「カムカムエヴリバディ」第96回~家族写真とディッパーマウスブルース | 日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

カムカムエヴリバディ 第96回
第19週「1993-1994」
家族写真とディッパーマウスブルース

 

 

※無断転載対策のため、不本意ですが、

しばらく、注意喚起させていただきます。

 

こちらの記事は、「日々のダダ漏れ」 の

記事です。ご覧になっているブログ名が

「日々のダダ漏れ」、以外のブログ名は、

記事を無断転載しているブログです!!

↓ オリジナルのブログはこちらです♪

「日々のダダ漏れ」

 

 

雪衣) 算太さんとたちばなを

 建て直す。あのころの安子

 さんは、その一心じゃった。

(雪衣の言葉に、小さく頷くるい)

(錠一郎が来る)

るい) 雪衣さん。私の叔母さん。

雪衣) よう来られたなあ。

 ありがとね。

錠一郎) あっ、いえ。こちらこそ、

 大勢で押しかけまして・・・。

雪衣) 今夜は、

 ごっつぉにしますから。

 楽しみにしょおってよむ。フフッ。

(出て行く雪衣)

(部屋に入る錠一郎)

錠一郎) あの通帳、

 返しに来はったんやな。

 伯父さん。あの、クリスマスに。

 

(回想)

算太) るいじゃのう。

るい) 算太、伯父さんですか?

 

錠一郎) 10年前、

 偶然ひなたと出会て、

 るいが京都にいること知って・・・。

 それから・・・仕事する度に、

 ためてたんやと思う。

 謝りたかったんやと思うよ。るいと、

 それからるいのお母さんに。

るい) それやったら・・・

 それやったら、すぐにそない

 言うてくれたらええのに・・・。

錠一郎) 最後に・・・少しだけ

 欲しかったんと違うかなあ。

 家族と過ごす時間が。

 最後に、少しだけ。

(算太の遺骨を見つめるるい)

 

**********

 

(郷土料理の並んだ食卓)

勇) ほうか。

 ひなた映画村で働きょんか。

ひなた) うん。時代劇が好きやから。

勇) ふ~ん。桃太郎。

 遠慮せんと、どんどん食われえ。

桃太郎) 食べてます。

勇) ハハハッ。

 錠一郎さんも。

錠一郎) ああはい。

勇) あ~。錠一郎さんの「ジョー」

 いうなあ、やっぱりあれか?

 ジョー・ディマジオからとったんか?

雪衣) そねんわきゃあなかろう。

(笑い声)

錠一郎) うわあ・・・。

るい) ああ! またもう・・・。

錠一郎) ごめんなさい。すいません。

るい) あ~。

錠一郎) うわ・・・。

るい) はい。

錠一郎) ありがとう。

 あ・・・るいとは、

 大阪で出会うたんです。

勇) そうか。

錠一郎) そのころるいは、

 クリーニング屋さんに勤めてて、

 僕はそこの客でした。

勇) うんそうか。

錠一郎) それから、ずっとるいに

 洗濯してもろてます。

勇) そうかそうか。ハハハハ・・・。

 フフフ・・・あ・・・。(すすり泣き)

 ああ・・・。あの日・・・

 るいが岡山ぁ出る言うた日。

 わしにゃあ分かっとった。

 

(回想)

勇) 住むとこが決まったら、

 知らせられえよ。

るい) うん。

 

勇) るいが居場所を知らせる気も、

 手紙やら、電話やらよこす気もねえ

 いうことを。もう二度と岡山に帰って 

 くる気がねえいうことを。それがこね

 えして、元気な姿見せてくれて・・・。

 旦那さんやら、娘やら、息子やら連

 れてきてくれるたあ・・・。うう・・・

 こ・・・こねんうれしいこたあねえ。

 (すすり泣き)

るい) 勇叔父さん。

 長い間、心配かけてごめんなさい。

(立ち上がるひなた)

るい) ひなた。 何やの食事中に。

(棚に写真)

ひなた) これ、誰?

るい) お母ちゃんのおじいちゃんと、

 おばあちゃんや。

ひなた) こっちは?

勇) るいのお父さんじゃ。

 わしの兄さんじゃ。

ヒナタ) 私と桃のおじいちゃん?

勇) そうじゃ。

桃太郎) かっこええなあ。

ひなた) うん。

 こんなん自慢のお父さんやん。

るい) お母ちゃんは会うたことあらへん。

ひなた) えっ、そうなん?

勇) るいが生まれる前(めえ)に、

 兵隊に取られてしもうたからのう。

ひなた) ああ・・・。

 うん? おばあちゃんの写真は?

 あらへんの?

雪衣) 確か、アルバムと一緒に

 してえたはずじゃ。

 

**********

 

雪衣) はい。

(結婚式の白黒写真)

るい) お母ちゃんの、お母さんや。

(安子を指さするい)

ひなた) ふ~ん。

 うん? この人は?

るい) 勇叔父さんや。

ひなた) えっ。

勇) フッ、へへへへ・・・。

 ああ・・・今年は兄さんの・・・

 るいの親父の、五十回忌じゃ。

 いや・・・兄さんだけじゃねえ。

 終戦の、年に亡うなった人、

 みんなの五十回忌じゃ。

 できることじゃったら、終戦の日

 まで、岡山におってくれたら、

 ええ供養に、なろうがのお。

 

**********

 

(キャッチボールをする勇と桃太郎)

桃太郎) それでな・・・。

勇) うん。

桃太郎) 2年の夏にやっと

 レギュラーとってな。

勇) うん。

桃太郎) 告白しようて決めてん。

勇) お~!

桃太郎) 甲子園行けたら、

 その人に告白しようて。

勇) おう!

桃太郎) そやけど・・・。

勇) うん?

桃太郎) その前に、

 ほかの男と結婚してしもた。

勇) あ~!

桃太郎) それで僕の初恋は

 終わったんや。

勇) ふ~ん。

 桃太郎。

桃太郎) うん?

勇) おなごを好きになった時ゃあ、

 甲子園出れたら、あれができたら

 これができたらいうて、先延ばし

 にするんじゃねえ。

 絶対(ぜってえ)報われんぞ。うん。

 フフッ、ハハハハ・・・。

 

**********

 

(廊下で立ち止まるるい)

(襖を開ける)

(そこはるいが使っていた部屋)

(出て行った時と何も変わっていない)

(窓辺の机の前に座る)

(安子の帰りを待つ、

 あの日の自分が甦る)

(引き出しを開ける)

(英和辞典を取り出す)

(裏表紙に手書きの文字で「雉真稔」)

ひなたが廊下を通りかかる。

ひなた) お母ちゃん?

るい) あ・・・。

(英和辞典をバッグに入れるるい)

ひなた) 何? この部屋。

るい) 昔、お母ちゃんが

 使てた部屋や。

ひなた) へえ~。

るい) ちょっとお父ちゃんと、

 出かけてくるわ。

ひなた) あっそうなん?

 あっなあ、昔の写真とかないん?

るい) えっ? さあ・・・。

 卒業アルバムやったら

 どっか入ってる思うけど。

ひなた) 探してもええ?

るい) あんまり散らかさんといてよ。

ひなた) うん。あっお母ちゃん。

 あの・・・お母ちゃんのお母さんて、

 生きてはるん? あ・・・いや。

 お盆やし、聞いとこかな思て。

るい) 分からへん。

ひなた) えっ?

るい) 子供の頃、生き別れたんや。

ひなた) えっ・・・。あっ、そう・・・。

るい) 行ってきます。

ひなた) 行ってらっしゃい。

 

**********

 

錠一郎) 定一さんが亡くなって店閉め

 たいうんは、随分昔に聞いてたんや。

 けど、木暮さんに聞いてみたら、おん

 なじ名前の店が岡山にあるて、出入

 りのミュージシャンが言うてたんやて。

るい) そしたら、全く別の店かも

 分からへんの?

錠一郎) うん・・・。

 ここや。

(DiPPERMOUTH BLUSEの看板)

 

**********

 

健一) いらっしゃいませ。

 お待ち遠様。どうぞ。

錠一郎) 定一さん・・・。

るい) そん・・・

 そんなはずあらへんやない。

錠一郎) そやけど・・・。

健一) あの~父の、

 知り合いじゃろうか。

 あっ、定一は、わしの父親じゃ。

 

**********

 

健一) 戦争が終わって、帰ってきた時、

 行き違いがあってのう。わしゃあ、て

 っきり、父さんが死んだもんじゃとばあ

 思い込んで、復員船の着いた横須賀

 へ、そのまま、居ついとったんじゃ。

 しゃあけど・・・父さんがもうおらんのも、

 父さんの店がねえのも承知で、岡山

 へ来たんじゃ。そしたら・・・。

 

(回想)

♪レコード(「On the Sunny Side of the Street」)

健一) 父さん・・・。

 

健一) 孫の一人が、ひいじいちゃんの

 店、一緒にやろうや言うてくれてのう。

(ドアが開く音)

慎一) じいちゃん。

健一) うん?

慎一) おはぎ買ってきたよ。

健一) はい、ご苦労さん。

慎一) ひいじいちゃんに

 お供えしとくね。

健一) ああ。

 あっ、孫の、慎一じゃ。

 大月さん。

慎一) いらっしゃいませ。

健一) こねえなこともあるんじゃのう。

 稔さんと、安子ちゃんが結婚して、

 娘が生まれたいうなあ、父さんから

 話聞いとったけど・・・。まさかこね

 えして、錠一郎君の奥さんとして、

 来てくれるたあのお。

 安子ちゃんのこたあ、噂で聞いた。

 娘(むすみ)ょお捨てて、進駐軍

 さんとアメリカ行ったいうて悪う

 言ようた人もおったけど・・・。

 安子ちゃんは、そねえな子じゃねえ。

 わしが保証する。何せわしゃあ、

 稔さんと安子ちゃんの、初デート

 の目撃者じゃからの。

るい) 初デート?

健一) ああそうじゃ。

 テーブル席に座って・・・

 コーヒー飲みょうった。

 

(回想)

安子) あ・・・。

 ありがとうございます。

稔) May I put sugar in your coffee?

安子) あっ、はい。フフフッ。

 あ・・・イエス。

 

健一) アッハハハッ。

 はい、どうぞ。

るい) ありがとうございます。

錠一郎) ありがとうございます。

健一) はい。

錠一郎) お砂糖入れる?

るい) ありがとう。

 

**********

 

ただ、ひなたと桃太郎の大伯父、るいの伯父と

して、親戚のおじさんとして、るいの家族の中

にいたかった。たちばな家で笑っていたように。

先に謝ってたら・・・見る目が変わってしまうし。

 

最後に・・・少しだけ
欲しかったんと違うかなあ。
家族と過ごす時間が。
最後に、少しだけ。

 

そうね・・・そうかもね。戦争孤児の錠一郎が言

うと、重みがある。ちょっと、泣きそうになったよ。

ひなたと桃太郎の前で、ダンサーだったちょっ

と面白い伯父さんでいたい気持ち・・・分かるよ。

 

そしてもう一人の大叔父、勇の野球脳w  桃太

郎と話が合うと思ってたら、たぶん今後一番役

にたつアドバイスを桃太郎にしてくれたよ~!

 

おなごを好きになった時ゃあ、
甲子園出れたら、あれができ

たらこれができたらいうて、

先延ばしにするんじゃねえ。
絶対(ぜってえ)報われんぞ。うん。

 

ホントホント。何でも、先延ばししちゃいけない。

~したらって、ただ自分の都合、言い訳だもん。

相手にすれば「知らんがなw」な話なんだよね。

 

 

「DiPPERMOUTH BLUSE」を訪れた、錠一郎と

るいの前に、定一さん!?と思いきや、定一さ

んそっくりになっていた健一さんと、健一さんそ

っくりの孫の慎一さんが登場。カムカムの世界

は、そっくりの子孫だらけ。でもまあ、血縁があ

ることがわかりやすく誇張されているというか、

実際そういうことも多いし、見る側にとってはと

ても感情移入しやすいので・・・問題なし。なに

より、健一さんが帰ってきたのが幻じゃなかっ

たことが分かってよかった。定一さんが健一さ

んにちゃんと会えたと分かってよかったよ~!

 

安子ちゃんのこたあ、噂で聞いた。
娘(むすみ)ょお捨てて、進駐軍
さんとアメリカ行ったいうて悪う
言ようた人もおったけど・・・。
安子ちゃんは、そねえな子じゃねえ。
わしが保証する。

 

安子と稔の初デートを見ていた人が、ここに。

そねえな子じゃなかったら、だったら、なぜ?

るいの頭の中の疑問符は増えていくばかり。

本当に、一体どうオチをつけるつもりなのか。

 

定一さんへのお供えとして、置かれたおはぎ

の包み紙に「たちばな」の文字。さりげなく視

聴者に匂わせる演出が憎いw 考えられる可

能性はいろいろある。最初に思いついたのは

あの少年だったけど、たちばなの元職人さん

かもしれないし、安子の子供か孫か関係者。

きぬちゃん絡みも、ありそうではあるけど・・・。

脚本家と視聴者の、想像力合戦が始ま・・・っ

たかもしれない? かもしれないw ふっふふ。

何でも、想像してるときが一番楽しいよね~。

 

 

「カムカムエヴリバディ」関連ブログはこちらから↓

「カムカムエヴリバディ」関連ブログリスト

「朝ドラ」関連ブログリスト

 

●「カムカムエヴリバディ」HP

 

 

ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村