”泉谷閑示 「普通がいい」という病より”
ある旅人が5本のバナナを持っていた。
彼は通常3本食べると満足するのだが
旅の途中、物乞いがいたので自分は2本だけ食べることにして、3本はその物乞いにあげた。
物乞いは、バナナが嫌いだったようで貰ったばかりのバナナを捨てた。
旅人はひどく腹が立った。
--もし、旅人が2本だけに変更せず、自分の満足する3本食べてから残りの2本を物乞いにあげていれば、まぁ、いいかと思えたかもしれない。
我慢した1本は、偽善のバナナ。
そんなつもりはなくても、実は潜在的に感謝されたい、自己満足したいという欲があるから腹が立った。
だから、我慢(欲望を隠す)してはいけない。
自分を満たす。それで溢れた分を他人に施す。
私は、実はこれが中々できない。
毒親育ちは自分を大切にできない癖があるらしい。
具体的には、自分も本当は作りたてのごはんが食べたいのに、夫と子どもへ提供し、別に誰にも強制されていないのに、もったいないからと昨日の残り物を食べて勝手に不満を持つとか。
自分の身なりを整えたいのに、育児を優先して、後回しにしてできない!とイライラするとか。風呂の湯を、後は自分だけだからと足し湯しない、自分ひとりの時は空調を我慢するとか。
ほんのちょっとしたことなんだけど、この積み重ねで悪い方向へ行ってしまう気がする。
自分をまず満たす。
意識して、やっていこう。