「カムカムエヴリバディ」第48回~会いたいんやなあ、お母さんに | 日々のダダ漏れ

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カムカムエヴリバディ 第48回
第11週「1962-1963」
会いたいんやなあ、お母さんに

 

 

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(店を飛び出し、錠一郎に駆け寄るるい)

るい) いけん! 

 今すぐ落とさんと、

 染みになってしまう。

(シャツに付いたたこ焼きソース)

錠一郎) よかった。もう僕の

 洗濯してくれへんと思うてた。

るい) そねえなわけねえじゃろう。

 私ゃあ、クリーニング屋なんじゃから。

 

**********

 

(洗濯したシャツを、

 庭の物干し場に干するい)

(縁側でかき氷を食べている錠一郎)

るい) 今日のうちに乾く思いますから。

錠一郎) ありがとう。

るい) またこぼさんように

 してくださいよ。

錠一郎) はい・・・。

 サッチモちゃんの分もあるよ。

るい) 置いてえてください。

錠一郎) 溶けるよ?

るい) すぐ行きます。

錠一郎) はい。

(かき氷を食べながら、

 るいを見る錠一郎)

 

(回想)

るい) あなたのせいです。

 忘れたかったのに。

 忘れるために岡山を出たのに。

 

錠一郎) 特別なんや。

 僕にとっても。

(錠一郎を見るるい)

錠一郎) 僕にとっても・・・。

 「On the Sunny Side of the Street」は。

 

**********

 

和子) はい5円のお返し。

てる子) ありがとう。

和子) おおきに。

(うわの空でアイロン掛け

 をしている平助)

てる子) 誰かおんの?

和子) るいちゃんの友達。男の。

平助) あっ・・・!

和子) 気ぃ付けや。

てる子) まあ・・・。

和子) ・・・んなばっかりよ。

 

**********

 

(庭の物干し場で、錠一郎と

 かき氷を食べているるい)

錠一郎) 僕の一番古い記憶は、

 「On the Sunny Side of the Street」

 なんや。今でも耳によみがえる。

 あのイントロの高らかなトランペット。

 シンガーでもないおじさんが、

 マイク奪って、歌いだして・・・。

 みんな圧倒されてた。

 英語やったし、何言うてるのかは、

 僕には全然分からんかった。

 けど・・・。その時の僕には見えてた。

 ひなたの道が。

 これから自分が歩いていく道は、

 サニー・サイド・オブ・ストリート、

 明るい光に照らされてる。

 そんな予感でいっぱいやった。

るい) いつごろのことですか?

錠一郎) あんまり覚えてない。

るい) どこで聴いたんかも?

錠一郎) 進駐軍クラブ。岡山の。

 もしかして、サッチモちゃんも、

 おったんかなと思って。

 あのころの岡山に。

 

(回想)

るい) どねんしたん? これ。

安子) 進駐軍さんからもろうたんじゃ。

るい) 進駐軍さん?

 

(るいの手が止まっている)

錠一郎) 溶けるよ。

 

**********

 

(ラムネの瓶を2本手に、

 平助がいそいそ帰ってくる)

和子) 何してんのん。

平助) あ・・・いや・・・

 冷たいもんでもと思てな。

和子) 邪魔したりなや。

平助) いやそうかて・・・。

(和子も興味津々)

 

**********

 

るい) 私ゃあ・・・私ゃあ、レコードでした。

 岡山の喫茶店で聴いた、レコード。

 小せえ頃、何回か連れてかれました。

錠一郎) 誰に?

るい) ずっと・・・忘れとりました。

 しゃあけど、サマーフェスティバルで

 大月さんのトランペット聴いて・・・。

 急に、よみがえりました。

 

(回想)

安子) お父さんとお母さんの、

 大切な歌じゃ。またひなたの道

 を見つけて歩いていこうね。るい。

 

錠一郎) お母さん?

るい) (頷く)

 私の名前は、

 父が付けたんじゃそうです。

 

(回想)

安子) アメリカの、ルイ・アーム

 ストロングいう人から、名前を

 もろたんじゃ。

るい) ルイ・アームストロング?

安子) トランペット吹きょうる人じゃ。

 

錠一郎) やっぱりサッチモの

 ルイやったんや。

るい) 「ひなたの道を見つけて、

 歩いていこうね。るい」。

 母はそう言(ゆ)うたんです。

 「On the Sunny Side of the Street」

 を聴きながら。せえのに・・・

 せえのに母は・・・私ゅう捨てました。

 進駐軍さんと恋をして・・・。

 

(回想)

ロバート) I love you!

 (愛しています)

安子) Thank you.

 (ありがとう)

 I'm glad.

 (うれしい)

(外から見ていたるいが走り去る)

 

るい) 幼かった私ゅう置いて・・・

 アメリカへ行ってしもうた。

 じゃから、思い出しとうなかった。

 優しかった頃の、私だけを見てくりょ

 おった頃の母の笑顔を、思いだしと

 うなかったんです。

 

**********

 

(ラムネを両手に持ったまま、

聞いている和子と平助))

 

**********

 

錠一郎) そうか。

 会いたいんやなあ、お母さんに。

るい) な・・・何ゅう言よんですか?

 人の話ゅう聞きょおりました?

錠一郎) 聞いてたよ。

るい) それでようそねえなこと・・・。

 はあ・・・。もうええ。ああもう。何で

 こねえな人に話してしもうたんじゃろ。

錠一郎) サッチモちゃん?

るい) もう、早う、こりょう着て

 帰ってください。

錠一郎) まだ乾いてないって。

るい) 生乾きのシャツう着て

 帰りゃあええ・・・。

平助) るいちゃん。

 冷たいもんでもどうや。

和子) お客さんもどうぞ。

るい) お客さんはお帰りです。

錠一郎) ありがとうございます。

和子) よかったら、晩ごはんも

 食べていってちょうだいね。

るい) おばさん!

錠一郎) いいんですか?

和子) 晩ごはんいうても、今日は、

 お祭りのもん並べるだけやけど。

平助) やっぱり祭りの夜は、

 にぎやかなんが一番やからな。

和子) ああせやせや。

平助) 何で?

和子) 何で?

(笑い声)

 

**********

 

<居間>

和子) ホンマに買うてきたもんで、

 堪忍やで。

平助) へい。一杯どうや?

錠一郎) ああ・・・すいません。

 飲めないんです。

平助) ええっ! 

和子) えっ!

平助) ジャズマンやのに?

錠一郎) ああ・・・まあ・・・。

西山) 邪魔するで~。

平助・和子) 邪魔するん

 やったら帰って。

西山) ハハハハハッ。

 あ~これ。商店街からいつもの。

和子) ああ、ありがとう。

 近所の映画館の西山さんや。

錠一郎) ああどうも。

西山) ああどうも。

 今度2人で見に来てや。

和子) いらんこと言わんでええねん。

西山) なっ、なっ、なっ。

和子) 何やねん。用事済んだら帰って。

西山) ハハハハハッ。

(もらったいなり寿司を出す和子)

和子) ああこれやこれや。

平助) ああああ・・・。

テレビ) 「大阪の若者が、快挙達成です。

 アメリカに行くという夢を持ち、小型ヨット

 で出航した、大阪の堀江謙一君が、8月

 12日、ついに、夢の土地、アメリカ・サン

 フランシスコに到着。見事、太平洋横断

 を達成しました」。

和子) むちゃすんなあ。

平助) 男の夢と言え。なあ? え~・・・。

錠一郎) お・・・大月です。

平助) ああ、せやった。大月君。

和子) 失礼やなあもう。ごめんな大塚君。

錠一郎) 大月です。

平助) お前の方が失礼や。

和子) わざとや。

平助) ホンマかいな。

和子) ほら、早う。

 冷めてしまうから頂こう。

平助) 頂きます。

るい) 頂きます。

和子) 頂きます。

平助) 足崩しい。

錠一郎) ああ・・・すいません。

和子) このおいなりさん

 おいしいんやで。

平助) ちょっとだけ飲まん?

 

**********

 

錠一郎) ごちそうさまでした。

和子) ああ。よろしゅうおあがり。

錠一郎) シャツも、

 ありがとうございました。

平助) かめへんかめへん。

 お得意さんなんやから。

和子) うん。ほなるいちゃん。

 そこまで送ったげ。

るい) えっ。

平助) そやな。

るい) いや、あっ、あの・・・。

(店に引っ込む夫婦) 

(ぎこちなく目をそらす2人)

(歩き出す錠一郎)

(続くるい)

(角をのぞくと、子供たちが親と

 一緒に花火で遊んでいる)

(子供たちを見つめる錠一郎)

(少し寂しそうな横顔をそっと見るるい)

(花火に照らされる子供たちの笑顔)

(女の子の母親を見つめるるい)

(横を見ると、錠一郎がいない)

(広場を見るるい)

るい) 大月さん。

(露店にいた錠一郎が振り返り、

 るいに風鈴を差し出す)

(受け取り、微笑むるい)

錠一郎・口笛) ♪「On the 

 Sunny Side of the Street」

(口笛を吹きながら路地を行く錠一郎)

(風鈴を手に、並んで歩くるい)

 

**********

 

(窓辺に風鈴を吊し、

 部屋で給料の仕分けをするるい)

 

お給料で、レコードを買おう。

るいは、そう思い立ちました。

 

Rui had an idea.

She would use the money 

she had earned to buy the record.

 

(風鈴の音)

(風鈴を見つめるるい)

 

**********

 

かき氷を食べながら、自分語りを始めるジョー。

 

僕の一番古い記憶は、
「On the Sunny Side of the Street」
なんや。今でも耳によみがえる。
あのイントロの高らかなトランペット。
シンガーでもないおじさんが、
マイク奪って、歌いだして・・・。
みんな圧倒されてた。
英語やったし、何言うてるのかは、
僕には全然分からんかった。
けど・・・。その時の僕には見えてた。
ひなたの道が。
これから自分が歩いていく道は、
サニー・サイド・オブ・ストリート、
明るい光に照らされてる。
そんな予感でいっぱいやった。

 

進駐軍のクラブで歌ってたのは定一さんよね?

やっぱりあの時潜り込んだ男の子だったのね。

一番古い記憶があの時で、そこから彼は、あの

時見えた「ひなたの道」を歩いてこれたんだね。

よかったよかった。彼の今の感じで、いい人に

出会って悪くない生活をしてきたことが分かる。

 

「ひなたの道を見つけて、歩いていこうね。

るい」。母はそう言(ゆ)うたんです。
「On the Sunny Side of the Street」
を聴きながら。せえのに・・・
せえのに母は・・・私ゅう捨てました。
進駐軍さんと恋をして・・・。
幼かった私ゅう置いて・・・
アメリカへ行ってしもうた。
じゃから、思い出しとうなかった。
優しかった頃の、

私だけを見てくりょおった頃の母の笑顔を、

思いだしとうなかったんです。

 

つられて思い出した過去の話をし始めるるい。

進駐軍さんと恋をして、るいを捨て、アメリカ

へ行ってしまった。うん、まあ、その通りだよね。

恋が一番ではなかったとは思うけど、結果的

にアメリカに行ったのは、ロバートだったから。

 

錠一郎) そうか。
 会いたいんやなあ、お母さんに。
るい) な・・・何ゅう言よんですか?
 人の話ゅう聞きょおりました?
錠一郎) 聞いてたよ。
るい) それでようそねえなこと・・・。
 はあ・・・。もうええ。ああもう。何で
 こねえな人に話してしもうたんじゃろ。

 

察しが良すぎるジョーと、自分の気持ちに無自

覚なるい。ピ~ンチ!の瞬間、絶妙な助け船

を出してくる竹村夫妻の頼もしさ。グッジョブ!

ありがとう平助さん、和子さん。大好きです~。

 

大月錠一郎。トランペットと優しさでできている

男。いいわ~。惚れるわ~。風鈴もらいたい~。

 

 

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