Half bloom(7) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「あっちっち~~ もう朝から暑いね・・」

 

まひるは手でぱたぱたと仰ぎながら席に着いた。

 

「あ、まーちゃん。 旅行のことなんだけど・・」

 

柚はすぐに声をかけた。

 

「ああ。 どうする? もうお盆近いし今から予約難しいと思うけど・・」

 

二人で近場でどこか一泊で行こうと話をしていた。

 

「ごめんね。 私・・ ちょっと行かれなくなって。」

 

「え、どしたの?」

 

「うん。 やっぱりね。 手術受けようかと思って。」

 

「再建の・・?」

 

まひるは柚の方に向いた。

 

「うん。 もちろんすぐにできるわけじゃなくて。 その準備のためにちょっと休みの間通院することになると思うから、」

 

明るい表情の彼女に

 

「そうかあ・・。 でも。 うん、なんか良かったなって思うよ。 あたしなんかゆーちゃんの気持ち本当にはわかってないと思うけど、なんか。何年間も動かなかった気持ちが動いたのってゆーちゃんの気持ちが前に向いてるからだと思うんだ。」

 

まひるはホッとした。

 

「ありがと。 私、ここに来たばかりの頃は下ばかり向いて、あんまり人とかかわったりしたくないって気持ちまだあったと思うの。 でも。 まーちゃんがいつも明るく私に接してくれたから。 感謝してる、」

 

「えー、あたしなんか・・。 だってここで仕事するようになって7年くらい経つんだけど。 ずーっと女性税理士あたしと今産休してる人だけだったんだよ? あと事務関係やってるお母さんだけだし。 オッサンに囲まれてさあ、半人前扱いだったし。 なんて出会いのないつまらない職場って思ってたのに。 ゆーちゃんが来てくれてホント嬉しかったんだもん、」

 

血も繋がってないのに

 

夕べの成の言葉を思い出してクスっと笑ってしまった。

 

彼女のこういう明るさはとても彼に似ている。

 

「私も。 嬉しかった、」

 

成に『シールド』をもろともせずに入ってこられたことはもちろん

 

まひるの屈託ない明るさがその鍵を少しだけ開けてくれたのかなと思う。

 

手術の決心がついた今。

 

やはりもう一つ越えなくてはいけない『壁』を柚は感じていた。

 

 

「あれ?」

 

昼ご飯を買いに行って戻ってきた加治木は成がデスクで納豆をパックのまま食べているのを目にして驚いた。

 

「この前、おれが食ってたらすげえ文句言ってたのに、」

 

「もー、暑くてさすがのおれも食欲落ちちゃって。 栄養つけないとなーって、」

 

3パック目に突入していた。

 

「もー、匂いが。」

 

向かいの席に座っている小和はあからさまに嫌そうな顔をした。

 

「こうしてみると。 納豆って手軽にエネルギーチャージできるな!」

 

成は納豆の糸を払いながら笑った。

 

「ちょっと、何この匂い・・」

 

さくらも戻ってきた。

 

「ナルさんが納豆食ってんです、」

 

加治木がボソっと言った。

 

「いけませんか?」

 

成はそう言って容器を片付けようと席を立った。

 

「ちゃんと洗ってから捨ててよ!」

 

さくらがキツめに注意すると

 

「・・わかってるよ・・。 もー、オカンか!」

 

すかさず突っ込んだ。

 

柚は再建手術を受ける決心をします。そしてその前に越えなくてはいけない『壁』が・・?

 

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