月一で勉強会をしています。
メンバーは、保育士・小学校教諭・司書
書道家に本屋。
という面白い顔ぶれですが、
実はこの面々、こういった職業名は隠れ蓑で、
子どもと関わる様々な活動歴を持つ
守備範囲の広~い方々です。笑
こちらのテキストを読み合わせしました。↓
レクチャーブックス・お話入門 2
選ぶこと
松岡享子 著
東京子ども図書館
語りのために書かれたテキストですが
それぞれ絵本に接することの多い立場なので、
絵本とも引き比べつつ読み進めて来ました。
たくさんの学びがあって、
読み終わったのは13か月後・・・。
予定では4~5回で終わるつもりでした。
しかしメンバーの関心の中心は子ども。
なので、テキストの内容に絡んで
子どもや子育てについての経験や思いを、
みんな、語る、語る、語る。
この経験交流が面白いし有意義だしで、
テキストの方はなかなか進まない、
という、とても楽しい学びをしてきたのでした。
始めたときは、
メンバー全員と面識があったのは
わたし(本屋)だけでした。
それが、1年過ぎた今は、
ずーっと前からの知り合いのような
いい仲間になることが出来て、
それもとても嬉しいことです。
そのおしゃべり大会(あ!)体験交流では、
さまざまなテーマガ噴出(?)したのですが、
繰り返し話題となったひとつが、
お話を聞いても
イメージが浮かばない子どもが増えつつある
というレポートや体験でした。
言葉を聞いて、あるいは読んで
その内容をイメージすることが出来ない子どもが
増えているというのです。
ひどく飛躍した空想世界には、
イメージが追い付かない・・・とかではなのですよ。
日常生活を手掛かりに想像できそうなお話が、
イメージできないというのです。
わたし自身は本好きのお客様と接する仕事柄、
そこまで深刻な状態を感じていませんでした。
でもそう言えば、高校で教えるお客様から
文字を読むことはできるけれど
状況や景色を思い浮かべられない学生が多いの。
どうしたらいいと思う?
と言聞かれた覚えがあります。
何が起こっているのでしょう。
どのような理由だと思いますか?
赤ちゃんが絵本を読んでもらう様子を見ると、
いないいないとばあのページの間にある
<描かれていない動き>を
想像して笑ってくれるのがわかります。
いないいないばあ
松谷美代子/瀬川康夫/童心社
生後数か月でも
自分のイメージ世界を築くことが出来る。
人間の赤ちゃんってすごいなあ~
といつも思っています。
それなのに、どこでどうなって、
それが出来ない子どもも育っているのか、
これは、簡単に答えの出る事ではありません。
答えは出なくても、
子育てが直面しているこういった問題を、
会でも折に触れて考えたいと思っています。
仲間での勉強会は今後も継続となり、
新たなテキストを選びました。
秋には、いざ!第二回戦スタートです。
p.s.
松岡享子さん訳の中国のフェアリーティルが
9月に発売されます。
すごく楽しみ!
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