大変なんです。お待たせしました。

前回、憲法とは歴史だ!聖徳太子が作った憲法17条とは? という記事で、17条憲法について触れましたが、今回のメインの大宝律令もこれに通じています。

 

飛鳥時代、中国大陸や朝鮮半島がモメていて、その脅威に対抗するために日本をまとめようとしました。
その一つが17条憲法でしたが、これで終わりではありません。
 
後に、あの有名な大化の改新があり、白村江の戦い、壬申の乱を経て、国内も国外も激動します。
しかし外国の脅威に対抗するには、国内を一つにまとめなければならない。
様々な犠牲は伴ったものの、必死の努力で中央集権国家を作ります。

具体的には、戸籍、税制、法など今の日本にもあるような制度を一つ一つ作り、歴史書や通貨を作り遷都もします。そしてその集大成が大宝律令の完成、つまり律令制の確立でした。

 
大宝律令によって、国家体制が決まる
このシリーズは、来たる憲法改正の際、国民投票が来ても困らないよう、少しずつ憲法を学ぼうという主旨です。
ということで、大宝律令にはどのような内容が記載されているか、気になる所なのですが、残念ながら原文が残ってません。(他の史料から復元されています。ウィキ参照
 
大学受験の知識で言えば、
律が刑法で唐のものをそのまま運用していること
令が民法で日本式にアレンジしてあること
と習います。あとは作ったのが刑部親王と藤原不比等ということも。
 
但し大切なのは、どのような国になったのかです。
今の日本国憲法に、内閣や国会のことが書いてあるから、その通りに政治が運用されているように、
大宝律令によって、律令制と呼ばれる国家体制が出来ます。
では、具体的にどんな国になったのでしょう。
 
中央官制
まずは、中央の話です。
よく、二官・八省・一台・五衛府と言います。
二官というのは、神祇官と太政官の2つ。神祇官は宮中祭祀を司る場所で、太政官は政治を行うところです。
太政官の中には、太政大臣、左大臣、右大臣、大納言など聞いた事のある役職の名前が並びます。簡単に言うと内閣みたいなものだと思って良いでしょう。
 
さらにその下には八省が並びます。(今の省庁や官僚制度です。)
宮内省、大蔵省は馴染みのある省名ですが、中務省(なかつかさしょう)、式部省、治部省(じぶしょう)、民部省(みんぶしょう)など、日本史を勉強しないと出会わない省もあり、合計8省あります。
 
また、弾正台といって、公務員が適正な仕事をしているか見張る機関が一つ。
 
最後に、五衛府といって、今の警察のような機関があります。(5つ合わせて五衛府ですが、細かいので割愛)
 
と色々書きましたが、どうでしょう。
今とそれなりに似ていませんか?
議会制ではないので国会こそありませんが、内閣や省庁、警察のような機関もあり、今の日本の体制と非常に似ていると思います。
西暦701年の時点で、こんなに最新鋭の精度を作ってしまったのです。
 
地方官制
では地方はどうかと言うと、これまたしっかり決まっています。
国・郡・里制は今も非常に影響を受けています。今の47都道府県や、〇〇地方とほぼ同じです。
 
まず、日本全体を畿内と七道に分けます。
機内というのは、今の奈良県とか大阪府の辺りの朝廷がある場所付近のことです。今の言葉で言うと、関東地方とか首都圏みたいなものです。
 
七道というのは、7つの地方の総称です。
道と言っても、streetとかroadの意味ではなくて、「地方」のような意味だと思って下さい。
東山道、東海道、北陸道、山陰道、山陽道、南海道、西海道の7つです。
今で言うと、関東地方以外の地方のこと。中部地方とか東北地方と同じようなものです。
東海道新幹線とか、山陽新幹線、南海電鉄など今も言葉が残って使われていますね。
 
ちなみに、今は47都道府県ですが、当時は66国に分かれていました。
畿内なら、大和国、山背国(やましろのくに)、摂津国、河内国、和泉国の5つがあります。
僕の出身の山梨県なら甲斐国。
東京辺りは武蔵国ですし、筑前煮の筑前国とか、伊勢神宮の伊勢国とか、讃岐うどんの讃岐国とか、今も残っている言葉がたくさんあります。
 
そして、さらに関所を設けます。
不破関(美濃国、岐阜県)、鈴鹿関(伊勢国、三重県)、愛発関(越前国、福井県)の3つを三関(さんげん)といいます。
不破関は今の関ケ原の辺りです。この関所の東側が関東で、西側が関西ですね。
 
他には、中央から国司(こくし)が派遣されて、その国の政治を行います。今でいうと県長さんですね。今と違うのは、県長さんが地方の選挙で選ばれるのではなくて、中央から派遣される点です。
その下に、郡司や里長という役職の人もいましたが、これは地方で選ばれました。
 
ちなみに、九州だけは別格で大切な場所とされていたので、サブの朝廷が設置されていました。これを大宰府(だざいふ)と言います。今の太宰府市は「太い」の字を使いますが、これは「大きい」を使います。
 

要するに何が言いたかったかと言うと、中央と同じで地方も今と制度が似ているということです。

地方に分けて、47都道府県に分けて、それぞれに県長を始めとする政治機構があることは、ほとんど同じです。


その他にもたくさん

律令制で決められたことは、他にもまだまだたくさんあります。
交通制度や身分制度、教育制度、役人の恩賞、罰則、税制、兵役などなど。
これら一つ一つを見ていってもかなり面白いんですが、細かくなりすぎるのでここまで。
でも、この時期から非常に細かく制度が決められていて、運用されていたんですね。

西暦701年、今から1300年前のことですよ。凄いと思いませんか?

 

今の日本のルーツが大宝律令にある

中央、地方、その他と見てきましたが、いかがでしたでしょうか?

今の政治体制と非常に似ていると思いませんか?

中央政府があって、地方自治の仕組みがある。交通や税制、罰則などの法律もあります。くどいですが、1300年以上前からこういう制度を作って、運用してきたんですね。

 

律令制は明治維新の時にストップします。つまり、1150年以上使われていました。

そして、明治時代になると、西洋の影響を受けた議会制民主主義を取り入れるわけですが、その時も日本が伝統的に行ってきた律令制の名残は、かなり残されます。

国家体制は歴史や伝統に基づいて作られるものなのです

 

また、外国の脅威に対抗して、日本を一つにまとめるために作られた律令制ですから、国家体制(憲法)は時代や国際情勢によって変化するものだということが分かります。
 
そして、律令制はガチガチに固められたものではなく、この後も使いやすいように少しずつ変化させて運用されます。1000年以上もあらゆるトラブルを予見して作る事は不可能ですので。
 
こういう歴史の事実を見ていくと、憲法がいかに大切かもわかりますし、憲法のあり方も見えてくると思います。
今の日本国憲法だけを見ていると、視野が狭く、長い未来を予見できなくなるでしょう。
日本が過去に使ってきた憲法を学ぶことで、自分たちの生活や未来を考えることが出来るのです。
 
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憲法を学ぼう!シリーズの続きです!

前回は、憲法はどれくらい大切なのか?という記事で、「憲法は聖書ではない!」という話をしました。

 

憲法も聖書も文章です。

ということは、誰か書いたモノです。

 
私たちは、生まれた時から日本国憲法が存在していて、誰かが作ったなんて感覚がないかもしれませんが、紛れもなく誰かが作っています。
 
そして聖書は書き換え不能なのに対して、憲法は書き換え可能です。

だって憲法に改正する手続きが記述されてますからね。そもそも作った時から、改正することが想定されている証拠です。

 
憲法が決まると、国のかたちが決まります。
だから時代に合わせて変えながら運用するのが当たり前。実際に、日本でもそうしてきました。
 
ということで、今日から何回かに分けて、過去の日本の憲法について、簡単に触れていこうと思います。
皆さんが「憲法」と聞いて思い浮かべるのは、日本国憲法と憲法十七条の2つという方が多いのではないでしょうか?
まずは、皆さん知っている憲法十七条から触れていこうと思います。
 
憲法十七条は誰が作った?
 
作ったのはご存知、聖徳太子。
 

 

603年に冠位十二階を制定し、604年に憲法十七条を制定した

と、「丸暗記」したと思います。
 
他にも、推古天皇の摂政をしていたとか、遣隋使を派遣したとか、法隆寺を建てたとか。
「丸暗記」事項が満載ですね!
 
それでは、なぜ聖徳太子が憲法十七条を作ったのでしょうか?
 
 
歴史の「勉強」はつまらない!?

と、その前に、大事な事を一つ。

日本史の勉強って、丸暗記ばかりでつまらないって思ってる方、たくさんいると思いますが、、、

その通り!!

丸暗記はつまらないに決まってます!

 

しかし、歴史を楽しく、面白く、しかも覚えた事が忘れにくくなる方法もあります。

それは、「なぜ」を明らかにしながらストーリーにして理解していくことです。

これに従って、先ほどの「丸暗記事項」をストーリーにしてみましょう。

今まで見えてこなかったことが、見えてくると思います。

 

 

小野妹子は日本を救うヒーロー!?

まず、日本以外の情勢から始めます。

 

607年に、聖徳太子から遣隋使として、小野妹子が派遣されています。

今で言うと、優秀な外交官を派遣したということ。

これはなぜでしょうか。

 

外交を考える上でのルールを一つ書きましょう。

外交官は困った時に派遣します

中国や朝鮮半島の国々と、問題なく仲良くやっていたら、外交官をわざわざ派遣する必要はありません

仲が悪くなりそうだとか、日本がピンチだから、有利な状況にしようとして派遣します。

 

実際に、この時期、中国大陸は荒れてましたし、日本が攻められてくるのではないかという危機感が募ってました。

日本の国を存続させようと、国内も必死です。

 

※ちなみに小野妹子が派遣されたのは、憲法十七条や冠位十二階より後ですが、これが最初ではありません。もっと前に遣隋使を派遣したこともあります。

 

 

教科書には、なぜ制定しかのか、はっきり書かれていない!

次に、冠位十二階と憲法十七条に関しても、「なぜ」を明らかにします。
 
と勇んでみたものの、手元にある日本史の教科書には、記載ゼロ!
なぜ、冠位十二階と憲法十七条が作られたか、書かれていません。
 
しかし、諦めるのはまだ早い。中身を見れば、推測できます。
 
冠位十二階を読むと、こんなポイントが書かれています。
才能や功績に応じて個人に与えられるもので、昇進する事も出来る。
外交で特に必要だった。
中央の豪族が対象
 
さらに、憲法十七条の所には、こう書かれています。
役人の豪族たちの心構えを説いた
天皇に服従することを述べた
 
さあ、情報が集まりました。
これらを元に、推理はじめ!!
 
 
冠位十二階で、スター選手をスカウト!
冠位十二階の中に、
外交で特に必要だった
とありますね。
これで日本国内だけの事情ではない事が明らかです。
この時代の「外国」とは、中国大陸と朝鮮半島のことだと思ってOK。
要するに、外国の脅威に対抗しようとして、対策を練っているのです。
 
そのために、有能な豪族たちを出世させる制度を作ったのが、冠位十二階です。
これで、中央に有能な人が集まります。
 
例えるならば、強いサッカーのチームを作るために、サッカーの上手な選手を集めているのと同じ。
スカウトして、強いチームを作ろうとしているのです。
 
 
強いチームを作るためのルールやスローガンが、憲法十七条
 
しかし、単に優秀な選手を集めてもダメです。
スター選手がたくさんあつまっている野球チームや、サッカーのチームがいつも強いとは限りません。
 
チームワークが大切です。
選手が一つの目的のために、連動して動いたり、パスを出し合ったり。
同じ気持ちで試合に臨むことが大切です。

そのために、チームのルール、テーマ、スローガンなどを作る事があります。

これが、憲法十七条だと思えば、分かりやすいのではないでしょうか。
 
憲法十七条には、役人の心構えが書かれています。
つまり、外国の脅威に対抗するために、このように仕事をしなさい、という事です。
 
「憲法十七条なんて、心構えが書かれているだけで、あまり意味がないものだ」
なんて批判がありますが、私は非常に大切なことだと思います。
 
強いチームを作るためには、「服従」が必要。
 
十七条憲法の内容の最後に
天皇に服従することを述べた
と書きました。
 
山川教科書さん、「服従」とは、また怖い言葉を使ってますね。
余談ですが、日本史では天皇を褒めたたえる言葉は一つも出てきませんが、悪口はたくさん出てきます。今回も例に漏れず、天皇を悪く言いたがってると思えば良いでしょう。
 
さて、「服従」という表現が良いか悪いかおいておいて、意味としては、「天皇の言うことを皆がしっかり聞く」ということで良いでしょう。
 
天皇の独裁じゃん、なんだか怖い。と思うかもしれませんが、逆です。
いう事を聞かない人がいるほうが、チームにとては恐いです。
 
これまたサッカーで例えるなら、監督やコーチのいう事を聞かない選手がいると試合になりません。
強いチームは、監督の事を尊敬して、指示した練習メニューを消化し、試合でも監督の作戦の元で動きます。
天皇に「服従」というと、印象が悪くなりますが、簡単に言えば天皇を中心にしてまとまろうとしているのです。
 
憲法を考えるには、歴史の知識が必要

今回は、憲法十七条を知るために、歴史のお話をしました。

ここで皆さんに気付いてほしいのは、憲法の事を知るためには、その時代背景や、抱えている課題、作った人の意図など、様々な情報が必要だということ。

言い換えれば、憲法は歴史と切り離せないということです。

 

これまでも、この憲法を学ぼう!シリーズでは、世間で議論されている話題を“避けながら”進めてきました(笑)

9条を改正するのかどうか。

条文を変えるかどうか。
などなど、条文の事ばかり議論されています。

 

もちろん、条文は大切なのですが、条文ばかりと“にらめっこ”していてもダメです。

良い憲法を考えるには、時代を捉えなければならないと思います。

 

憲法十七条を考える上でも、条文ばかり見ていては見えてこないものがありました。

聖徳太子をはじめとする、当時の人々が知恵を結集して、日本を良い国にしよう、強くて立派な国にしようと考えた、知恵の結集です。

 

2020年に、我々国民の手で憲法改正を審査しなければならないかもしれませんが、ちゃんと学ぶべきことを学ばないと審査出来ません。

少しずつでも良いので、共に勉強していきましょう。

 

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