「虎に翼」第127回~第26週「虎に翼」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「虎に翼」 第127

第26週「虎に翼」

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

<家裁・少年部>

音羽) 面接の前にご挨拶

 したいそうです。

寅子) こんにちは、美雪さん。

美雪) お会いできてうれしい

 です、佐田先生。

寅子) どうぞ。

(向かい合って座る)

寅子) あなたは今、友達に売春を

 させ、かつ、金品を窃盗させた疑

 いを持たれていて、また音羽さん

 の調査を受けてもらうことになり

 ます。

美雪) 調査なんていりません。

 ぜ~んぶ、私がやりました。

 正直に答えたご褒美に、

 質問してもいいですか?

音羽) ちょっと。

寅子) いいのよ、どうぞ。

美雪) 先生は、どうしてだと

 思います? どうして人を殺し

 ちゃいけないのか。

(ケロリとした顔の美雪)

 

**********

 

寅子) 今の質問のこと、

 おばあ様から聞いた?

美雪) えっ?

 もしかして、母も同じ質問を?

(まっすぐ美雪を見ている寅子)

美雪) そうなんだ…

 お母さんも同じことを…。

(うれしそうな笑顔の美雪)

寅子) 奪われた命は

 元に戻せない。

(美雪の顔から笑みが消える)

寅子) 死んだ相手とは、言葉を

 交わすことも、触れ合うことも、

 何かを共有することも永久にで

 きない。だから人は、生きるこ

 とに尊さを感じて、人を殺して

 はいけないと、本能で理解して

 いる。それが、長い間考えてき

 た、私なりの答え。理由が分か

 らないからやっていいじゃなく

 て、分からないからこそやらな

 い。奪う側にならない努力をす

 べきと思う。

美雪) フフフ…フフッ…。

 そんな乱暴な答えで、

 母は納得しますかね?

寅子) 美雪さん、私は今、

 あなたの質問に答えています。

 お母さんの話をしていません。

(美雪の顔がこわばる)

寅子) 私の話を聞いて、

 あなたは、どう思った?

(制服のポケットから

飛び出しナイフを出す美雪)

音羽) バカなまねはやめなさい。

寅子) 音羽さん。

美雪) 母の手帳をご覧になったん

 でしょう? 母も娘も、ほかの子

 たちとは違う。異質で特別で、

 手に負えない。救うに値しない

 存在だと。

(寅子の前に立つ美雪)

寅子) 逆。

美雪) えっ?

寅子) 全く逆!

 あなたのお母さんも、確かに特別。

 でもそれは全ての子供たちに言え

 ること。あなたたちは、異質でも、

 手に負えない子でもない。手帳を

 読んで気付いた。私は、あなたの

 お母さんを、美佐江さんを、恐ろ

 しい存在と勝手に思ってしまった。

 そのことが過ちだった。美佐江さ

 んは、とても頭はよかったけれど、

 どこにでもいる女の子だったと思

 う。

美雪) どこにでもいる女の子が

 人を支配して操ろうなんて思い

 ますか?

寅子) でももう真実は分からない。

 なぜなら私たちは、美佐江さんを

 永遠に失ってしまったから。私は

 美佐江さんに対して、全てを間違

 えた。

(まっすぐ美雪を見る寅子)

寅子) もっと話をすべきだった。

 彼女が分からないなら、黙って

 寄り添うべきだった。一人の大

 人として、そうすべきだった。

 ごめんなさい。

(寅子を見る音羽)

音羽) そんなの、きれいごとが

 すぎます。そこまで佐田判事が

 背負うことじゃない。

寅子) そう。あの時私は、そう

 思って、線を引いた。それが、

 巡り巡って、今、あなたが目の

 前にいる。だからね、美雪さん。

 私もうこんなこと繰り返したく

 ない。あなたのことは、諦めた

 くないの。あなたはお母さんを

 まねしなくていい。手帳に残さ

 れた言葉の意味や、お母さんを

 かばう理由を見出そうとして傷

 を負わなくていい。お母さんの

 こと嫌いでも好きでもいい。親

 にとらわれ、縛られ続ける必要

 はないの。どんなあなたでいた

 いか、考えて、教えてほしいの。

美雪) つまらない。

 そんなのつまらない。

 そんなのありきたり! 

 そんな私じゃ駄目なんです!

寅子) どんなあなたでも私は

 何だっていい! どんなあなた

 でも、どんなありきたりな話

 でも聞くわ。だから…話しま

 しょう。何度でも。

(ナイフをたたきつける美雪)

音羽) 美雪さん…美雪さん!

寅子) 音羽さん、

 今日はもういいいわ。

音羽) 佐田さん?

(膝がガクガクの寅子)

音羽) 佐田さん。

寅子) ありがとう。

 

寅子は美雪を、試験観察とし、

民間の施設で、しばらく生活

させることになりました。

 

**********

 

半年後

 

音羽) 美雪さんと、美雪さんに

 唆されて売春行為をした2人の

 調査報告書です。

寅子) ご苦労さまでした。音羽

 さんの意見を聞かせてください。

音羽) 実際に売春行為を犯した

 2人は十分に反省しています。

 不処分が相当かと。

寅子) 美雪さんはどうかしら?

音羽) 施設では問題は一切起こ

 さず、同じような境遇の子たち

 と仲よくしています。おばあ様

 も頻繁に面会に訪れていて、関

 係は良好です。

寅子) 美雪さんの審判期日を

 決めましょうか。

音羽) はい。

 

**********

 

<審判の部屋>

寅子) 美雪さんこんにちは。

美雪) こんにちは。

寅子) 施設での暮らしは

 どうですか?

美雪) 居心地はいいです。先生

 の差し入れを、みんな喜んでま

 した。あんな分厚いお肉初めて

 見たって。

寅子) 担当した子がいる施設に

 時々届けているの。

美雪) 先生…私、まだあの

 施設にいてもいいですか?

音羽) 美雪さん?

寅子) 続けて。

美雪) おばあちゃん、私といると、

 心が休まらないと思うんです。お

 母さんを思い出し続けるのもかわ

 いそうでwす。だから、一緒にい

 ない方がいいのかなって。

寅子) 理由は分かりました。

 それで、あなたの本心は?

 あなたは、どうしたいの?

美雪) 私は…。

佐江子) おばあちゃんは早く一緒

 に暮らしたい。離れて暮らして、

 ほっとしたのは事実、でもこの半

 年、どんどん面会の日が楽しみに

 なった。毎日、頑張ってくれてい

 る姿が、伝わったから。

美雪) おばあちゃん…。

寅子) 美雪さんは?

美雪) (涙)おばあちゃんと、

 一緒にいたいです。

佐江子) (泣)

(美雪を抱きしめる佐江子)

寅子) 並木美雪さん。

 あなたを、不処分とします。

 あなたは、きちんと人生を歩ん

 でいけると、判断しました。

(泣き声)

 

**********

 

音羽) 美雪さん、また犯罪を

 繰り返すと思いますか?

寅子) そうならないことを心か

 ら祈っているし、きっと更生し

 てくれるわ。でも駄目な時は、

 その時。とはいえ、やっぱり家

 裁も変わっていかなきゃいけな

 い。個人の力頼みじゃなくて、

 組織の構造を変えて、人手を増

 やさないと駄目なのも、確かだ

 と思うわ。私たちみたいに仕事

 に人生の全てをささげろと強制

 するのも、何だか違うしね。

 だから、そのあとの世代のこと

 は、音羽さんたちが決めればい

 いわ。

音羽) もっと効率よく、子供た

 ちに深く寄り添えるやり方があ

 るはず。それを私なりに、見つ

 けていきますので。

寅子) すてき! フフフ。

 どんなやり方が思いついたか、

 また教えてね。

音羽) 熱っ!

(お茶をひっくり返してしまう)

寅子) やだ!

音羽) ごめんなさい。

寅子) いいわ、いいのよ。

 拭きましょう。ああよかった。

音羽) すみません。

 

**********

 

昭和四十八(1973)年・四月

 

そして、昭和48年、4月。

 

最高裁大法廷の、

判決日がやって来ました。

 

(長官室を出る、法服姿の桂場)

 

**********

 

超簡単感想で♪

 

美雪と美佐江は全く別の人間なのだ

ということを、本人もまわりも認識

してあげないとね。美雪が美雪自身

が選んだ人生を生きられますように。

 

お母さんのこと

嫌いでも好きでもいい。

親にとらわれ、縛られ

続ける必要はないの。

どんなあなたでいたいか、

考えて、教えてほしいの。

 

彼女の話を聞いてくれる人、話がで

きる人に、いつか出会えますように。

 

 

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