お参りに行きました。

1度ブログを書いたのですが、読み直してみると余りに感情が溢れ出ていて
後で読んで辛くなるかな?
少しの間下書きして読んでみたのですが、これは残せないな…と思い直しました。

落ち着いたので、健忘録として書いておきます。
個人的な事なので、スルーしてよいですよ。



当日、御主人と娘さん3人で笑顔で出迎えてくれました。
どんな顔をして行けば…と思っていたので内心ホッとしました。

和室に案内され、

小さな骨箱を見て「本当なんだな」って思いました。
お線香をあげた後、そのまま御主人から最初に病院で診ていただいた時の事
手術をした時、末期の診断を下された時「心配するから内緒にしてね」と
キツく口止めされて、亡くなった事も「身内にしか言わないで」

手の施し様が無い事を知った◯◯ちゃん(奥様)は、具合の良い時は、銀行や
通帳や支払い、家の中の事を全部ノートに書き出して御主人に教えたそうです。

保険会社の方にも事情を話して、「その時は手続きをお願いします」
自分の物も残しても困る物は処分し、家族と相談して残した方が良い物を決めたそうです。


お葬式の内容も金額も自分で相談して決めて、家族葬でこじんまりとしたいと言って
いましたが、結局どこからか聞きつけて予想していた3倍くらいの方達が来てくださったそうです。

遺影写真も本人が選んだ、ニコニコ笑った顔でした。


残された御主人は、家の事、子供の事、全部◯◯ちゃんに任せて、御主人も子供の様に
甘えていました。
「銀行の窓口にも行かない俺が、先生に教えてもらう様に、居なくなった後どうすれば良いのかおしえてもらった。
 何でも知っていくのが、別れが近付いていくようで辛かった」

病院から帰って来た2週間は、祭壇の有る和室に御主人と長女さんとで川の字になって休んでいたそうです。
意識が無くなるのは嫌なので、痛みを取る温和ケアだけしていました。


日々の事(通院の事、薬の事、体調の事等)毎日メモしていた様ですが、最後の方は
「ありがとう」と乱れた文字で、その後は何を書いたのか読めない文字だったそうです。

「あんなに可愛い◯◯ちゃんの文字が、最後は別人みたいな字になっちゃった」



1日1日どんどん容態が悪くなって、寝ている時も目が閉じられなくなって、
「お盆の間だったら、づうっとみんなに迷惑掛けないね」って最後迄人の事ばかり心配して
御主人と娘さんに手を握られて、旅立っていったそうです。


本当にお盆が彼女の命日になってしまいました。
そして、初七日も休日。

御主人が「最後に、◯◯ちゃんの願いを叶えてくれた」


「泣かないでね、笑ってね、寂しいのはいやだから」とよく言っていたので、
うちの旦那さんにも「取り乱すなよ。泣いたらダメだよ」って言われていたので
込み上げて来たけど、我慢しました。



御主人も長女さんも「ず~っと眠れなくて眠れなくて、◯◯ちゃんを見送った夜から
やっとグッスリ眠れる様になったんだよ」
何だかつき者が落ちた様に、サッパリした顔になっていました。
苦労の多かった◯◯ちゃん、娘さんの勉強も全部自分で見てあげて、やりくり上手で
誰にでも優しくて、いつもニコニコして、愚痴も人の悪口も絶対言わなくて、
自分の事は二の次三の次で…
健康診断をしていなかったなんて、御主人も知らなかったらしいです。


「ちっちゃくて細いけど、いつも元気なの~」と自慢していたのに…
どうして、こんなに良い人が先に逝ってしまうんだろう。


帰りは玄関で、御主人が「全員集合!」と声を掛けると、娘さん3人が出て来てくれて
「今日は、どうもありがとうございました」と全員笑顔でお見送りしてくれました。


旦那さんは車の中で「昔からの同級生なのに、知らせてくれればもっと逢いに行ったのに
◯◯(御主人)はハンカクサイ奴だ!」

「仕方ないよ~、◯◯御主人)は◯◯ちゃん(奥様)の言う通りなんだもの」





私達はその後、これからの生き方を色々考える様になりました。







雨が止んだので、散歩に行って来ました。

我家の癒され犬です。