はらぺこあおむし風刺画への偕成社さんの姿勢 | ほんとうのピコットさん

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子どもの本屋「夢文庫ピコット」店主です。
タイトル「ほんとうのピコットさん」については、
http://ameblo.jp/pikot/archive1-200711.html をどうぞ!

今、はらぺこあおむし で検索すると、
毎日新聞に掲載された風刺画のことが、
最上位にヒットしてきます。

 

はらぺこあおむしの体に、
醜いおじさんの顔をくっつけて、
IOCの面々が放映権などの利権を貪っている、
と皮肉る構図のものです。

 

※ 著作権の問題があるので画像は貼りません。
  ご興味お有りの方は検索してください。

 

たまたまその画像をnet上で目にしたのですが、
確かに首から下が似せてあるとは言え
慣れ親しんだはらぺこあおむしとは
似ても似つかぬ印象でした。

IOCについてはわたしも思うことはありますが
裏の黒い話を訴えるために、
絵本の主人公を醜く描く必要があるの・・・?


わたしたちの絵本の世界とは
あまりに遠く離れた出来事のように感じて、
この話題は自分の中では、
一旦閉じたつもりでいました。

ですが、
版元の偕成社の発信に接して考えが変わりました。

 

そのの風刺画への抗議文は
風刺漫画のあり方について
というタイトルで、

偕成社ホームページ上に掲載されています。

 

作品への思いや、風刺画への違和感が
今村社長により綴られたものです。

 

※ 以下偕成社ホームページからの引用です。

 

『はらぺこあおむし』の楽しさは、
あおむしのどこまでも健康的な食欲と、
それに共感する子どもたち自身の
「食べたい、成長したい」という
欲求にあると思っています。
金銭的な利権への欲望を風刺するには、
まったく不適当と言わざるを得ません。

多くの子どもたちに愛されている
絵本『はらぺこあおむし』の出版元として
強い違和感を感じざるを得ませんでした。


風刺についての異議をする立場に無いがー、
と断りつつ、
その表現を「お粗末」と言い切っています。

作品を守るこの姿勢に、
絵本を守り育ててきた版元さんの、
気概を感じます。

 

お金の流れ最優先のこの経済社会にあって、
こういう抗議の声を挙げられるのは、
本当に素晴らしいことだと思うのです。

優れた作品が子供たちに届くよう
頑張っている出版社さんの存在を心強く感じました。

 

そして、
小さい人たちに絵本を手渡すことは勿論ですが、

大人として、
重要な問題から目を逸らさす、
必要と判断したらこうして意思表示することも、
大切な姿勢であると改めて思います。

 

わたしたも大人一人として、
それを忘れないようにしようと感じた、
はらぺこあおむし風刺画問題でした。

 

 

こちらが我らの “本当の”あおむしくんです!

↓↓↓
 

はらぺこあおむし

エリック・カール 作 森比左志 訳

偕成社 本体¥1,200.

他にボードブック・大型絵本・ポップアップなど。

 

偕成社ホームページ

https://www.kaiseisha.co.jp/news/28125

 

 

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