Half bloom(8) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「食欲ないって。 納豆の前に牛丼大盛り食べてたじゃないですか、」

 

小和が突っ込んだ。

 

「いやおれにしては食欲落ちてるなーって感じるよ、」

 

成は手を洗いながら言った。

 

「冗談抜きで。 ナルも忙しくなってるし身体気をつけてよね。 若くないんだから・・。 この前こっそりここでタバコ吸ったでしょ、」

 

さくらが口をとがらせると

 

「え? なんでわかったの?」

 

「コーヒーの空き缶に。 吸い殻入ってた。」

 

「あー、そのまんまで帰っちゃったんだ・・。 でもちゃんと水は入れたよ。」

 

「タバコなんかやめなって、」

 

「疲れた時だけだよ。 吸わなくても全然平気。」

 

そこに電話が鳴り、成が取った。

 

「はい。 スタジオ セリシールです。 はい。 え、神崎・・? あ、おれか。 ハイ、私が神崎です・・」

 

 

そんな様子にさくらや小和や加治木はなんとなく目を合わせた。

 

成が外出した後

 

「相変わらずな感じですけど。 ナル先生、朝早くから夜遅くまで。 仕事びっしりやってるみたいで。 ホント心配になっちゃうんですけど。」

 

小和が言う。

 

「夏休みも取れば~って言ってるんだけど。」

 

さくらはため息をついた。

 

「でも。 なんか・・」

 

加治木がボソっと言った。

 

「え?」

 

「なんか。 ちょっと変わりましたよね。」

 

「え、どこが?」

 

二人は全くわからなかった。

 

「どこって。 わかんないですけど。 しかもおれまだここにきて1か月くらいだから何とも言えないんですけど。 でもー・・ なんだろう。 すげえ・・薪くべてるっていうか、」

 

「ハア? 薪くべてるってなに、」

 

さくらは全く意味が分からなかった。

 

「薪っていうか。 なんか自分を燃やすためにエネルギーガンガンくべてるっていう感じ。 よくわかんないですけど、」

 

「・・よくわかんないですよ、」

 

小和は思ったことをそのまんま口にした。

 

 

その加治木の言葉がさくらは何だか引っかかっていた。

 

成はあまり本音を口にしない。

 

涼しい顔で何でもやってしまう。

 

つらいとか。

 

苦しいとか。

 

あまりそういうことを表に出さない。

 

 

 

 

「んじゃ。 あたし帰るね。」

 

さくらが成に声をかける。

 

「気をつけてな。 今日はダーリンは迎えに来ないの?」

 

「今日は大阪出張。」

 

「ちゃんと戸締りしろよ。 宅配便来てもチェーンは外すなよ。」

 

それには笑って

 

「あたしゃ一人暮らし歴もう20年なんだよ。」

 

「ハハ。 おまえは不審者が来ても張り倒しそうだもんな。 や、マジに。 もういつ生まれてもいいくらいなんだから。 なんかおかしいなと思ったらすぐに病院に行けよ、」

 

「・・ありがと。 ねえ、ナル。」

 

「ん?」

 

「あんまり。 無理しなくていいんだよ? あたしがいない間、イベントの仕事も減らしていい。 子供たちのレッスンは減らすわけにいかないんだから、」

 

「・・わかってる。 できる範囲でやるよ。」

 

「カジが。 なんかナルが『自分を燃やすためにエネルギーガンガンくべてる感じがする』って。」

 

「ハア? ワケわかんねえこと言うよな。 あいつ・・」

 

笑い飛ばした。

 

 

自分を燃やすためのエネルギーをガンガンくべている・・ と言われた成。 確かにそんな感じもあります・・

 

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