今日は絵本の好きな仲間に、
残念なニュースが駆け巡りました。
中川李枝子さんが、
ぐりとぐらの世界を一緒に作った
妹さんでもある故山脇百合子さんの元へ
旅立って行かれたとのことです。
当店では、ぐりとぐらシリーズの棚は、
お店を初めて以来ずっと変わらず、
カウンター前の位置にあります。
そして、このシリーズはその頃から今まで、
特におススメしないでも売れて行く
有難い存在でもあります。
本屋が奨めるまでもなく、
ぐりとぐらは
広く知られた存在なのですね。
ぐりとぐらでは、
こんな思い出があります。
ある大学の研究室から、
東南アジアの保育園に視察に行くので
絵本を持って行きたいとの
ご相談がありました。
英語が通じるかどうか分らない地域との事で、
英語版という案は却下になりました。
さて・・・。
絵だけで分かる絵本はどれか。
いろんな絵本を並べて
絵だけを見てお話をたどってみると
ぐりとぐらで、カステラを焼く経緯や
仲間と食べるカステラのおいしさが、
ただ見るだけでも十分に感じられ、
お土産絵本はぐりとぐらをご用意したのでした。
勿論文章も楽しいので
日本語で読んでも伝わるかもしれませんが、
研究者たちが引き揚げたあとも
絵で分かるので、
その後もず~っと楽しんでもらえたと思います。
もうひとつ思い出すのは、
お店に釣り銭ドロボーが入って
おまわりさんに来ていただいた時の事。
鑑識のおまわりさんが、
おお!
ぐりとぐらだ。
ぐりとぐらがあるぞ!
懐かしいなあ~
と、本棚を見て大興奮だったことです。
おまわりさんと言えば、
お仕事のこと以外で無駄口を利かない
近寄りがたい人と思っていたので、
(残りの2人の方は、無反応でした)
ぐりとぐらの思い出を持つおまわりさんに
びっくりしましたが、
親しみも感じたのでした。
中川さんの講演を拝聴したことも
懐かしい思い出です。
絵本製作のエピソードなどは話題にされず、
保育士時代に体験された、
まさにおひさま原っぱでの生活そのもの!
と思える体験を聞かせて下さいました。
そして、何度も、
子どもはかわいい!
みなさん、子どもたちを可愛がってね!
と、繰り返されたのでした。
保育士時代の子どもたちとの体験が、
まさに絵本の素になっていたのでしょう。
中川さん、
たくさんの作品をありがとうございます。
天国で妹さんと、
また絵本を作ってください。
☆~☆~☆
Blog:成長するぐりとぐらと山脇百合子さん
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