花火と夏と神戸の夜と | ピナ・コラーダ飲みたい。。

花火と夏と神戸の夜と

花火


土曜日、神戸港で花火大会がありました。


毎年、たくさんの人手でにぎわうこの花火大会、今年はかの大阪は淀川の花火大会と日程が重なっているため分散されるだろう…と思いきや、全くでした。すごい人!街はお昼から浴衣姿のお嬢さんたちが行きかい、なかなかよい眺めではありましたが(って、オヤジ目線な私・・・)。


私は父の所属している団体の花火を見る会にもぐりこむことに成功♪両親と私、そして彼も一緒に、港に突き出したバウムクーヘンの一切れのような形の某ホテルからこの夜空に咲く大きな花たちを眺めていました。


神戸の花火は海の上であげるので、裾野に広がる港の夜景とあいまって、なかなかに美しい眺め。鑑賞する場所からは少し離れているので、迫力に欠けるという意見もあるけれど、暗い水面に移る花火の影も涼しげで「あー夏なんだなー」としみじみ感じました。


大きな大輪の花火、開く時は赤く、色が変わって青になり、最後は金色の尾を引きながら消えていく…その様ははかない夏を象徴しているよう。今このときは一瞬の幻なのかな…そんなことをぼんやり考えながら、とどろく轟音のなかたたずむ私。


ふと横を見ると、無言で花火に見入る彼の瞳にも無数の花火が映っていて。なんだか急にこわくなって、ぎゅっと彼の手を握り締めると、彼は何にも言わずただ軽くその手を握り返してくれました。


それだけのことだけど…幻じゃないんだ、本当に現実のことなんだと思えてほっとしました。私がここにいるのも、彼の存在も、父や母の子供のようにうれしそうな花火を見上げる顔も…みんなリアルな「今」なんだと思えて…。


繰り返す夏、でもその内容は年々変わるし、ひとつとして同じ時はないですよね。。。あっという間に時は過ぎて移り変わる…でも今この時は確かに存在する時間。その記憶をとどめたい、忘れたくないと強く思いました。


今年はそういう瞬間がとても多いように思います。ブログを書き始めたのも、そんな色々な記憶をとどめたかったというのが一つにありました。


私の独り言のようなブログを読んでくださっている方がいること、いつもそのことに少し感動します。そして、この記憶のかけらを共有していただけることにも…。


誰になのか分からないけど、「ありがとう」と言う気持ちでいっぱいです。私の大好きな夏、そして大好きなこの街で心を動かすさまざまな出来事や人、モノに出会えるこの幸せ…本当にありがとう。。。


ポートタワー


おまけ:すごーくすごーく分かりにくいですが、ポートタワーと私。。この浴衣、「若作りちゃうん?」と言う意見もあったんだけど、着たもの勝ちだもんねー★しかし来年はもう少ししっとりした「大人の浴衣姿」でいきたいなあ。