刈谷市美術館に行かれた皆さんから
観にいってよかった~
とお聞きしていた
レオ・レーニと仲間たち
先週のお休みにようやく行ってきました。
エントランスにはじまり、
会場のいたるところで
ねずみくんたちが歓迎してくれている
楽しい雰囲気の中で
展示をたっぷりと観てきました。
レオ・レオーニと仲間たち
のタイトルの通り、
彼と同時期に活動した芸術家仲間たちの
作品や情報の展示もたくさんありました。
才能を花開かせるために、
影響し合った仲間の存在の大きさが
展示から感じられました。
また、第二次世界大戦下、
ナチスから逃れてアメリカに亡命した人は
多かったと聞きますが、
レオ・レオニもその一人だったのですね。
当時、才能ある人々を受け入れ
活躍の場を与えたアメリカの度量の広さ、
トランプさんに語ってあげたい・・・。
・・・ ・・・
会場は全て撮影可でしたが
写して満足してしまうことにならないよう
自分の中に
何か一つは取り込んで帰りたいと
時間を掛けて会場を回りました。
その中で、
彼の絵本の登場人物たちが
<横向き>であることの理由を説明した
展示があって印象的に残りました。
1960年代後半からレオニは
横向きの肖像画を描くことに
関心を持つようになったとの事。
(上の写真参照)
人物を横向きに捉えることについては、
演劇性
<芝居で登場人物が会話する=横向き>
と関連付けて考えたようです。
確かに、
演劇では動作は基本的に横向きで、
その横向きの登場人物たちが
言葉を交わすことで物語は展開します。
レオ・レオニの考えでは
正面を向いた人物を使って
お話を語ることは難しいから・・・
ということだそう。
改めて絵本を開いてみると、
なるほど、
フレデリックもコーネリアスも、
横向きで語っていますよね。
フレデリック
レオ=レオニ 作 谷川俊太郎 訳
好学社 本体¥1500.
表紙では正面を向いていますが、
お話では横向き。
後姿のページもあります。
コーネリアス
レオ=レオニ 作 谷川俊太郎 訳
好学社 本体¥1500.
レオ・レオニの作品の中で良く知られているのは
何と言っても教科書に出て来るスイミーですが、
当店では、大人の方に
詩人ねずみのフレデリックが人気です。
わたし個人はコーネリアスに惹かれます。
自分のしたい事(人とは違う事)を
次々とやってのけるワニのコーネリアス、
かっこいいと思いませんか?
それから、
お店の棚に今回初めて並べたのですが
ベビーブックがとても素敵です。
デザイン性に優れているのは勿論、
モノの本質が
小さい人たちに理屈抜きで伝わる絵本です。
☆ えいごであそぼうよ
☆ WHAT?
☆ Let′sPlay
もう1冊 Colors がありますが、
補充中で書影撮れず。
レオ・レオニは生涯に渡り
様々な芸術活動をしてきましたが
年譜を見ると絵本の創作は50代から。
しかも、あおくんときいろちゃんが1作目。
意外な気がします。
というのも、
どの絵本も描かれた年代により
様々な画材や技法が使われていますが、
抽象的な表現は
あおくんときいろちゃんだけですものね。
あおくんときいろちゃん
レオ・レオーニ 作 藤田圭雄 訳
佐藤卓デザイン 至光社 本体¥1,600.
さて、見終わった後は
隣の茶室でお抹茶も頂きました。
わたしたちのお饅頭は
あいうえおのきとフレデリックでした。
お茶をご希望の方は、
早めに呈茶券を入手されることを
おススメします。
※ コーネリアスを被ったフレデリック
笑笑笑
レオ・レオーニと仲間たち展は
6月15日までです。
ピコットに応援よろしく!
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