ブログを書いていて、いつも思うのは、母心は常に散れぢれということです。

 

まずもって、このブログはテスト期間や返却期間など気持ちがキッツい時に、悩みを文章に起こして解決の糸口を見つけたり、愚痴を書いてスッキリしたりするために存在しているのですが、娘のことを悪く書いているうちに「いやいや、うちの子はそれほど悪くない!いや、悪いけど(笑)良いところもある!」と庇いたい気持ちがムクムクと湧き上がっていて意味不明に褒めてしまうという、マッチポンプ構造を有しています。

 

『おさわり探偵 なめこ栽培キット』を覚えていらっしゃいますでしょうか。

 

不気味で可愛いダークメルヘン推理ゲーム『おさわり探偵 小沢里奈』のに登場する小沢里奈のペット・いつもムフムフ言っているなめこちゃんが主人公のスピンアウト作品なのですが、その元ネタ第2弾のタイトルが『おさわり探偵 小沢里奈 シーズン2 1/2 里奈は見た!いや、見てない。』だったのです。

 

この、「里奈は見た!いや、見てない。」というサブタイが当時、「この情緒不安定さがpicotぽい!」と言われていたので、もとよりこんな性格なのでしょう。

そんなわけでいつも「娘はひどい!いや、ひどくない!」という、どっちなんだよ情緒不安定なブログを世界の片隅で晒してしまい申し訳なく思っています。

 

 

 

さて、最近のJK娘ちゃん、少し賢くなって無駄な抵抗をやめました。

もともとわたしが残念な頭の持ち主なため勉強の内容そのものは伴走できたことがなく、タスク管理と解答の読み合わせだけは担っていたのですが、中3終わりぐらいからそこもなくなっていました。

 

で、今残された最大の難関!

それは宿題抜けページをなくすことです。

そこか。

 

中堅校あるあるではあると思いますが、娘の学校では試験日当日または試験全日程終了日に宿題の問題集を提出させる教科がいくつもあります。

それさえキチンとやっておけば学習できているはず!というのが学校の目論見ですし、それを何周もできればさらに力がつくのでしょう。

なので娘たちは学校の授業中、問題解いてて時間が余った時や、朝の時間など席についてないといけない時などにチョイチョイと進めているようですが、娘の場合ページ抜けがすごいのです。

提出日前日にこっそりチェックすると、「おまえの可愛いそのお目目は飾りか!飾りなのか!」と叫びたくなるほど、途中のページや問題に抜けがあります。

 

15年、娘を育てたわたしには理由がわかります。

かつて娘は小学校のテストで名前を書く欄に苗字の部首だけを書いて提出したことがあります。

名前を書き忘れてしまったのではありません。

書き始めたけど、途中でチラ見した国語の文章題が面白そうだったり、算数の問題が得意分野で早く解きたかったりして、部首だけ書いて「あとでまた書けばいいや!」と放り出して、そのまま忘れたのでしょう。

それと同じで、この問題は嫌いだから次のページを見てみよう、あ、こっちのほうが好きだから先にしよう!とか、授業が始まってしまったので途中で問題を放置して、後でページをぱっと見た時に「字が書いてあるから、このページは終わっている♪」と飛ばしているに違いない。

楽しいことのほうにバーッと走っていってしまい、後を振り返らない、心理士の先生が予言されたそのままの子に育っています。

 

そんな難がありながらも、以前は宿題問題集をチェックされることを完全拒否していたのですが、最近ではちょいちょい「おかあさーーーん。抜けのページあるかどうか見てーーー♡」と持ってくるようになりました。

実はこれ、開き直ったわけではありません。

最近は自分内で数学の問題集は全て正答するキャンペーンを行なっているので、ちょっと自慢がしたいらしいのです。

娘の様子をこっそり観察していると、難しめの問題を見つけて「あ、これは手に負えないかも」と思ったら、教科書を見直したりトライイットの動画を見たりして理解をしてから問題に挑んでいるようです。

なので抜けページを見つけるというテイで、「え!このページも○!このページも!あ、ここは惜しいけどちゃんと間違った理由が書いてあってエライ!わー!すごい!」と大騒ぎしてチェックします。

もちろん大量の抜けページに付箋を貼りながら……(遠い目)

 

受験算数は決して好きとは言えない子でしたが、数学はまた別なんだなと思いました。

とはいえ、火がついたのは「数学はIIBをガッツリやっていれば社会や古典の代わりに使えるよ」ということを知ったその日からでした。

特に学んでみたい学科のある大学の募集要項を、その目で見せたのが有効だったかも。

数学さえやっていれば、ここもここも諦めなくてもいいんだ、(もっと言えば古典も社会もやらなくていいんだw)とリアルに腹落ちしたようです。

 

学校が中3の終わりぐらいから「高校進路選択」と銘打って生徒たちに「大学受験」という空気を出してきた段階で、一緒に受験科目を精査し始めるのは良いことかもしれません。

そんなことを思ってみました。

 

今回は「宿題の抜けが多いんだよ!」というマッチと、「でも社会の代わりに数学は頑張り始めている!」というポンプという母の散れぢれ心でした。