2018年“出会って良かった児童文学”自分用 | ほんとうのピコットさん

ほんとうのピコットさん

子どもの本屋「夢文庫ピコット」店主です。
タイトル「ほんとうのピコットさん」については、
http://ameblo.jp/pikot/archive1-200711.html をどうぞ!


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タイトルの内容で1月には書くつもりでいて、

なかなか書けませんでした。

心が千々に乱れていたため?

というか、

読むのが仕事であることも忘れて、

のめり込んで読みました!と言える作品に、

去年は出会わなかった気がするのです。

あんなに読んだのにな・・・。

 

わたし女性に児童文学の魅力を教えてくれた、

星 ダイアナ・ウィン・ジョーンズや、

星 フィリッパ・ピアス

星 マーガレット・マーヒ

星 ローズマリー・サトクリフといった、

作家さんたち(順不同・敬称略)の全盛期には、

リアルタイムで完成度高い素晴らしい作品が

続々と出版されました。

わたしは口を開けて待っていれば、

いくらでもそれらの作品が読めたのです。

 

そして、彼女たちの作品では、

登場人物も読み手も、

すごい冒険はしてもある意味<安全>でした。

そういう作風が、

子ども読者にお薦めするのにぴったりであるし、

わたし自身もそういう着地点のあるお話が好きです。

 

その作家の皆さんが、

あっちの世界に移って行ってしまわれてから、

わたしはちょっと迷子状態です。

一方で、別の作風を持つ作家さんも次々現れ、

読む作品が無いという事ではありません。

ただ、あんなふうに安心していそいそと読み進め、

読み終えた時には、

わたしが読みたかったのはこういうお話だった!と

満足感に満たされるような作品には、

もう、そうそう出会えないのだろうと思っています。

 

昨年は日本の作家さんの作品をよく読みました。

ほしおさなえさんの文章の美しさに、

うっとりしたり、

濱野京子さんの、

心理描写の自然さに打たれたりと、

中堅どころの女性作家の方に、

大いに楽しませていただきました。

 

そういう細やかで美しい作品には心満たされます。

だけど、わたし自身のために出会って良かった~

と思い返せるような、

ドカン!

とインパクトのある作品は、どれなんだ?

と振り返って見るとき、何故だか、

好きとは言えないのに浮かび上がってくる、

ある作品。

 

本当に ドカン!でした。

これがそうなんですが・・・、 ↓↓↓

正直、不安感に付まとわれて、

途中で読み止めようとして、それでもやめられない、

というやっかいな読書経験でした。

なので、「出会って良かった」

と言えるかどうかはわかりませんが、

ジェンダーよりもっと奥の、

人の本質について強く読者に問い掛ける、

<読ませる>作品ではあります。

 

 

 

エヴリデイ

 

デイヴィッド・レヴィサン作 三辺律子訳

小峰書店 本体1,800.

 

毎朝、違う人の体で目覚める主人公。

自分の体は持っておらず、性別もなく、名前もなく、

物心ついてからずっと、

同年代の男女の体を24時間づつ渡り歩いてきました。

彼(彼女?)がそんな自分ついて悩むようになったのは、、

リアノンという少女に出会い、惹かれるようになってから。

どんな(仮の)人の体で会いに行っても、

その中に存在する自分そのものを見て欲しいと、

リノアンに求めます。

そんな交際を、彼女も受け入れようとするのですが・・・

 

 

 

 

というようなお話の展開ですが、

これから読まれる方があると思うので、

あまり詳しくは書きません。

 

宿る体が毎日変わるという主人公の不安定な日々に、

もう続きは読みたくない、ここでやめよう・・・と何度も思い、

それでも、主人公の、

「外側でなく内面の自分を見て!」

という叫びにはわたし自身も共感できて、

結局、物語の最後までたどり着きました。

でも、わたしがこれまで親しんできた

<児童文学の安定の結末>は、

そこにはありませんでした。

 

もうずいぶん前ですが、こんなことがあったんです。

ファンタジー好きなピコットのあるお客様と話していて、

 女性主人公が追い詰められる場面は、

 夜には読めませんよね~

と言ったところ、その方はきっぱり否定されました。

曰く、

 女性 もちろんワクワク楽しむけれど、

 私は理系だから、物語に溺れることはないのよ。

・・・と。

 

そうだったのか雷 

そして、全然理系じゃないわたしは、

(つまり、冷静さに欠けるのね?)

この作品エヴリデイでも動揺しまくりました。

 

その理系の方がこの作品をどう読まれるか、

どう感じられるか、

今度おすすめしてみようと思います。

 

あなたも・・・いかがですか?

 

 

 

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