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恋が愛に変わる瞬間

ネットゲームで知り合った彼との恋の行方

私は彼と過ごした時間を思い返しながら家路に着いた。


頭の中はすっかり彼のことばかりの私の目にカレが映った。

ハッとしたけど平静を装った。

「ただいま」

「お帰り。遅かったね」


私は疲れたからとお風呂に入った。

カレはお風呂から出た私にやけにまとわりついてきた。

・・・なんでだろう?男の勘なのかな・・・


ここ2ヶ月程、彼を好きになってからカレとの生活時間をずらし、なるべく触れられないようにしてきた。

カレもゲームに夢中で私のことなんか省みなかったはずなのに今日に限って・・・

私は思わず「やだ!」

カレの体調がいまいちだったのでなんとか今回は逃れることが出来た。

でも次の機会は・・・?

いつまで拒み続けることが出来るんだろうか・・・そういえば今まで一度も拒んだことがなかった。

拒むことはものすごく不自然だ・・・



さっきまでとても満たされていて幸せな気分だったけど一気に現実に戻された。

あれは夢だったのかな・・・



前に彼が私とカレのsexは嫌だけどしょうがないと言っていた。


私は今日この瞬間まで考えていなかった事、考えることを避けていたことを思った。


カレと別れよう。


彼に触れられた後もう他の人に触れられるのは嫌だった。

それがたとえ長年馴染んできたカレでさえも。

別れた後のことなんかは考えられなかったけど、とにかく彼以外に触られたくないと思った。










夕方ぐらいに目が覚めた。

彼と私は横向きになって眠っていた。私の後ろから背中を覆う形で。

後ろから抱きしめられているととても安心する。

彼を夢ではじめて見た時も(キャラクターだったけどw)この格好だった。


また抱き合ってから夕ご飯にしようと言うことになった。

2人とも知らない町だし2人きりで居たかったからコンビニに買い物に行ってホテルでこもって食べた。

その後彼がパソコンを開いた。

画面にテロップが流れていた。

健やかなる時も病める時も・・・

彼は別にクリスチャンではないけれど、この言葉が好きだと前に私に贈ってくれていた。


一緒にお風呂に入って私は彼の髪を洗ってあげた。

彼がシャンプーが目に入らないようにぎゅーっと固く目をつむっているのが可愛かった。




次の朝、起きてホテルの食事を取らずにまた抱き合った。

ファーストフードで遅い朝ごはんを食べて、冬だからもう少ししかない花の公園のベンチで時間を過ごした。

「ずっとこうして来たみたいだね」

「昨日初めて会ったんだけどねw」

彼と過ごす時間はいつもより、ゆっくりに感じられた。


夕ご飯は焼肉を食べることにした。

彼が看板を見たら食べたくなったらしい。

私は密かに焼肉=肉体関係を持ったカップル(古いけど^^;)と思ってちょっと照れた。



これを食べ終えたら私達は別々の場所へ帰らなくちゃいけない。

ちょっと悲しくなったけど、それよりも一緒にご飯を食べられることを喜ぼう。

昨日から私は胸が一杯であんまりご飯は進まなかった。

だけど満たされている。



別れ間際まで車で話したりキスしたり・・・

「もう帰らなきゃ・・・」



駅まで送ってもらって私は手を振りながら階段へ走った。

笑顔で別れた。

こんな時いつも私は泣いてしまっていたのに今日は嬉しくて、会えたこと自体が嬉しくて笑っていた。

帰りの電車の中でも感傷的になったりせず、昨日と今日のことを味わいながら微笑んでいた。















私はあんまり裕福じゃなかったので品のいい人を好きになってしまう。

エスコートがスマートだったりするといいですねー。


どんなに格好良くても食事中に肘をついたり、箸やナイフ、フォークをうまく使えないのはちょっと・・・

立ち振る舞いや食事の仕方がびみょーだと「ファミレスまでの男」だなと。

ファミレスやファーストフードが悪いわけでも行かないわけでもないけど、

ちょっと良いとこでご飯を食べるときに恥ずかしくない程度のマナーは欲しいところ。


私は貧乏育ちの自覚があったので自分なりにマナーは身に着けてきたつもり。

バイトしたお金で茶道を習ったり裕福に見えないまでもできるだけ貧相に見えないように;


裕福だからといって電気つけ放しとか水を出しっ放しみたいな無駄遣いも嫌だ。

けちけちするのもどうかと思うけどやっぱり節約できるところはしないとね。

やっぱ親のしつけって私にとっては大事なこと!



綺麗な食べ方で資源を無駄にしない←重要

ピアノが弾けて泳げる←好ましい


この条件を満たした人と今付き合えていますヽ(´ー`)ノ









ホテルの部屋に着いた。

彼は私を抱くんだろうか?とボンヤリ思いながら徹夜で運転してきた彼を休ませようと「少し寝ようか。」と提案した。


2人でベッドに潜り込んだ。

そしてスヤスヤと・・・っていう事にはならない。


とても好きになってすごくすごく会いたかった人が息がかかるくらい間近にいる。

彼が私を求めている。

とても熱くなっている。

私は言葉だけの抵抗を少ししたけど、こうなることを望んでいたし覚悟は決めていた。

ムードを作ることもなく、愛撫も特に必要なく、すぐに結ばれた。


彼の動きに応えている時間は長いような短いような。

手をつないでくれた事を覚えている。



会う前はsexが2人を冷めさせてしまうのか、それとももっと欲しくなってしまうのか。

もしくは彼が私に魅力を感じないかもしれないとか、色々考えていた。

終わって彼に抱きしめながら腕の中で体温を感じていると昨日まで考えていたことが今の私には何も関係なかった。

冷めることも飢えることもなく、心と身体が落ち着いていた。

寝息を立てる彼の頬を撫でながら私も眠りについた。







私の住んでる町から二時間ぐらいの駅で待ち合わせをした。

彼は朝着くように夜中に出た。

10分くらい遅れると言うので駅でそわそわしながら待っていた。

彼の車が私の前を通り過ぎて、「あっ」と思い手を振った。

目の前で車が止まって交通量が多いのであわただしく乗り込んだ。


「おはよう」

「おはよう」

「長時間の運転大変だったね」

「大丈夫だよ」


・・・緊張して上手く話せない。今まで受けたどんな面接よりも緊張する。

なぜか私の手と足が震えている。

後で彼はこの時の私の状態を冷やかすのだけど;私は武者震いだよ!と言っておこう^^;


ホテルのチェックインまで時間があるのでとりあえず朝ごはんを食べに適当なファミレスに入った。

私は初めての食事で失敗しないような食べ物を選んだ。

・・・汁っぽいものや麺ははねるとかっこ悪いし、大きく口を開けるのもちょっとね・・・

ホットケーキを頼むことにした。(いい選択ヽ(´ー`)ノ)


まだまだ緊張がほぐれず目をまともに合わせられないんだけどとにかく笑顔でいよう(・∀・;)

ホットケーキはいい選択だと思ってた。

でも緊張でのどがカラカラの私にはぱさついたホットケーキが飲み込めない;

コーヒーでこの事態がばれないように飲み込みながらなんとか食事を済ませた。


そしてホテルへ向かった。

彼がコンビニでなんか買っておこうと言うのでちょっと寄り道。



車が止まって彼が私の名前を呼んで振り向いたら口づけされた。



私はやっぱり震えてしまって、だけど柑橘系のガムの味がすると思いながら彼に応えていた。

彼は私の香水の香りがするといって抱きしめてくれた。