Fly to the moon(4) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「な~~、」


志藤はてんぷらそばを食べながら、高宮に話しかけた。


「はい?」





「最近。 エッチしてんの?」




「は・・・・」




思わずソバが逆流しそうになった。




「なんか元気はつらつしてへんからさあ、」




まるでもう大真面目に言う彼に



「な・・なにをっ・・・」


もう赤面してしまった。



「え、最近シたの、いつ?」





この白昼のそば屋で。



意味・・・わかんないんですけど!!




高宮は無言でソバをかきこんだ。



「やっぱ。 若いねんからさあ。 アカンで。 ちゃんとしないと。 やっぱ、男って・・シてへんとアカンよな、」



「・・・なんでそんなことまで・・・あなたに言わないといけないんですか・・・」


高宮は絞り出すような声で言った。


「は?」


彼は本当に普通に聞いているだけみたいだった。


「普通、その年だったら・・・最低週3やろ~?」


食べ終わってハンカチで口を拭いながら、またも普通に言われた。



「そっ・・そんなにしませんっ!」


思わずまともに答えてしまった。


「はあ? そんなにせえへんの? やっば~~~。 もう飽きた?」


志藤はアハハと笑った。



「飽きてませんっ!」


もう耳まで真っ赤だった。



ムキになる高宮がおかしくてひとしきり笑ったあと、



「もうすぐやなあ・・・結婚式。」



お茶を飲んでポツリと言った。



「あ・・はい。」



「・・社長も。 出たかったろうなって、」



「もう、それを言わないでください・・・」



高宮は肩を落とした。



別に何も言わないけど


何かにつけて自分と夏希のことを見守ってくれていて。


その社長には、最重要来賓として披露宴に出て欲しかったのに。



しかも。



この状況じゃあ・・・



専務だって・・・来てもらえないかも、だし。



高宮がしゅんとなってしまったのを志藤はすぐに感じ取り、



「・・・あと10日。 せめて・・ジュニアには戻ってきて欲しいよな。」



と、優しく微笑んだ。


せっかくの二人の結婚式が、この状態になってしまったことを志藤も気を遣っていました。


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