映画を見に行って、・・・→
もうひとつ感じたことがあります。
映画館では上映の前に
映画鑑賞のマナーにつての映像が流されるのですね。
知りませんでした・・・。
なにしろ、久しく見ていませんでしたからね。
こういうのが流されるのがいつごろからの事なのか、
ご存知の方があったら教えていただきたいです。
その内容ですが、
✔ おしゃべりは終演後に、
✔ 持ち込みの飲食は禁止です
などのご案内のあと、最後に、どかん!
盗撮は映画泥棒です!
というアナウンスとともに、大きな字幕が。
わたしはその時思わず、出版業界の事情を振り返りましたね。
我が出版業界は、
ここまでキッパリと著作権について触れたことがあっただろうか!
確かに、大抵の書籍の奥付けには、
本書のコピー、スキャン、デジタル化等の無断複製は、
著作権法上での例外を除き禁じられています。
代行業者等の第三者による本書の電子的複製も
認められていません。
といった文面が添えられています。
胡麻くらいの文字ですが。
( こんなふう ↓ )
本書のコピー、スキャン、デジタル化等の無断複製は、
著作権法上での例外を除き禁じられています。
代行業者等の第三者による本書の電子的複製も
認められていません。
ご存知のように、作者や画家が書いたり描いたりした作品は、
その作者に権利があるものとして守られています。
自分に権利の無いものを勝手に利用するということは、
販売に例えればこんなことになります。↓
ピコットはお客さんが少ないので、
店長は、某有名書店の店頭に<断りなく>自分の在庫を持ち込んで、
そのお店にやって来る客さんに販売ました、とさ!
そんなこと、やってはいかんよね~。
ところで、本屋もネットで情報を発信する時代が始まり、
ピコットも20年ほど前からホームページやブログで、絵本のご紹介を始めました。
その初期には、ご紹介記事が出来上がると、
版元さんにメールを送っていました。
事後のご報告でで恐縮ですが掲載させていただきました。
不都合の点がございましたらご指摘下さいませ。
これに対する版元さんのご対応、めちゃくちゃ温度差ありましたよ。
勝手に掲載はまかり成らぬ。画像を削除しなさい。
v.s.
ご紹介ありがとうございます。お礼に絵葉書をお送りします。
いやはや。
その後出版社団体で協議がなされ、
書店が書籍を紹介するについては、表紙と中2枚まで利用申請の必要なし。
※ ただし、署名・作者・出版社などのデータ明記
ということになりました。
これによりピコットは、晴れて、現在版元さんへ連絡無しで、
書籍の画像をNETで掲載可となった訳です。
・・・・<途中で保存したつもりが公開になっていました。ここから追記です>・・・
でも、個人の方も、書籍についての紹介をどんどんする時代に、
表紙画像を勝手に使うな!
と言ったら、本の紹介はしていただけませんよね。
使う人は許可を取って!
となれば、出版社は膨大な処理に追われる羽目になるでしょう。
著作権は守らねばならぬ、けど、宣伝はして欲しいで、
微妙な立場の出版業界・・・。
そこで、子どもの本の大手である福音館書店では、
ホームページにこんな表示がされるようになりました。
<著作物の二次的使用について>
加工しないそのままの形での表紙画像の使用については、
書名、著者名(文、絵、訳など全て)、出版社名(福音館書店)を
ご明記いただければ、許諾は必要ありません。
詳細はこちらをご覧ください。 ・・・→
今後は、各社同じような流れで、
遅まきながら表紙の使用は認められていくと思います。
映画館みたいに赤字ででっかくアナウンスするようない勢いは、
ないとは思うのですが。
扱いにこのような経緯があった出版業界の著作権問題ですが、
NET上であるにしろ、紙の印刷物や読み聞かせの場などにしろ、
その書籍の作者への敬意を持って、
大いに紹介し、語り合っていただきたいというのが、
本屋の願いです。
本という文化がこの先も、特に子どもたちのそばにあるために。
p.s.
ピコットがNET上にあげる表紙画像は、
絵本をスキャン・色調整などしたものです。
その責任はピコットあるため、今後も転載はお断りします。
画像は出版社が用意したものをお使いください。
水引草が咲いていました