もう「敬老の日」の主役になれる歳になっているのに、誰からも敬う言葉をかけてもらえないので、「敬老の日ギフト」日本酒2本セットを自分のために買った。
『磐城壽(いわきことぶき)』というおめでたい名前の酒。
先日は、北海道に行って、最北の酒蔵『国稀酒造』を訪れてお酒を買った話を書いたが、今回の『磐城壽』は「日本一海に近い酒蔵」の酒だったらしい。
「日本一海に近い酒蔵だった」と過去形でいうのは、この酒蔵(鈴木酒造)は「東日本大震災にて全建屋流失、蔵はF1(福島第一原発)から直線距離7㎞で一時警戒区域に指定され、現在休業を余儀なくされて」いるから。注)上は「旧ホームページ」
今は、故郷の「福島県・浪江(なみえ)町」を離れて、「山形県・長井市」で再出発しているという。
僕は、震災よりももっと昔に、浪江町の隣の双葉町に2年ほど滞在して仕事をしていた。
その時一緒だった友人が、この蔵元の酒が好きで、たまたま最近会って昔話をしていたら、「磐城壽」の話題で盛り上がったこともきっかけだった。
ということで、「敬老の日」のよき思い出にもなった「美味しい酒の縁」かな、と思う。