前回の息子がBCGを受けた時の
話の続きになります・・。






いよいよ息子の番になり、
息子を前向き抱っこして
医師の前に座った。




その後のことは
まるでスローモーションだった。




目の前の医師は
2年程前に
私を深く傷つけた人だった。




「なんで??
なんでこの人小児科医じゃないでしょ??」






まだ私が
不妊治療をしていた頃に、

治療とは関係ない部分に
気になることがあり、

地元の初めてのクリニックを
受診した。





そこの医師による
とてもあり得ない言動で
私は深く傷つけられた。





診て欲しい部分とは違う所を
勝手にあれこれ言われた。




便秘でもないのに
便秘扱いされ、

腸がクチュクチュ音がしていて
それは癒着しているからだ、

あなたはお腹を
壊している状態だ、

と、
別に何の自覚症状もないのに
決めつけられた。




極めつけは、
「お腹を壊している時は
何を食べますか??」

と全く意味不明な質問をされた。





“えっ、何この質問、
あたしは子供か??
この医師大丈夫か??”


と、
非常に戸惑って
答えずにいたら、




医師は
イライラしたようで、


「あなた、お母さんでしょ、
子供がお腹を壊した時に
何を食べさせてきたの??」


と、
信じられない言葉を吐かれた。




その時の私は
10年にも及ぶ不妊治療で
心身ともに疲れ果ててる状態だった。



子供が欲しくても出来ない・・




それでもやっと妊娠出来て
心拍も確認され、

幸せを感じた瞬間に
稽留流産し、

手術で赤ちゃんを取り出した・・




お母さんになりたいのに
なれない・・




そんな私に
見た目と年齢だけで、

「あなたお母さんでしょ??」


と、

自分の下らない質問のために
平気で人を傷つける医師。





「お粥・・」


と、
絞り出すように答えた私。




でも苦しくて息が出来なくて
どうしようもなかった。



そして
「私、お母さんじゃありません」


と言ってしまっていた。





ショックで過呼吸を
起こしかけている私を見て、

慌てたふためいた医師は
更に追い討ちをかけるように
こう言った、



「お母さんじゃないんだ、
お母さんじゃないなら
わからなかったよね」

と。





ふざけるな、

なんだよそれ、


お母さんか
お母さんじゃないか、
そんなこと関係ないだろ!!

しかもちゃんとわかっていたし
お粥って答えたじゃないか、

この不毛なやり取りは
一体何なんだ!!



と、

とにかく意味不明で
悔しくて悲しくて、
息が出来なくて
苦しくて・・

そのあとのことは
よく覚えていない。





あとで主人に
そのことを話したら、


逆上して
病院に怒鳴り込んでくれたっけ。







でもそのあとの治療で
息子を授かり、

それからは
あまりに幸せな日々で、

そんな出来事は
すっかり忘れてたよ。





なのに、
なんで息子のBCGで
その医師が目の前にいるの??



あまりにも混乱したけど
まさか

「お前には注射
されたくない!!」

なんて
叫ぶ訳にもいかない。






息子は以前の予防接種を
思い出したのか、

まだ何もされていないのに
激しく泣き出した。





「お母さん、手はここね、
こっちはここね・・」

と看護師さんが
テキパキと指示されて、


あれよあれよで
お粥質問の医師は、

息子の腕に
何やら薬をつけて、

その上から
ハンコを押し付けた。




「絶対に乾くまでは
この部分を触らないでね」

と何度も言われて、

着替えのブースに
誘導された。





終わっても
ずっと泣き続ける息子。





もはや
お粥質問医師なんて
どうだっていい、

目の前の息子が大事!!


気持ちを切り替えることが出来た。





あとで調べたら
その医師のクリニックは、

内科・外科・胃腸科・肛門科・
泌尿器科・皮膚科・小児科

を掲げていた。







とにかく息子の出産前の
そんな下らない出来事は
もはや鼻くそ以下だ。




息子のお陰で
既にトラウマですら
なくなっていた。






接種箇所が
ちゃんと乾くまでは、

別室のソファーで
しばらく待機させられた。



そこでまた
新たなトラブルが起きた・・





長いので一旦切ります、
次に続く・・