「カムカムエヴリバディ」第55回~サッチモちゃんを僕にください | 日々のダダ漏れ

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カムカムエヴリバディ 第55回
第12週「1963-1964」
サッチモちゃんを僕にください

 

 

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(ドラムロール)

笹川) 優勝は、満場一致で、

 大月錠一郎君に決定しました。

(拍手)

笹川) いや~1曲目も2曲目も、

 圧巻の、ナイスプレーだった。

 おめでとう。

錠一郎) ありがとうございます。

笹川) ああ。

(拍手)

(盾と賞状を受け取る錠一郎)

奈々) おめでとうございます。

錠一郎) ありがとうございます。

(花束を受け取る錠一郎)

(拍手)

木暮) ジョー。

錠一郎) あっ。

木暮) おめでとう。

錠一郎) ありがとうございます。

男性) 一枚いいですか?

(シャッター音)

 

**********

 

(トミーを見るベリー)

ベリー) 悔しい?

トミー) 全然。最高やった。

ベリー) あんたも悪くなかったで。

トミー) ハッ。

 

**********

 

(シャッター音)

男性) もっと近づいて。

(フロアの隅から見ているるい)

笹川) 大月君。

 娘の奈々とも、相談したんだがね、

 レコードはシングルのつもりだった

 けど、1曲とは言わず、ド~ンと、

 LPを出そうじゃない。

(歓声)

笹川) ねっ。どう?

奈々) うん。

笹川) ねっ。

奈々) きっと、東京のジャズ界に、

 新しい風が吹きます。

 どうぞ、よろしくお願いします。

錠一郎) ありがとうございます。

るい) (小声で)

 おめでとうございます。

(微笑み、出て行くるい)

 

**********

 

<路地>

錠一郎) サッチモちゃん。

 ありがとう。

(シャツを見る錠一郎)

錠一郎) これで勝てた。

るい) そやない。

 大月さんの実力・・・。

(るいを抱きしめる錠一郎)

錠一郎) 結婚しよう。

 

**********

 

ラジオ・磯村) 「さて皆さん、去る土曜日

 ついに、『関西ジャズ トランペッター 

 ニューセッション』が、開催されました。

 見事優勝を勝ち取ったのは、大月錠

 一郎でした。盟友トミー北沢と甲乙つ

 けがたく、2人での決戦となったセッシ

 ョン。これがもう熱い! もう熱うて熱う

 てもう、灼熱のようでした。あのセッシ

 ョンは間違いなく、伝説となるでしょう」。

平助) すごいなあ。

和子) なあ。るいちゃん。

 今度大月君連れといで。

 お祝いしよ、お祝いを。なあ?

平助) うんうん・・・うん?

和子) るいちゃん。

 

(るいの妄想・「私の秘密」)

 

「私は大月さんと結婚して

 東京へ行きます」

 

八木) 「それでは、平助さんどうぞ」。

平助) 「こないだの、

 コンテスト関係あること?」。

るい) 「ええ、まあ・・・」。

平助) 「実は、ひそかに

 るいちゃんも出とったとか」。

和子) 「そないなわけあるかいな。

 あれやろ、大月君の優勝に

 関係あるやろ」。

平助) 「えっ、えっ、そうなんか?」。

八木) 「関係、あります」。

和子) 「言われたんやろ大月君に、

 『結婚してくれ』て。

 『東京一緒に行ってくれ』て」。

八木) 「正解!」。

一同) 「え~!」。

和子) 「ようそないな厚かましいこ

 と言えたもんやな。うちでさんざん

 仕事教えたったのに、今更店辞め

 る? ハッ、冗談やあれへんわ」。

平助) 「るいちゃん、そらないで。

 るいちゃんのこと、実の娘のよう

 にかわいがっとったのに」。

 

るい) ごめんなさい! 

 おじさん、おばさん。

平助) びっくりした。

 何や、何を謝ってるんや。

るい) あっ、いえ・・・。

和子) 何・・・何やの。

 ハハハハハッ。

(妄想から覚めても、

 ぼんやりしてしまうるい)

 

るいは、プロポーズのことも、

東京行きのことも、

言い出せずにいました。

 

和子) おいでやす・・・あらっ!

平助) あっ、うわさをすればや。

錠一郎) こんにちは。

和子) 「こんにちは」

 やあらへんであんた。

 おめでとう。

平助) おめでとう。すごいなあ。

 関西一のトランペッターやて。

錠一郎) いやいやいや・・・

 ありがとうございます。

和子) あっ、入り入り。

 るいちゃん。お茶いれたげて。

平助) うんうん、うんうん。

和子) ここ、上がって上がって。

 あっ、そや、あの、

 サインもらわな。サインを。

平助) あかん。色紙あれへん。

和子) あ~あのポスターをな、

 剥がして裏向きにしたらええ。

平助) せやな。

和子) これこれこれ。これええわ。

 これを切って・・・。

錠一郎) おじさん、おばさん。

(正座する錠一郎)

錠一郎) サッチモちゃんを

 僕にください。

るい) あっ、ちょっと・・・!

平助) あ・・・くださいって・・・

 大月君、それ・・・。

錠一郎) サッチモちゃんに、

 結婚を申し込みました。

和子) けっ・・・!

錠一郎) おじさんとおばさんの

 お許しがもらえたら、2人で、

 東京で暮らすつもりです。

 お願いします。

 サッチモちゃんを・・・。

るい) やめて!

 何なんですか、いきなり。

 おじさんもおばさんも、

 びっくりしてはるでしょう?

 私が大阪に来てから、おじさんと

 おばさんには、ホンマにお世話に

 なってるんです。娘のようにかわ

 いがってもらってるんです。

錠一郎) 分かってるよ、

 分かってるから・・・。

るい) 分かってない!

 分かってたらそんなこと、

 ぶしつけに言えるわけない!

 おじさんとおばさんは、就職に

 失敗した私のこと拾ってくれた。

 クリーニングのこと、一から教え

 てくれた。それやのに、今更辞

 めるやなんてそんなこと、簡単

 にできるわけないでしょう?

和子) 何を言うてんの。

 そない、いつまでもおられても、

 困るわ。

平助) フッ・・・。せやで。

るい) でも・・・。

平助) るいちゃん。

 うちに、後継ぎがおらんから、

 心配してくれてんのか?

和子) あほらしい。

 こないな店なあ、

 一代限りでええんや。

平助) こないな店言うな。

和子) ハハッ、そらな、

 もちろん、うちらが2人で作った、

 大事な店や。そやけど、

 そないなもんは、ただの形や。

 「るいちゃんみたいなええ子が、

 いっとき手伝うてくれたなあ」。

 いつか隠居した時に、縁側で

 2人でそないな話ができたら、

 うちらはそんで幸せや。

(錠一郎の前に正座する平助)

平助) 大月君。

 娘を、よろしゅう、頼みます。

(涙のあふれる目で、

 平助を見ているるい)

錠一郎) はい。

(錠一郎に向かい、

 頭を下げる平助と和子)

(錠一郎も頭を下げる)

(正座し、畳に両手をつき、

 平助と和子に頭を下げるるい)

るい) (涙)

 

**********

 

<夜>

和子) るいちゃん、

 これ食べなさいこれ。

るい) ありがとうございます。

和子) おいしいから。ああ。

平助) あ~。(泣)

 るいちゃんが、

 おらんようになったら・・・

 さみしなるなあ。

和子) あんた、さっきと言うてる

 ことがスカタンやないの。

平助) そうかてな。

錠一郎) そんな・・・今すぐ

 行くわけやないですから。

平助) そうかてな・・・もう・・・。

和子) ハッハッハッハッ。

るい) また遊びに来ます。

和子) そやそや、

 子供連れてな。うん。

平助) ハッ・・・孫が出来るんか?

和子) うん・・・。

平助) ううっ、そらあええのう。

(笑い声)

平助) アハッ、孫か!

和子) 笑うてる。笑うてるわ。

平助) (すすり泣き)

和子) で、泣いてんの?

 泣くんか笑うんかあんた

 はっきりしいな。

平助) あっ、でも孫か・・・。

(ポスターの裏に、錠一郎の

 サインと、トランペットのイラスト)

 

**********

 

錠一郎はレコーディングのため、

一旦一人で東京に向かうことに

なりました。

 

(部屋で荷造りをする2人)

 

およそ3か月をかけて

レコーディングをし、

その発売を記念して、

クリスマスに銀座でライブをする、

というスケジュールです。

 

るい) レコードの録音って、

 3か月もかかるもんなんですね。

錠一郎) う~ん・・・僕も初めてや

 からよう分からんけど、大勢の

 人が関わるもんらしいよ。

るい) ふ~ん。

 体に気ぃ付けてくださいね。

 ホテル暮らしなんでしょ?

錠一郎) いや、ササプロの

 社長さんの家に居候。

るい) えっ?

錠一郎) でっかいお屋敷みたいよ。

 そないして、新人が寝泊まりする

 ための部屋があるんやて。

るい) はあ~そう。

 ホンマに大きい会社なんですね。

(棚に飾った優勝の盾を見るるい)

(手前に、古いマッチ箱)

るい) 「ディッパーマウスブルース」・・・。

(箱に、店名とトランペットのイラスト)

 

(回想)

安子) 定一さん。

定一) うん?

安子) 「サニーサイド」、

 かけてもろうてええですか?

定一) ああ。

 

るい) この店や。

 「サニーサイド」のレコード

 聴いた店。マスターの名前

 は確か、定一さんやった。

錠一郎) やっぱり・・・。

 そうやと思ってた。

 僕を拾ってくれたんも、

 定一さんや。

 

(回想)

(ボロ布をまとい、掘っ立て小屋の

 隅にうずくまった錠一郎)

定一) よっ。

(ホットドッグを差し出す定一)

定一) ほれ。

 腹が減っとるじゃろお。食え。

 進駐軍からがめてきたんじゃ。

(受け取ると同時にかぶりつく錠一郎)

(月明かりの土間に座り、ボトルの

 バーボンをラッパ飲みする定一)

錠一郎) (せきこみ)

定一) ハッ、ハハハッ。

 せかんでもええ。

 うめえか?

錠一郎) うん。

定一) おめえ名前(なめえ)は?

錠一郎) じょういちろう。

 

**********

 

るいまっしぐらなジョー。やる時はやるってい

うか、やりすぎだぞジョー。早すぎるぞジョー。

プロポーズも早いし、返事を聞く前におじさん

おばさんに突撃するし。さすが昭和の男だよ。

 

おじさん、おばさん。

サッチモちゃんを僕にください。

 

直球だわ~。迷いがないわ~。ためが一切

ないのがすごい。トランペットを吹いていない

時の錠一郎はものすご~く幼い顔なのよね。

本当に20代の男の子に見えてくるから凄い。

 

和子) うちらが2人で作った、
 大事な店や。そやけど、
 そないなもんは、ただの形や。
 「るいちゃんみたいなええ子が、
 いっとき手伝うてくれたなあ」。
 いつか隠居した時に、縁側で
 2人でそないな話ができたら、
 うちらはそんで幸せや。

平助) 大月君。
 娘を、よろしゅう、頼みます。
錠一郎) はい。

 

お店だの、後継ぎだの、そんなただの形に

こだわるよりも、るいと一緒に過ごした時間、

娘のように愛おしく思う、その気持ちが何よ

りも宝物なんだよね。ホントいい夫婦だわぁ。

安子が、るいと一緒にいられる、時間こそを、

一番に考えてくれていたらと。思ってしまう。

平助さんと和子さんは、優先順位を間違え

ない人たちなんだよね。泣くほどるいのこと

を大切に思いながらも、るいの幸せを、何よ

り大切に思っている。ああもう~涙腺が・・・。

 

ジョーのホットドッグが定一さん由来のもの

と明かされ、るいと錠一郎の運命の絆を強

く感じさせつつも、どこか視聴者を不安にさ

せる要素も匂わせる。ホント鬼脚本だよね。

何しろ・・・信じたかった安子編の所業がね。

怖い怖い。まだまだ翻弄されそうな予感・・・。

 

 

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