春のお彼岸と鎌倉の賑わい | 動きの哲学、日常のヒント

動きの哲学、日常のヒント

ピラティス、ストレッチ、ヨーガ、武道などの学びと想い。ピラティスの還暦男インストラクターが20年考えたこと

こんにちは。ピラティストレーナーのようすけです。


一昨日の23日、妻とお彼岸の墓参に鎌倉へ行ってきました。朝、まだ少し肌寒さが残る空気の中、早めに家を出て墓参りを済ませました。おかげで、鎌倉駅付近に戻ってきた頃には、すでに観光客でにぎわい始めていましたが、それでも「普段通り」の混雑ぶり。もっとも、その「普段通り」がすでにかなりの混み具合なのですが…。  

それでも、空を見上げれば春らしい澄んだ青色が広がり、やわらかな日差しが街並みに降り注いでいます。小町通りもまた・・・いつも通りの賑わいです。外国人観光客、国内や地元近くの観光客・・・そうした人々の楽しげな声が響き、どことなく、甘い香りや香ばしい匂いが行き交う風に混じるような気がします。  


鎌倉駅東口を出てすぐ、鳩サブレー豊島屋ビルの上階にある「パーラー扉」という洋食の店。

頼んだのはチキンカレー800円。

 

 

ほろほろと柔らかく煮込まれた骨付きの鶏肉が、スプーンを入れるたびにほぐれていきます。口に運ぶと、凝った味ではないが丁寧に煮込んだことがわかるカレーの香りが広がります。



コーヒーも特徴的です。

 

 

この日頼んだアイスコーヒーですが、ビーカー瓶のようなサーバーにコップにすれば3倍分ほどのコーヒーがなみなみと満たされ、氷は、それとは別にクリーム、シロップに加えて、別の容器で出されます。


お店のスタッフは、自然体ですが朗らかで、気持ちが和む接客です。
固定ファンも、おそらく多いような気がします。この日も、待ち時間に一言二言言葉を交わしたご婦人の2人連れは、言葉から想像するに京都から来店された方々でした。


この店は、自分たちにとっては、ちょっとだけ特別な店です。味はもちろんおいしいですが、それだけじゃない。店の雰囲気、思い出がそこには混ざっています。
昔は家族みんなで墓参りに行った際に寄っていたころの思い出が詰まっているのです。そのせいか、今も墓参りに行った時には、必ず寄ってしまいます。昨年5月の連休に伯母と従妹が墓参りに来てくれた時も、また昨年7月の母の1周忌のときも、この店に寄りました。
今でも、この店に来て、一階の豊島屋横の、せまい、昭和感あふれる小さなエレベーターに乗って3階で降り、狭いスペースで名前を書いて順番を待っている・・・すると、みんなが元気だった時の感覚が思い出されます。そして、いかに元気に生きていることが貴重なのかを思い知るのです。

この店は自分にとっては、元気でいることの当たり前の貴重さを、心身に強く思い出させてくれる店です。なるべくなら末永く続いてほしい店です。

 

ではでは。