保育の中の絵本 | ほんとうのピコットさん

ほんとうのピコットさん

子どもの本屋「夢文庫ピコット」店主です。
タイトル「ほんとうのピコットさん」については、
http://ameblo.jp/pikot/archive1-200711.html をどうぞ!

年度末を控え、
保育園幼稚園から絵本のご注文が多くなる時期になりました。 

 

園からのご注文は、子どもの本屋の学びの機会です。
子どもたちにはどんな絵本が喜ばれるのか。
先生方はどのような傾向の絵本を選ばれるのか。


言うまでもないことですが、
絵本のセレクトに正解はありません。
でも、それぞれの先生のセンスや狙いは感じます。

 

これまで保育現場で、
先生方の読み聞かせに
大勢の子どもたちが、
「もーいっかい!」
と繰り返しリクエストした絵本が、

ロングセラーとして残ってきました。

子どもたちによって選ばれたのです。


ぐりとぐらも、11ぴのねこも、もこもこもこも、
そうやって選ばれて、

40年50年と読み継がれてきました。

 

だから、今こうして園からいただく注文書の中に、
この先50年読み継がれていく絵本がきっとあるはず。

 

そんなことを考え、
子どもの本屋は納品期限に追われながらも、
(年度末ですからね!)
園からのご注文に、
たくさんの情報と学びを頂くのです。

 

少し前のことですが、お得意先園から、
各クラスの先生がそれぞれに選んだ、
絵本のご注文が届きました。

 

なるほど・・・
赤ちゃんクラスは、
もうこんなお話が聞けるようになったんだ。
へえ~、
このクラスは知識絵本が好きらしい。
・・・等と想像しながら作業していたところ、

年長さんと思えるクラスのリストの中に、
この2冊がありました。

 

 

 

 

 

まっくろネリノ

ヘルガ・ガルラ- 作  矢川澄子 訳

偕成社 本体¥1,000.  1968年ベルギー

 

 

 

 

あおいめ くろいめ ちゃいろのめ

かこ さとし 作

偕成社 本体¥1,000.  1972年

 

 

 


楽しい絵本や、子どもの興味に答える絵本の間に、
何気なく書かれていたこの2冊のタイトル。
ロングセラーをご存知の方なら、

!
と、感じられるでしょうね。

 

ネリノは、カラフルな羽を持つ兄弟たちの中で、
一人だけ真っ黒でしたが、

ある時事件が!

 

あおいめくろいめ ちゃいろのめ 
タイトルの通り、
様々な人種の子どもたちが仲良く遊ぶお話です。

 

どちらにも、
右差し 差別はいけません
とか

右差し 自分と違っていてもなかよくするんですよ
とかいった、道徳の教科書みたいなことは、
書いてありません。

 

書いてありませんが、
きっと作者の心には、


人はみなそれぞれに、多様な容姿や文化を持っているものだよ  
そしてそれぞれが素敵な仲間なんだよ

ということを子どもたちに知って欲しい。


そんなひそかな願いはあったのだろうと思うのです。

 

その2冊の絵本を選んで、
愉快なお話やどきどきするお話や、
知識絵本などと一緒に本棚に並べ、
日常の保育の中でこの絵本を楽しいお話のひとつとして、

子どもたちと読もう、
そんな担任の先生の思いに、


ありがとうハート

がんばってビックリマーク

 

と、
直接言葉を交わす機会は無いけれど、
勝手に共感し、

勝手にエールを送る子どもの本屋でした。

 

保育のお仕事に、期待します。

 

 

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