お客様(先輩です)に電話をしたところ、
携帯の向こうがザワザワしていて、
何かの集まりの様子。
←先輩①
もしもし?
あ!ピコットさんだ。
ピコットさん4月にお店やめるんだって?
おや~~~
数日前にもお会いしているので、
それは無い!と承知の上でのお話です。
ウチの事ですか?
そんな噂が流れているんですかね?
へえ~・・・
とわたし。笑
以前には、
もうツブレタという話も耳にしました。
噂の出どころはわかりませんが、
子どもの本屋、危うい感じがするんでしょうね。
ところで、話題を振ってきたこの先輩は、
ご自宅で子ども文庫を主宰されています。
赤ちゃん連れのママさんたちを招いて、
絵本を楽しんだり子育ての相談に乗ったり。
※ こんなに素敵なスペースです。
熱田区在住の方にはご紹介いたします。
本棚に囲まれた広いリビングには、
保育園勤務時代から収集した大量の絵本。
本は予算があっても急に品揃えできないので、
この長年に渡るコレクションを見ると、
本屋のわたしでも羨ましくなります・・・。
勿論、ここには
ピコットがお勧めした絵本も並びますが。
絵本を自由に手にして、お喋りをして、
子育てや保活の情報も収集できるこの場所は、
利用者さんのくつろぎの場であり
子育ての寄りどころとなっているようです。
そして、
先輩と言えばもう一人の先輩。
彼女は、お知りあいに
嬉しいことがあっても辛いことがあっても、
それを耳にすると絵本を贈られる方。
←先輩②
こんな事があった友人に絵本を贈りたい。
なにか紹介して!
という連絡があったら、
プレゼントの選定のために、
本屋、せっせと絵本の情報を提供します。
すると・・・
←先輩②
その本も悪くないけど、
う~ん・・・
あげたいのはそういう感じじゃないのよ。
など等とお返事が来て、その度、
本棚の前をウロウロする店主です。
相手の方の事を思ってあれこれ迷うことで、
思いがが籠るんだな~
本を贈るってそういう事なんだと思います。
こんにちは あした
内田麟太郎:詩 南塚直:絵
小峰書店 本体¥1,600
大変な時にも希望を見いだせる詩集です。
今度聞かれたらお勧めしようと思っています。
本屋の仕事では、
ご紹介した二人の先輩に限らず
いろんな方に応援して頂きます。
うちのお客様は、子育てが終わって
ピコット<限定期間>が過ぎても、
ご親戚やお友だちのために
本を選びに来てくださる方が多いでのす。
こんなふうに、絵本を、
様々な形で手渡し続けてくださる方の存在は、
絵本の仕事をするわたしたちの支えです。
絵本の事を話題にしたり、貸したり贈ったりは、
絵本を強くします。
絵本を読んでもらった思い出を持つ人が
多くなることも、
絵本に力をくれます。
ありがとう!
という訳で、
つぶれるとかいう噂があっても
とりあえず生き延びているピコットです。
明日の祝日、お店は営業ですよ~。
応援よろしく!