Dawn & Rise(4) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「ひなたのこと。 よろしくね。 ほんまに騒がしい子やけど。 奥さんのゆうこちゃんはおしとやかな子なのに、もう誰に似たんだか。」

 

志藤の母がひなたの話題が奏の口から出たので、そこに食いついた。

 

「え? あ、・・はい・・」

 

「ほんま。 誰に似たんやろ。 ななみも涼太郎もこころも、凜太郎でさえ学校の成績はまあまあなのに。 一人だけアホやし。」

 

志藤はわざとらしく話に乗っかった。

 

「女の子なのに、ちょっとおしゃべりすぎるんちゃう?」

 

真剣な顔で母が言ったので、志藤は大笑いしてしまった。

 

「あんたが言うな、あんたが。」

 

奏も一緒になって笑ってしまった。

 

「ま。 顔がおれに似たのが救いやけどな。 あー、おれも風呂入っていい? なんか疲れたわ、」

 

志藤は立ち上がった。

 

 

彼がいなくなったのを見計らって

 

「うるさいオッサンやろ?」

 

志藤の母が奏にコソっと言ってきた。

 

「い、いえ。 そんなこと、」

 

ギクっとして声がどんどん小さくなった。

 

「2歳になるくらいまで、ほとんどしゃべらなくて。 あたし心配して病院に行ったりして。 でも2歳になったとたん、もう信じられないくらいベラベラ話し始めてな。ずっと黙ってた間、言葉どっかに溜め込んどいてたんやろなって。 中学卒業して、大阪の学校の寮に入って。 いなくなったら・・ほんまに静かになって。」

 

少し淋しそうに言う志藤の母に

 

「志藤さんは。 とても厳しい方ですけど。 いつもきちんとぼくのことを見ていてくれます。 志藤さんと出会えたことで・・ぼくは今こうしてピアノを弾けてます、」

 

奏は静かに答えた。

 

「ほんとに。 感謝、してます・・」

 

笑顔を見せる彼に

 

「・・お礼を言わないといけないのはこっちの方よ、」

 

意外な言葉を返された。

 

「え、」

 

「あの子が。 大好きな音楽の仕事をしていかれて。 今は・・少しは偉くなって現場も離れたって聞いたけど。 『またな、高校生の子めんどうみてんねん。 そいつ連れていくから』って、連絡くれた時、嬉しそうやった。 ほんまにこういう仕事が楽しいんやと思うわ。 立場的に幸太郎があなたの面倒を見ている、って感じになると思うんやけど・・実はあなたが幸太郎に生きがいをくれてるって感謝してる。」

 

「そんな、」

 

そんな風に言われて、申し訳なくなる。

 

 

志藤の思いに触れて奏は嬉しさを感じますが・・

 

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