第三子の出産記〜その二〜 | 京都☆橋爪ひとみのブログ〜2017年1月まで〜

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いよいよ赤ちゃんとの対面が近くなって来た。

足には血がつかないように
長い靴下のようなものを履かされ
点滴も始まる。
このあたりは病院ならではというかんじ。

陣痛もどんどんすすんできた。
助産師さんが
「上をむけますか?」
私はできればしゃがむ体制で産みたかったので
「起き上がってしゃがんでもいいですか。」
と聞くと、そうすると急激にお産がすすみすぎて
危険だとのこと。

これはもう助産師さんの意見を尊重しようと思い
上を向く。
お腹が痛いときって自然と横になったり
まるくなったりして
お腹をかばうような姿勢になるよね。
だからお腹が痛いのに仰向けになるって
ちょっと抵抗があったのだけど
いざやってみると
腰の仙骨のところに貼ったカイロが
あったかくてだれかに押してもらっているみたい。
背中のカイロも気持ちいい。

「赤ちゃんに酸素がいくように
もう少し足を開きましょうか」と
助産師さんが優しく声をかけてくれる。

お産のときの女の人って
いろんな意味でデリケートになってるから
助産師さんの声のかけかたひとつで
同じこと言われても受け止め方が変わると思う。

この助産師さんも付き添ってくれて実習生の方も
心から赤ちゃんとお母さんにとって
よいお産をさせてあげたいという気持ちから
このお仕事したはるんやろうな~というのが
ひしひしと伝わって来て
安心して任せようと思えた。
人との出会いってすごい。

ちょうどこのタイミングで、
この人たちが勤務しているときに
生まれようとしてくれてる赤ちゃんにも感謝。

まだ朝の5時ぐらい。
夫の両親が到着。
夫の母にはビデオを撮ってもらおうと思っていたので
中へ入ってもらう。
旦那の義父も中へ入ろうとして看護師さんに
とめられたはった!!
義父は報道関係の仕事をしているので
けっこう本能的にどんな状況でも
カメラをむけようとしてしまうみたい。

結局出産シーンには立ち会えず
廊下で待ってくれたはりました。

「もう生まれるよ」と夫の声が弾む。
私は仰向けになって
あぐらをかいた夫の足の上に
頭をのせたような姿勢。
陣痛がくるたびに夫の手をつよく握る。

「子宮口全開。もういきんでも大丈夫ですよ。」
という助産師さんの声が耳に入る。
赤ちゃんの頭がグッと出て来るのを感じる。
「もうちょっと足開けますか」と言われ
開こうとするとまたまた赤ちゃんの頭が
グッとすすむのがわかる。

「つぎ陣痛がきたらゆっくり深呼吸を二回して
それから便を出すときみたいに力を入れてみましょう。
もう生まれますよ!」と助産師さん。

陣痛がきて深呼吸。
「一回、二回」と助産師さん、実習生さん
そして夫が声をあわせて数える。
この二回の深呼吸がとてつもなく長く感じた。
汗だくになった手で夫の手を強く握る。

「さぁ、もう力抜いてくださいね。
赤ちゃんの頭出てきましたよ」
夫も「力抜いて。口開いて」と声をかけてくれる。

赤ちゃんの頭が出た後は
一番大きい部分。肩が出る。
赤ちゃんは頭から出た後
クルっと向きを変えて
(頭が出るときは赤ちゃんの顔は
お母さんのお尻の方を向いて出て来る)
赤ちゃんの肩がお母さんの会陰のかたちに
あうようにして出て来る。
誰に教えられるわけでもないのに
本能ってすごい。

どちらにしても頭よりも肩のほうが
幅があるので会陰はより伸びなくては
スッと出てこられない。

会陰の筋肉を緩めるためには
口の筋肉を緩めるとよい。
だから口を開けて息を吐く。
ここで緊張して口をギュッと閉めたりしてしまうと
体中の筋肉が縮こまり
会陰も伸びなくて裂傷になったりしてしまうのだと
聞いたことがある。

一生懸命口の力を抜いて
赤ちゃんが出てきやすいようにする。

ヌルっと赤ちゃんの肩がでて
生まれ落ちたのがわかる。

「はい、赤ちゃん出てきましたよ。」

口の中に羊水が入っていたりするので
吸引してもらい、(これも病院ならでは。
助産院や自宅出産の場合はこの吸引はしない)
そして赤ちゃんを私の胸の上に置いてくれた。

あったかい赤ちゃんの肌の温もりを感じる。
旦那のお母さんも
「よかった!がんばったな!」と
声をかけてくれた。

しばらくしてから夫がへその緒を切った。

ちょうどこの頃上の子どもたちを私の母が到着。
朝の5時半に生まれたので六時前に着いたのかな。

上の子たちが血を見て怖がったらいけないからと
助産師さんと実習生さんが
新しいガウンに着替えさせてくれて
あたたかいタオルで体も拭いてくれた。

この続きはまた次回に。