絵本の補修について
お客様からお尋ねがあった日に、
偶然、図書館司書さんの、
本が破れてもテープは貼らないで!
という訴えを、NET記事で読みました。
絵本は小さい人たちの身近にあります。
それだけにアクシデントも発生します。
たまたま力加減が悪くて
借りた絵本にしろ、買ってもらった絵本にしろ、
ビリッ!
となることは不思議じゃないし、
破いたらどうなるのか?の実験を
やらかす子だって中にはいる訳です。
そんな時、
周りの大人はどうしたらいいのでしょう・・・。
保育園・幼稚園さんには、
専用の補修テープを
クラスごとに置いていただくようお奨めしています。
もし破れたら教えてね!
と普段から子どもたちに伝え、
破れちゃった~と持って来てくれたら
目の前で直していただけるように・・・。
補修作業を見せながら、
絵本には作った人の思いが詰まっていること、
本の破れは、
<転んだ時のみんなのお膝>
のようには直らない事など話して、
修繕が終わったら、
大切に扱ってね、お願いね。
と子どもたちの手に戻してあげて欲しいです。
あ、また破ったの!
と叱っていると、
お子さんは100%間違いなく、
破いたことを隠しますよね。
大切なことを伝える機会を逸すことになります。
日常的に、大人が丁寧に扱って見せることで、
大切にするってどういうことかを、
知ってもらうほうが近道ではないでしょうか。
ところで、破れの補修に使うテープについて、
前述の、わたしが目にした記事の主旨は、
セロテープで直して返される方があります。
お気持ちは嬉しいけれど、
セロテープは本を傷めるのです!
貼らないでそのままお持ちください、
という、
司書さんの訴えでした。
貼ってある場合、時間をかけてテープを剥がし、
改めて専用の補修テープで貼り合わせるのだそうです。
ご苦労、お察しします!
と思う反面で、
それ、知らなかった~という方が
多いだろうとも感じます。
店頭へ補修のご相談に見えたお客様も、
大事な絵本を直してあげたいけれど、
どうすればいいのかわからなくて・・・
とお困りでした。
ここでちょっと、修理用品の説明です。
お店で本の補修にお奨めしているのは
この2種類の図書館用品、いずれも透明タイプです。
1) 破れを直すページヘルパー
2) 補強用のブッカーテープ
ブッカーテープ
(商品名:Bコート/キハラ株式会社)
台紙から透明のテープを剥がして使います。
幅3cmから各サイズありますが、
絵本の背には5cm幅×50m巻がおすすめ。
価格¥1760(.本体¥1600.)
ページヘルパー
(キハラ株式会社)
大きな破れ以外は1.5cm幅で対応できます。
価格¥1320(.本体¥1200.)
ページをビリっとやってしまった場合には、
1)のページヘルパーを使っていただきます。
これは、薄手で丈夫、
そして、貼ったら2度と剥がれないもの!
と思ってください。
だから、図書館の本には、
これも貼らないでくださいね。
ごめんなさいをお伝えして、
修理は司書さんにお任せしましょう。
2)のブッカーテープは、一般的に、
表紙をカバーしたり、
背表紙などの補強に使います。
そして、このブッカーテープは、
きれいに剥がすことができるんですよ。
(上の画像の商品は、ということです。)
なので、園では、
個人の棚にお名前シールを貼るなど、
本の補修以外にも使われることが多いんです。
件のお客様には、直し方のご説明をして、
くたびれて緩んできた愛読書の補強のために、
このBコートをお求め頂きました。
本好きなご家庭ではお子様も本の扱いが丁寧なので、
ブッカーテープ50M巻は、
実際のところ、使い切れないかもしれません。
でも、<剥がせる>テープですから、
お子さん専用の生活用品の置き場所や、
おもちゃを片付ける位置に、
可愛いカットを貼ったりなどと、
生活の中で様々に活用していただけると思います。
ご家庭の書棚に並ぶ絵本は、
お子様の生育歴そのものですよね。
破れてもくたびれても、大切にされますように。
↑ こちらは記事とは何の関係もありません。
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