今日は夫婦でランチへ出かけた。
乳房全摘手術後、家族で退院祝いをしたレストラン。
やはり美味しい。
全部美味しい。
化学療法中なので、口の中に傷を作らないよう、ゆっくり噛んで食べることを心がけている。



美味しいものを食べながら、死ぬまでにもう一度行きたいお店を話し合った。
私が真っ先に思い浮かべたのは、新婚旅行で出かけたニースのレストランだ。
観光地なので、コロナ禍で無くなっているかもしれないが、夫がGoogle Earthで検索し始めた。
夫は、1度しか行ったことないような場所を記憶する能力に長けている。
スマホで場所を示され、胸が高なった。
このレストランではクレジットカードが使えず、キャッシュが足りずにATMを探し回ったと言う苦い思い出があるが、それを上回る、記憶に残る美味しさだった。



20年前の新婚旅行には、ガラケーを持って出かけた。その後、スマホが躍進し、当たり前の時代となった。
癌の告知も当たり前となった。
もしかしたら20年後には、当たり前に癌が治る時代になっているかもしれない。 
ロボットが外科手術をし、AIが癌を診断しているかもしれない。


 
リスクを減らし、希望を増やす。
そんな医療の到来を願ってやまない。