座り姿勢がきつい方 ヨガとピラティス | 動きの哲学、日常のヒント

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ピラティス、ストレッチ、ヨーガ、武道などの学びと想い。ピラティスの還暦男インストラクターが20年考えたこと

こんばんは。ピラティス&ストレッチインストラクターのyou-suke(ようすけ)です。おじさんです。
本日はですね、前回お話したこと(脚のトレーニング ピラティス&ヨガ)に加え、2番目にピラティス&ヨガの合わせ技として、自分がやっていることの中でお話したいことが下記の話です。
 
ピラティスでは、ヨガやストレッチに見られる他動(たどう)的な動きがあまり見当たりません。例えば、自分の手で自分の体を支えて補助しながら背筋のねじりを行う等の運動です。
ピラティスでは、これらの動きが少ないため、これらをまずヨガのポーズ等で行っておくと、ピラティスエクササイズのやりにくかった動きが出来るようになることもあります。
 
具体的なエクササイズの例で申しますと、どんな動きかというと・・・・
 
例えばスパインツイストという、背骨をねじるピラティスエクササイズがあります。
このエクササイズは意外と難しいエクササイズです。
このエクササイズは下のスティックマンのように ↓
このように座った姿勢で、背骨をゆっくりと丁寧にねじっていくエクササイズになります。
(スティックマンで描くと、少し動きがザックリしてしまっていますが、実際はもう少し丁寧に動きます。また、説明の便宜上、スティックマン君は右へのねじりだけやっていますが、本当は左右交互に均等に行います。)
 
 
しかしながら、まず第一に、この座り姿勢を取ること自体が、つらいと感じる方は、意外なほど多いです。腰が、固いかなと言った感じの人には、このスタート姿勢そのものが難しく感じられます。スタート姿勢の段階で少し辛い体勢になりますので、「ねじり」に意識を集中しづらい、姿勢をまっすぐに保つことが辛く、胴体を立てておくことがまず大変です。
 
ですから、ねじる動作となると 肩から無理にねじる、また下背部に余分な力を入れた状態で、やっとねじるといった形になってしまいます。もしくは、多くの場合に、ねじっていく方向と逆側の太もも、つまり後ろの脚の太ももが力んでしまいます。
この状態になると、「背骨」の一個一個を動かす意識が希薄になってきて、このエクササイズで目指す「モビリティ」という体幹部の柔軟性からは遠ざかってしまいます。
 
そこで、この時に冒頭で申し上げたヨガを取り入れるという方法は、一つの有効な方法として私自身は以前から考えております。
私はヨガのポーズとして行なってはおりませんが、準備運動のストレッチと称してピラティスエクササイズの前には、このような↓
↑こうしたねじりのポーズを入れております。
 
この組み合わせを行う利点を申しますと、特に、柔軟性に自身がない人にとって、先ほど申したスパインツイストのようなピラティスエクササイズ特有の「ねじり」の動きに集中しやすい体の状態を作っておく準備運動になることです。
「集中しやすい体の状態」とは、つまり、ねじっても上半身が後ろに傾かない、腰が丸まらない、肩に力を入れてまで無理にねじろうと頑張らない、後ろ側の太ももを力まない、踏ん張らない状態です。こうした事々を「感覚」的に体に言い聞かせておくことが出来る。これが、準備運動です。

そのポイントとしては、図のスティックマンの膝の外側にあてがった肘で体の体勢をサポートしている点にあります。
矢印で指した赤丸で囲んだ部分です。
こうして、ねじりをロックすることによって、上体を垂直にした状態をしっかりとサポートし固定しておくことで、まずエクササイズにおいて、背骨に意識を向けることがたやすくなります。背骨の意識が明瞭になり、動きやすくなります。
 
こうして背骨を「明瞭」に意識した状態を「スパイナルアーティキュレーション」と呼んでいます。
「スパイン」が背骨、「アーティキュレーション」は「明瞭」に「分節的に」といった意味合いです。
「スパイナルアーティキュレーション」はピラティスの要点のひとつであるので、「ねじろう、ねじろう」という大きな動きだけに意識が優先的に向かってしまうと、せっかくのピラティスエクササイズの利点が薄くなってしまって、もったいないです。運動しないよりは、ずっといいのですが、やはり「スパイナルアーティキュレーション」を実感していくことが、「なるほど」感、「こういう動きをした」という納得感に結びついて、これが「継続」をもたらします。
ここをやっつけ仕事の動きでやってしまうことが癖になると、単に大雑把な運動になってしまいます。特に、体の柔軟性に自信がない人の場合、腰が硬いと感じている人の場合、せっかくのピラティスの効果を半減させてしまうことになるのです。
それを防ぐために、ヨーガのポーズの利点を取り入れさせてもらう、といった話でした。
そして、これは私が個人的にやっていたことで、あまり気安くヨーガを取り入れることは避けてはいるものの、長年関心を持っているヨーガを非常に参考にさせていただいている話でした。
そして、繰り返しですが、今はみんな家にいる時間も長く、ヨーガやピラティスも家ヨガ・家ピラに関心が向いているときですから、ちょっとしたお話ではあるもの、多少の参考になるかもしれないものとして先日に引きつづき話題にいたしました。
 
ではでは、
おじさんでした。

あ、そういえば、最近は、気が向けば花もスマホで撮ったりしてますが、これは ↓
 
 
 
 数日前にですけど、散歩中にあったシャクナゲの花がきれいで、フィルムに納めました。スマホ中心の最近はフィルムに納めるとは言わないですかね。
 
ではまた、ここでお会いしましょう。