ぼくは川のように話す | ほんとうのピコットさん

ほんとうのピコットさん

子どもの本屋「夢文庫ピコット」店主です。
タイトル「ほんとうのピコットさん」については、
http://ameblo.jp/pikot/archive1-200711.html をどうぞ!

子どもが悩みを抱えている時、

訴える言葉や解決の手段を持たないことで、

その悩みは一層深くなります。

 

そういう悩みに

人生経験のある大人が気付いて、

寄り添えると良いのですが、

日常の子どもの無邪気な表情に埋もれ、

問題が見落とされてしまうことも

多いのではないでしょうか。

 

幸いにも身近な方が問題に気付いて、

共感や励ましや解決のためにと、

絵本の力を求めて来られることがあります。

ごく、たま~に。

 

それにお応えできるよう、子どもの本屋は、

絵本のチェックを丁寧にして、

そして、極めて需要が低いそういう絵本を、

できるだけ手元に置くようにしています。

この種の本はそんなに売れるものでもないし、

むしろ、

あまりない方がいいかもしれませんが。

 

でも実のところ、こういう時、

それぞれの問題に対応できる

これ!

という作品はそんなに多くないのです。

なんというか・・・、

こうあってほしいという大人の思いの方が、

割合として濃く出勝ちなのですね。

 

その点、この絵本には、

心を揺さぶられ、

子どもの本屋の立場も忘れて読みました

↓↓↓

 

 

 

 

ぼくは 川のように話す

ジョーダン・スコット文 シドニー・スミス絵 

原田勝訳 偕成社 本体¥1,600.

 

 

 

 

このお話の主人公には吃音があり、

そのことで彼が辛い時、父親は、

悶々とした想いを抱える息子を

自然の中へ誘います。

 

父親から息子への共感や助言の場面で、

言葉と絵がひとつになって、

読み手のわたしたちの中にも、

清々しく力強い何かが流れます。

 

この作品は、吃音に限らず、

子どもたちが成長の過程で出会う、

さまざまな問題の手助けにきっとなる、

という気がしています。

 

お客様が困難な問題を抱えた時には、

いつでも手渡せるようにしたいと思います。

 

と同時に、

子どもに関わるお仕事の方や、

将来そういう仕事に就く学生さん、

それから、

図書館や文庫へもお勧めするつもりです。

こちらは、必要な時に・・・ではなく、

今すぐにお手元へ!

 

なぜなら、困難な問題を抱える子どもを、

受け止めるための準備をしていただきたいから。

それは出来てるよと言われるかもしれませんし、

勿論そうだとも思います。

でも、理論ではなく、

ある一人の少年の

感覚として経験して欲しいのです。

 

それから、

今すぐ!

のもうひとつの理由ですが、

どんなに良い絵本も

売れないと重版が掛かりません。

いつでも手に入る状況を作るために、

<買う>ことでその作品を支えていただきたい、

その視点からのお願いでもあります。

 

応援よろしく!


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