天皇陛下のお気持ち表明に関して | 東大に文理両方で合格した男が綴る、受験の戦略

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天皇陛下がお気持ちをビデオメッセージで表明されました。

 

【15時公開】天皇陛下がビデオメッセージで「お気持ち」表明
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6210338  ←動画

 

天皇陛下が「生前退位」に強いご意向 「象徴の務め困難に」 摂政には否定的 ビデオメッセージに「お気持ち」込められ  

http://www.sankei.com/life/news/160808/lif1608080017-n1.html  ←全文

 

このブログでも何度も書いてきましたが、このビデオメッセージは歴史的大事件です。

以前の記事はこちら

「生前退位」って何?

 

「生前退位」に関する陛下のお気持ちが、8日に表明される・・・かも

 

私は皇室の専門家ではないので、あれこれと勝手な事を言えませんが、今後話題にされそうなポイントをピックアップして、私の分かる範囲で書いてみようと思います。

 

※本当はニュースは3分で読める範囲にまとめたいのですが、今回はしっかり説明をしたいと思います。

 

まず大切なのは、陛下のビデオメッセージに「生前退位」や譲位という言葉が一度も登場しなかった事でしょう。これは大事なポイントだと思います。

 

全文をお読みになった方の中には、

あれ?「生前退位」に関するお気持ちを発表するんじゃなかったの?

と思ったかもしれませんが、これにはちゃんと理由があります。

 

現行憲法では、天皇には政治的な権限がないと規定されています。陛下もメッセージの中で、始めと最後に二度もココに触れてらっしゃり、非常に注意深くお言葉を選んでおられると読み取れました。

 

これはどういう事かと、天皇であっても憲法や法律を逸脱する事は出来ないという事です。

 

特に今回、注意しなければならない法律は皇室典範(こうしつてんぱん)です。これは皇室に関する様々が記述された法律です。

 

---------------ワンランク上の解説はじめ---------------

戦前の皇室典範は、もっと大切なモノとして扱われていました。

当時の憲法である大日本帝国憲法と皇室典範は同列であり、お互いに影響を及ぼしあってはいけないという体制が確立されていたのです。これを典憲体制(てんけんたいせい)といいます。

しかしながら、敗戦後に日本国憲法がGHQ主導の下で作られる際に、皇室典範はただの法律に格下げされてしまい、今は国会の発議で改正出来てしまいます。

---------------ワンランク上の解説おわり---------------

 

天皇であっても、この皇室典範に書かれている事に従わなくてはなりません。

今の皇室典範には「生前退位」や上位に関する記述がないため、陛下がどれだけ「生前退位」を望まれてらっしゃっても、皇室典範を改正しなければ絶対に叶わないということです。

 

しかし、陛下が「生前退位」をお望みでらっしゃると明確に発言してしまうと、陛下のご意向が直接的に法改正に影響してしまうため、「生前退位」という言葉を出せなかったのでしょう。

 

 

また、もう一つ重要なポイントとして、摂政(せっしょう)に関して触れた事がありあます。これもメチャクチャ大切です。

 

摂政・・・学校の歴史の授業で習いましたね。

聖徳太子が摂政をやったとか、平安時代に藤原氏が摂政や関白(かんぱく)をやったとか。

僕もそうですが、言葉の意味を教えられずに丸暗記させられた人が多いと思います。

 

受験勉強をする上でも、こういう細かい用語の意味をしっかりと理解しておくことは、非常に大切です。言葉を丸暗記せず、しっかり理解しましょう。

 

さて、摂政の意味ですが、まさに今回のビデオメッセージで陛下がご説明されています。

 

すなわち、天皇が未成年や幼少であったり、重病などで、やむを得ず天皇としてのお仕事が全く出来ない場合に、代わりにお仕事をする役職の事です。

 

今回のビデオメッセージ発表までの間で、様々な皇室専門家が

「生前退位」をしなくても大丈夫だ!

陛下には天皇を続けて頂き、代わりに摂政を設置すれば良いじゃないか。

と言っていました。

 

しかし陛下は摂政の設置に対して、大変心配をされているように読み取れます。

 

私なりに、陛下のメッセージを要約してみます。

 

摂政を設置しても天皇の位はそのまま。社会が高齢化するにつれて、未来の天皇も高齢化する可能性が高く、その際に天皇のお務めが不十分になる事も大いに考えられる。

また恐れ多くも、天皇が崩御(ほうぎょ)されると、それに伴い様々な行事が同時に重なって厳しい状況になる。このような事が未来の日本において何度も起こって良いのだろうか、と心配している。

自分は高齢になり、やりたくても務めが十分に果たせなくなってしまったが、このままでは未来の天皇も同じような状況に陥り、天皇にとっても日本にとっても良くない。

 

これは暗に、摂政を設置しても根本的な解決にならないだろうという、陛下のご示唆と私は読み取れました。

 

そして、最後の一言に陛下のスケールの大きいメッセージが込められています。

ご自身のお気持ちであるとおっしゃってますが、実は未来の天皇、日本の行く末を案じてらっしゃるのです。

 

自由を制限された中で、82歳になるまでも、今も、そしてこれからも常に国民の幸せを祈り続ける陛下。

 

その陛下から、国民に理解してほしいというお願いを、皆さんはどう受け止めますか?

 

【〆の一言】

天皇として国民のために祈り続けた人生が幸せだった、という所で自然と涙がこぼれました
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