Go your own way(2) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「おれもよくクラシックとかわかんなかったけど。 すごい迫力だったなー。 いつもの高遠じゃないみたいだった。 びっくりした、」

 

ようやくひなたは会場を出ようと佑真と歩き始めた。

 

「カナ、普段とピアノ弾いてる時。 全然ちがうの。 別人みたい、」

 

「めっちゃ・・カッコよかった・・」

 

佑真はまだ余韻に浸っていた。

 

ホールに出ると、グッズ売り場があった。

 

「えー、もうパンフ売り切れなんですかー?」

 

「すみません、完売しました。」

 

「うっそー、高遠くん載ってるヤツ欲しかったー、 ホクトのサイトで通販してないかなあ、」

 

若い女性二人がそんな風に言っているところに遭遇した。

 

 

「・・すげえ人気出ちゃうんだろうなあ。 女子がほっとかないか、」

 

佑真はぽつりと言った。

 

そして、いつもなら騒がしいくらいおしゃべりなひなたが一言もしゃべらないのに気づいた。

 

「・・どした?」

 

と振り返る。

 

「・・別に、」

 

ほとんどの観客がもう出て行ってしまってロビーは閑散としていた。

 

そこに

 

「あ、ひなたちゃん!」

 

また声がして振り返る。

 

「・・タンタン、」

 

丹波がまだ衣装のままスタッフと話をしていてひなたに気づいたようだった。

 

「来てたんだ、」

 

「あ、うん。 すごく、よかったよ。 タンタンも、見えたよ。」

 

一生懸命笑顔を作った。

 

「サンキュー・・。 もう神宮寺さんとのヤツは急に決まったから時間がなくて。 めっちゃ練習したから。 高遠くんも、すごく良かったね、」

 

気を遣ってそう言ってくれた。

 

「あー、うん。」

 

リアクション薄めだったので

 

「ん? どしたの? あ、ねえ。 これからさあ。 ゴハン食べて行かない? みんなと約束してるんだ。 ひなたちゃんも来たらみんな喜ぶよ、」

 

そう誘うと、後ろにいた佑真がずいっと出てきた。

 

「え? だれ?」

 

丹波が怪訝な顔をすると

 

「あ、学校の友達・・ って・・前に駅で一瞬会ったことあるよね、」

 

ひなたは前に偶然佑真と一緒だったところに丹波と出会ったことを思い出した。

 

「そういえば・・」

 

めちゃくちゃ敵視したような目を見て思い出した。

 

「ひなた、母ちゃんが。 メシ代くれたから。 どっかで食っていこうぜ、」

 

佑真は完全に丹波を警戒していた。

 

「あーっと・・ タンタン、ごめんね。 また手伝いとか行けたら行く、」

 

ひなたは少し困ったように言った。

 

「あ・・うん。 ・・じゃあ、」

 

丹波はバチバチっと佑真と視線を絡ませて、小さく手を振って行ってしまった。

 

 

「なんかあいつ。 すげえ怪しいし、めちゃくちゃ下心ありそうなんだよな、」

 

佑真は腕組みをして小声で言った。

 

「・・別に。 だいじょぶな人だよ。 タンタンは、」

 

ひなたは少し笑ってしまった。

 

奏がどんどん遠く離れていくようでひなたはわかっていても虚しさを感じ・・

 

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