絵本を選ぶときの手掛かり | ほんとうのピコットさん

ほんとうのピコットさん

子どもの本屋「夢文庫ピコット」店主です。
タイトル「ほんとうのピコットさん」については、
http://ameblo.jp/pikot/archive1-200711.html をどうぞ!

店頭でのことですが、

大人のお客様はたいてい、

本を手に取りながらこう言われます。


お母さん この本知らない・・・
お父さん え~っ!こんなの出てる。

それに対して、

小さいお客様たちはみんなこう言います。


ほんわか これ、知ってる!
ニコニコ これ、持ってる。
にっこり これ、保育園で読んだ♪

反応が、全く反対です。

買う本を選ぶ時も、

小さい人たちは
知っているシリーズ、

知っている作家の本を選ぶ確率が高いです。


当店の場合だと、

本屋(わたし)がページをめくりながら
読んだり、内容を簡単に説明することで、
内容を把握して、

ニコニコ これがいい!

となる事も多いのですが、

これも、知っている中から選ぶ

というケースのひとつですね。

 

まだ自由に文字を読めない小さい人たちが

本を選ぶ時には
<知っている絵本>を

手掛かりにすることが多いのだと
見ていて感じます。

ところで、来週、
絵本遠足の園児さんたちがやって来ます。


本の扱いなどは、

園で事前にお浚いをして来てくださるので、
わたしの心配は
どの子もみんな自分の好きな本を

見つけられるだろうか?
という1点のみです。

 

それで、先ほど書いたような

小さい人たちの本を選ぶ手掛かりを念頭に
事前に本棚の本を少し入れ替えて、
ロングセラーをはじめとする

日ごろ園でよく読んでもらう本が

目に入りやすいように準備します。

そうそう、何年か前、

この園の子どもたちを迎えた時の事ですが、


にっこり 

100かいだてのシリーズ

あたらしいのでたよね?
 

と聞かれたことがあります。

あるよ~と
<ぬまの00かいだてのいえ>を

出してあげると

嬉しそうに見ていましたが、
その子が買ったのはは

シリーズ第1巻のこちらでした。 ↓

 

 

 

100かいだてのいえ

 

いわいとしお文・絵

偕成社/本体¥1200.

 

 

・・・
新刊じゃないんかい?
って

心のなかでちょっと思いましたけれど、笑
馴染んでいる巻がよかったんですよね。
園に持ち帰って、きっと

お友だちと何度も何度も読んだことでしょう。

 

 

 

本日の
~新刊情報~

 

 

 

パンダおやすみたいそう

 

いりやまさとし

講談社/本体¥1,100.

 

「おやこたいそう」「ともだちたいそう」など
小さい人たちが体を動かすのにぴったりの

このシリーズの最新刊。
今回は、ゆったり動いているうちに
だんだん眠くなっていく
お休み前の体操です。

寝かせ付けの救世主になるでしょうか?

 

 

 

 

 

ちょっとだけ ともだち

 

なかがわちひろ

のら書店/本体¥1500

 

ともだちがいっぱいいるってすごいこと?
好きなものが同じだと

ともだちになれる?
ぼくが親しくなったのは、
全然タイプが違うけど
ひとつだけ趣味が同じヒロくんだった。

※ 幼年童話

 

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