読み返す楽しみ | ほんとうのピコットさん

ほんとうのピコットさん

子どもの本屋「夢文庫ピコット」店主です。
タイトル「ほんとうのピコットさん」については、
http://ameblo.jp/pikot/archive1-200711.html をどうぞ!

ご無沙汰でした!


例年ならゆっくりできるはずのこの時期に、
ブログも書いていないなんて、
暑さでどうにかなっるかと思われますよね。

 

勿論暑さにもやられておりましたよ。
が、主要な原因は消費税率の改正です。

 

小さなお店も大型店も、準備は同じ。
カタログ類やホームページ掲載の商品価格、

伝票の計算式、
全部書き直し。
在庫商品値段ラベルもどうしよう・・・。

キャッスレス決済の還付金の加盟店登録という、
面倒くさいのもあります。

小さいお店も、ただ今大奮闘中です。

 

あ、あとね、
駆け込み購入というありがたい現象も、若干ですが発生。

これは、喜んでお受けしております。ハートラブラブ

 

こんな状況下ではありますが、
というか、こういう時ほど、
本を読みたいのが、本好きの性分のようです。

仕事上、新刊チェックはせっせとするのですが、
それとは別に、忙しくても、
自分のための読書がしたいのです。
眠る前のわずかの時間に、

自分のための本を広げる幸せといったら・・・。

 

でも、疲れている時には、
初めての物語に向かうパワーがありません。
その先にまっているかもしれない試練や危険に立ち向かうのは、今は無理。

こんな時には、
よく知っているお気に入りの物語の、
好きな場面を選んで、

読みながら眠るのが最高です。

で、久しぶりに、

霧のむこうの不思議な町 を読みました。

 

 

 

霧のむこうの不思議な町   

地下室からのふしぎな旅  

天井うらのふしぎな友だち

 

柏葉幸子:作 タケカワこう:絵

講談社/本体¥2,400.

 

※ 初版の挿絵で読めるのは現在こちらのみ。

単行本・文庫も入手可です。(杉田比呂美:絵)

 

 

 


日本の代表的ファンタジー作家のひとりである

柏葉さんの、これがデビュー作です。

日本の田舎の片隅に存在する、

西洋風ファンタジー世界が描かれています。

本屋になる前からの愛読書で、
実は、このお話に出てくる、
ピコット屋敷のピコットばあさんが、
当店店名のヒントになったんです。

 

完成度の高い作品はみんなそうですが、
読み返すと、

前には気がつかなかったことに新たに気付かされます。
それは作品の奥深さであり、
また、読み手の自分も経験を重ねて、
もう一歩踏み込んだ読み取りが

できるようになるせいかもしれません。

 

霧のむこうの不思議な町は、
多分20年ぶりくらいに読んだと思うのですが、
作品世界の印象は変わりません。
だけど、ピコットばあさんがねえ・・・、

(↑主人公を迎えるペンションの主です。)
今回読み返して、

あんなに辛辣な人だったの?と。(^^)^^)^^)

相手のことを思うがゆえの苦言なんですよ。

本質的には、いい人です。
それはよくわかっているんですが、
ピコットばあさんさんの言葉が、
なぜか今回はわたしにビシビシと刺さって来て、
これって、

人生の方向性を修正すべきという示唆?
と思ったくらいでした。
ムカムカ

 

お客さまに ピコットさんと呼ばれて喜んでいるわたしですが、
おすすめに応じて霧のむこうの不思議な町

読んでくれた小さいお客様たちは、
ピコットばあさんと本屋のピコットのイメージを、
どのようにすり合わせたのかと、
ここに来て若干の不安が湧いております。

   ※ ブログタイトル“ほんとうのピコットさん”はこちら ・・・→

 

 

という、今回はそんな気付きもありましたが、
再読は、昔通った道を再び辿るような、
懐かしさと安心感が味わえます。

 

絵本年代の小さい読者たちは、
何度も何度も同じ絵本を

 

長女 運動会 こども女の子 よ・ん・で!

 

って持ってきますよね。

もう空で言えるくらいなのにどうして?

と大人は思いますが、

聞き手の心の中では、
お話の筋は勿論のこと、
その中の景色や登場人物のイメージが、
繰り返し読むことでどんどん鮮明になっていくのでしょう。
こうして築き上げたお話世界を、
何年か先になって、また、
懐かしく幸せな気持ちで辿ることもあるかもしれません。

 

お気に入りの物語世界にいつでも戻れるよう、
もう読まないかな?という年齢になっても、
愛読書はどうぞ残しておいてあげてください。

少々スペースは取りますが、
読み返す楽しみには替えられません。

 

 

 

 

おまけ!

商品のお人形たちがふざけております。

(くま:シュタイフ/がまがえる:フォークマニス)

 

 

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