2017年 “出会って良かった児童文学” 自分用 | ほんとうのピコットさん

ほんとうのピコットさん

子どもの本屋「夢文庫ピコット」店主です。
タイトル「ほんとうのピコットさん」については、
http://ameblo.jp/pikot/archive1-200711.html をどうぞ!


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本屋の一番大事な仕事は本を読むことと、信じて疑わないわたし。

仕事以外の時間の全てを使って、

というか、掃除洗濯&人付き合いのすべてを投げ打って、顔

読んで読んで読みまくっております。

 

本屋になる前にもよく読みましたが、

自分のために読みふけっていた気ままな読書と、

仕事のために読むのとでは、やっぱり違いますよね。

 

本屋として読む今は、

この作品は、どんなお客様におすすめしたら喜んでいただけるか、

どんなお尋ねがあったときに必要になるのか、などなど、

自分の頭の中の本棚に、

置き場所を考えつつ読んでいる気がします。

 

でも、時に、

そういう本屋の任務を忘れて、お話の中に入り込んでいることがあるんです。

本屋であることも忘れて、自分のために夢中で読む時間というのも、

これ、なかなか幸せなものです。

 

という訳で、一年に一度この時期に昨年の読書を振り返って、

仕事を忘れて夢中になった、

自分のために出会ってよかったと思う作品を書き留めるようにしています。

個人的に良かった作品なので、

話題作とか、受賞作だということではありません。

全く個人的な好みです。

あまりご参考にはならないかもしれませんね。

 

さて、今回もいろいろ迷って、出会って良かった一冊にえらんだのがこちら。 ↓

 

 

 

ぼくらの原っぱ森

ジュリア・グリーン 杉田七重 スカイエマ

フレーベル館 本体¥1,400.

 

梨の木通りの向かいには空き地があって、

そこは子どもたちが原っぱ森と呼ぶ遊び場でした。

夏休みになるのを待ちかね、基地を作ったり、キャンプをしたりと、

子どもたちは原っぱ森での時間を満喫します。

そこは様々な植物が育ち小動物が暮らす、自然豊かな世界でした。

ところが、その原っぱ森が、宅地として開発されることになり、

子どもたちは何とか原っぱ森を守ろうと動き始めます。

 

 

 

 

わたしをワクワクさせる物語のパターンの一つが、

子どもたちが大人社会に立ち向かうという筋立てのものですが、

このお話も正にそれです。

自分たちが遊び場を失い、動植物が住処を無くすことを危惧した子どもたちが、

原っぱを守ろうと反対運動を始めるところから、お話は始まります。

 

子どもたちとっては原っぱ森は、

自分たちの遊びの拠点であり、生き物たちの住処であるのです。

だから当然、守るのが正義。

でも現実社会では、所有権やら契約やらといった法律問題が絡みます。

大人の読者であるわたしの目には、

子どもたちには勝目がないように見えました。

 

しかし、たどたどしく始まった原っぱ森を守る運動は、

梨の木通りの大人たちが、

思いと現実の狭間で悩む子どもたちに手を貸すようになったことで、

少しずつ方向が見えてきます。

解決の糸口となったのは、自然保護に関する法令でした。

子どもたちも、活動を通してたくさんのことを学びます。

 

そして最終章、開発認可会議で発言するため、

子どもたちが市役所に駆けつけてからの展開は圧巻です。

 

こうして最後の最後まで、解決の原動力は子どもたちであることが、

このお話の大きな魅力になっていると感じます。

信念を曲げない子どもたちの姿に共感しつつ、

さりげなく手を貸す梨の木通りの大人たちにも感謝の気持ちを贈りたいと思う、

大人読者のわたしでした。

 

 

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