この日は、藤乃かな座長の特別公演でした。
第一部 お芝居
日本橋
お芝居前から幕が上がっていて、薄暗い中に橋がガス燈の下に浮かび上がっていました。
ひな祭りの日、葛木晋三という男が橋からひな祭りに飾っていたサザエとハマグリを捨てていて、巡査にとがめられていた。救ったのが芸者の稲葉家お孝。
晋三は、長年通った瀧の家清葉と別れて来たところだった。清葉は、芸者のしきたりとして旦那を裏切られない、と断ったのだ。稲葉家お孝は、気性が激しく、自分では清葉と張り合っているつもりだった。清葉に袖にされた男に手を差し伸べる癖のあるお孝は晋三とも割りない中になる。
清葉には、そのほかにも、五十嵐伝吾という男がいたが、居ついていたのでお孝に追い出されてしまった。それを恨みに思い、伝吾は破れかぶれになり、晋三に、『お孝は、清葉に袖にされた男に手を差し伸べる癖がある女で、そんな男が大勢いる。』と言った。聞いた晋三は、お孝に愛想尽かしをした。
惚れ切っていたお孝は頭がおかしくなり、家に閉じこもってしまう。
まだ腹が収まらない伝吾は、お孝を襲う。傷を負ったお孝は、助けに現れた晋三の腕の中で、はかなくなった。
どうしても大衆演劇では、短い1時間前後の中で起承転結を作らねばなりません。そのため、義理人情がはっきりとして、起承転結があるやくざの世界の話になりがちです。
今ではほとんどの客が女性です。私を初め、新派の中のお話のようなのの方が好きです。いつもやくざのお芝居をされると変だなあ、しっとりした人情劇が見たいなあ、と思います。
長谷川劇団は総座長が女性なので、やくざの話にばかりではなくバランスが取れていてそれも見に行きたくなる一つの原因かもしれません。
前回、かなさんがどうしてもあのお芝居がしたい、お梅をしたい、とおっしゃってたので、すわ、明治一代女か、是非行かねば、と駆けつけたものです。でも、そうではありませんでしたが、新派のような私の好きな世界のお芝居でした。かなさん、ありがとう(^O^)
お孝 藤乃かな座長 晋三 嘉島典俊さん
清葉 京花総座長 五十嵐伝吾 三条すすむ座長
舞踊ショー
オープニング
かな
祐矢 乱之助 輝馬 一馬 優輝 愁
藤乃かな座長
隣の若い女性二人が、群舞にも関わらず、ずっと一馬花形にピントを合わせてたので(^O^)
京未来花形
鈴峰龍艶さん
愛京花総座長
藤乃かな座長
長谷川乱之助副座長
三条すすむ座長
ゲスト 嘉島典俊さん
そうそう、この笑顔です。その頃白龍光洋という名でチビ玉の名を欲しいままにしていました。私が知るチビ玉の元祖です。
中村直斗さん
しら雪 一馬 乱之助 詩音 未来 輝馬
京花 かな
都祐矢花形
藤乃かな座長
長谷川一馬花形
真芸座輝龍 駒澤輝馬若座長
長谷川武弥座長
嘉島典俊さん 愛京花総座長
次の曲のイントロが終わると、
衣装替えで現れました。
いょっ♡
ラストショー
この日は、山根演芸社の山根大社長がいらっしゃってました。さすが、嘉島典俊さんが来られていたからでしょうか。
又、松原市の老人会の方々が130人くらいいらしていただいていました。老人会の方々にも、懐かしい世界のお話だったのではないでしょうか。前回の時も数はそんなに多くないのですが、どこかの老人会の方々がいらしていました。
たくさんの方々と元からファンの方々でいっぱいで、ほぼ後ろの方しか椅子が空いていなくて危ないところでした。座れて良かったです。
嘉島典俊さんは、大阪ではあまり知られていませんが、東京では元祖チビ玉で有名です。
名前を変えでいらっしゃるので初めは分かりませんでしたが、以前、東京十条の篠原演芸場に行って、一見劇団を拝見した時、妹さんとゲストに来られていました。速いスピードで完璧に踊られていたので、大変驚きました(^^♪
このブログの2012年1月18日の欄でしたか、
一見劇団 東京 篠原演芸場 1/14 夜の部 ①②③
にも嘉島典俊さんの情報、お写真を掲載しています。良かったらご覧ください。
その時は、片桐光洋、というお名前でした。







































