今朝は朝から大阪で大きな地震があったみたいです。
知り合いもそこそこいるので、心配です。
どうか大きな被害が出ておりませんように…
色々心配ではありますが、今日もポチっとお願いします。
ぼくは、自分の席に着くと、ふーっ と大きなため息をついてから家に電話しました。
「今夜帰るからね。本店に異動になったよ。」
とかみさんに言うと
「そうなんだ。良かったね。で、どこに?」
「証券部の証券営業課長だそうだ。」
「ふーん、良くわかんないけど頑張ってね。で、何時頃、帰ってくるの?」
「送別会あるから、深夜かな?」
「わかった、じゃぁ、ごんたに吠えないように言っとくね。」
「ああ、よろしくね。」
かみさんとの話を終えて受話器を置くと、ぼくは渉外係の方を向いて
「松井代理さん、ちょっといい?」
松井代理がすぐに駆け寄ってきて
「次長さん、なんでしょう?」
「異動になったんですよ。」
「えっ、もうですか?早すぎません?どこですか?」
「それは、車の中で。これから回れるだけ取引先回りたいんです。同行してもらえますか?」
「わかりました。」
車の中で、証券部証券営業課に異動になったことを松井代理に伝えると
「次長さんって3年ルールがあるんじゃないんですか?」
「支店長もそう言ってたけどねぇ。多分、人事が、ぼくは営業店では使えないって判断したんじゃないかな?」
「そんなわけないでしょう。次長さんの力で、寺田医療器の上場にも食い込んだし、それに、東洋精機や建設大手3社の社長とも良好な関係を作られたじゃないですか。」
「それはぼくの力じゃないですよ。松井さんや渉外スタッフのおかげです。なんでもね、銀行業務に新しいのがひとつ加わるみたいなんです。そのプロジェクトをやるみたいです。」
「なるほど、そういうことですか…次長さんの得意分野ですね。でも、大変そうですねぇ。」
「恐らく、新しい仕事がスタートすれば、岡山にも説明に来ると思いますので、その時はよろしくお願いしますね。」
「もちろんです。喜んで夜の飲みのお供させていただきますよ。」
取引先に行くと社長さんから
「えっ、もう?早いですねぇ。でも、本店だし、左遷じゃなさそうですねぇ。」
みたいなことを何度も言われながら、当日は30社回ることができました。
夜は有志による送別会になりました。
ぼくは、営業店が新入行員以来で、業務も良くわからなかったことに加え、年上の部下も結構いましたが、その対応法もなかなか掴めずにいました。
ですから、国際部時代のちょっと生意気な個性を発揮する前に異動となってしまい、結果として、怒らない(そもそも何をどう怒るべきかがわからない)、優しい次長さんというイメージのまま、岡山支店を去ることになりました。
ですから、有志としているにもかかわらず、パートさんまで含めた全員が送別会に参加してくれました。


