常磐線の思い出 | 過去を振り返って現在を知り、未来を思う

過去を振り返って現在を知り、未来を思う

今までの人生、あまり人に興味をもたなかったけど、これからは人と向き合い、楽しんでいこう。
今さらながら人を幸せにしたいと思うようになった平凡なオヤジの日々。
Schaue dankbar zurück und mutig nach vorne.

今年の3月14日土曜日、東日本大震災で不通になっていたJR常磐線が全線開通する。今まで不通だった「富岡駅~浪江駅」の間で運転が再開される。

 

細かく言えば「富岡~夜ノ森~大野~双葉~浪江」の5駅の区間が9年ぶりに開通する。

 

これに先立ち、福島第1原発事故で唯一の全町避難が続く双葉町で、3月4日に一部地域の避難指示が解除され、双葉駅周辺への出入りが自由になった。

 

また、3月5日には大熊町の大野駅周辺で、3月10日には富岡町の夜ノ森駅周辺でも避難指示解除だとか。

 

僕は、15年ほど前に2年間、双葉町に単身赴任していた。この間、上野から常磐線に乗って大野まで、何回往復したことだろう。春には、桜の名所「夜ノ森(よのもり)」で盛大に花見をやった。

 

ここで地元の多くの人達と親しくなり、今でも時々思い出すが、その後の震災・原発事故でみんな故郷を出ていかなければならなくなった。

 

5年前の2015年3月、常磐自動車道が全線開通した直後、一度だけ車で双葉町を訪れたが、残された誰もいない家々が痛ましかった。

 

これから、どれだけの人達が故郷に戻ってくるのだろうか。夜ノ森の桜は震災後の春もその後もずっときれいに咲き続けているという。今年の春は華やかな『桜まつり』が催されるのだろうか。