「カムカムエヴリバディ」第20回~稔さん・・・意地悪せんで | 日々のダダ漏れ

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カムカムエヴリバディ 第20回
第4週「1943-1945
稔さん・・・意地悪せんで

 

 

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(離れに小さな祭壇)

(千吉に向き直る安子)

安子) 本当に、

 ありがとうございます。

 きちんと、お弔いしていただいた

 上に、こねんして祭壇まで・・・。

千吉) よくよく医者の話ゅう聞いて

 みたら、随分と心臓が弱っとった

 そうじゃ。戦争で、つれえ思ゆうし

 た人には、ままあることらしい。

安子) とてもそねんふうには・・・。

千吉) たちばなを、立て直してえ。

 その一心で、気力だけで、

 動き回っとったんじゃろう。

 

**********

 

<金太のバラック小屋の店>

(安子が後片付けをしている)

(足音)

(表に男の子)

安子) あ・・・。

 

**********

 

(男の子と同じ目線にかがむ安子)

安子) お父さんが、倒れとるんを

 見つけて、お医呼んで呼んでくれ

 たなあ、男の子じゃて聞いたけど、

 あんたなん?

(頷く男の子)

安子) そう。ありがとう。

 よかったら、聞かせてくれる

 かなあ、そん時のこと。

男の子) 夜遅うに、

 戸をたてえたんじゃ。

 「おっちゃん。

 おはぎのおっちゃん」って。

 おっちゃんは戸を開けて、

 「帰ってきたんか、算太」って。

 そのあと、急に倒れた。

 そん中でおっちゃんはずっと、

 うわごと言よおった。

 「無事じゃったんか」とか、

 「待ちょったんじゃ」、とか・・・。

安子) そう・・・。

 会えたんじゃ。お父さん

 お兄ちゃんに会えたんじゃ。

 はあ~よかった。

 ありがとう、教えてくれて。

(ボロボロのズボンのポケットから、

 お札の束を出す男の子)

男の子) おはぎゅう売ったもうけじゃ。

(手に取り、数える安子)

安子) 高う売れたんじゃね。

男の子) 最初は、

 持ち逃げするつもりじゃった。

 しゃあけど、やめた。

 おはぎゅう、2つほど食べたら、

 何か元気になって。

 どねんしたら一銭でも高う売れる

 か、考えてみゅういう気になった。

 面白かった。商いいうなあ楽しい

 もんじゃ思うた。しゃあからちゃん

 と売り上ぎょう渡したかったんじゃ。

安子) そう。

(立ち上がる安子)

安子) お仕事、ご苦労さまでした。

(頭を下げる安子)

(男の子にお金を握らせる安子)

安子) おなかいっぱい食べて、

 それから、どねなことでもええ、

 ちょっとずつ商いを始めて。

(男の子の肩をつかむ安子)

安子) しっかりと生きていかれえよ。

(頭を下げ、走り去る男の子)

 

(回想)

金太) 菓子は苦しい時ほど

 必要なもんじゃと、わしは思う。

 たちばなの菓子で救われる人が、

 きっとおるはずじゃ。

 

(空に微笑む安子)

 

**********

 

終戦から、ちょうど3か月半

たった、朝のことでした。

 

ラジオ) 「皆様お久しぶりでございます。

 『基礎英語講座』の時間です。

 講師の、堀英四郎です。

 『The Sun and the North Wind』.」。

 

ラジオの、「基礎英語講座」が、

再開しました。日米開戦に伴い、

突然放送がなくなってから、

およそ、4年ぶりのことでした。

 

(回想)

稔) 明日の朝、

 6時30分にラジオをつけてみて。

 

(回想)

 ラジオ) 「Good morning everybody.

 皆さん、おはようございます。

 『実用英語会話』の時間です」。

 

**********

 

(るいをおぶって書店を訪れる安子)

 

安子にとって、

ラジオの英語講座を聴くことは、

稔を思うことでした。

 

When Yasuko listened to the English 

conversation program on the radio, 

she thought of Minoru.

 

**********

 

(るいに読み聞かせをする安子)

安子) 「Once the Sun and 

 the North Wind had a quarrel.

 The North Wind said・・・」

 

一つ英単語を覚えるごとに、

稔が帰る日が近づいてくる。

安子は、そんな気持ちで、

英語の勉強を再開しました。

 

安子) 「Just then a man came along」..

 

**********

 

<バラックの建ち並ぶ路地>

♪「ハーモニカ・「リンゴの唄」)

(大きなリュックを背に、

 復員兵が通り過ぎてゆく)

 

**********

 

<雉真家>

安子) 「Hang a bell around her neck.

  If・・・If・・・」。

(るいをおぶった安子が掃除をしている)

安子) 「If she walks, the bell will ring.

 If it rings, we can run・・・」.

(表を見る)

安子) 勇ちゃん・・・。

勇) ただいま。義姉さん。

 あ~るい。大きゅうなったのう。

 フフフフ・・・。

安子) 早う・・・早う入って!

 お義父様! お義母様!

 勇ちゃんです!

 勇ちゃんが帰ってきました!

千吉) 勇!

美都里) 勇!

勇) 父さん。母さん。

 ただいま帰りました。

 

**********

 

美都里) わりいなあ。

 もっとごっつぉお食べさせて

 やりてえけど、配給じゃあ

 これが精いっぱいなんじゃ。

勇) いや、立派なごっつぉおじゃ。

 頂きます。

 うん! うん、うめえ。

 やっぱり家はええのう。

千吉) どけえ配属されとったんなら。

勇) 小笠原じゃ。

勇) 穴掘りばあさせらりょおった。

 焼夷弾より暑さにやられて死ぬ

 んじゃねえかと思よったとけえ、

 終戦の知らせが来たんじゃ。

美都里) そりゃあよかったわ。

勇) よかあねえ!

 戦場にええことなんか、

 一つもねえ!

 あ・・・ごめん、母さん。

千吉) もう、何も話さんでええ。

 皆、おめえが帰ってきたことを

 喜んどる。それだけじゃ。

勇) うん。早う兄さんも、

 帰ってくりゃあええのう。

(大きく何度も頷く美都里)

 

**********

 

<離れ>

勇) ご愁傷様でした。

(安子に向かい、頭を下げる勇)

勇) てえへんじゃったなあ。

(首を横に振る安子)

勇) 兄さんから便りは?

安子) まだ・・・。

勇) ああ・・・。

 きっと、終戦の頃に、船で遠い

 とけえ行ったんじゃろう。

 じゃから、復員が遅れとるだけじゃ。

安子) うん。フフッ、勇ちゃんが

 言うたら説得力あるわ。

勇) おう。

安子) ありがとう。

勇) あ~。

安子) フフフフフッ。

勇) ほい。

(にっこり手まりを投げるるい)

勇) お~。

安子) 上手じゃなあ、るい。

勇) ほい。

 この子(か)あ筋がええ。

 さすがはるいっちゅうなめえじゃ。

 ほい。フッ、ハハハハハッ。

 もういっぺん。おっ。

安子) フフフッ。

 

**********

 

(玄関先でバットの素振りをする勇)

(足音)

(人が来る)

 

**********

 

(庭で洗濯物を干している安子)

勇) 父さん! 父さん! どこ!?

 父さん!

千吉) 何じゃ、勇騒々しい。

(出かける支度をしている千吉)

(安子も来る)

(勇から紙を受け取る千吉)

(るいをあやしている美都里)

美都里) 何? どねんしたん?

千吉) 稔が・・・稔が戦死したて・・・。

(まばたきもせず、千吉に近づき、

 紙を手に取る安子)

(文面を見る)

(紙を奪う美都里)

美都里) うそじゃ・・・。うそじゃ!

 うそじゃ・・・。うそじゃ! 

 うそじゃ、うそじゃ・・・。

 うう・・・うそじゃ・・・。

(表情のない顔で出ていく安子)

美都里) うっ・・・うそじゃ・・・。(泣)

 

**********

 

(木もれ日の道を、フラフラ歩く安子)

 

稔さん・・・。

稔さん。

稔さん。

稔さん。

稔さん。

稔さん。

 

(走る安子)

(神社の拝殿の前に倒れ、

 四つん這いになる)

 

安子) 稔さん・・・。

 意地悪せんで。

 帰ってきて・・・稔さん!

(泣き声)

安子) 稔さん!

 稔さん・・・!

 稔さん!

 稔さん!

 稔さん・・・。

 

**********

 

「おっちゃん。おはぎのおっちゃん」という少年

の声まではリアル。少年が戻ってきたら・・・の

賭けに勝った、金太が見た幻はご褒美か・・・。

金太の最期の様子が、安子に伝わってよかっ

た! 安子の心も、救済されてよかったよ~!

 

お仕事、ご苦労さまでした。
おなかいっぱい食べて、
それから、どねなことでもええ、
ちょっとずつ商いを始めて。
しっかりと生きていかれえよ。

 

金太の気持ちを引き継いで、少年がこれから

たくましく生きていけるよう、背中を押す安子。

食べ物やお金をあげる以上に、お金を稼ぐ術、

ヒントを教えてあげることって、大事だよね~。

彼はいずれ、大きくなって登場してくれるはず。

 

ラジオの「基礎英語講座」が復活したところに、

勇が帰還。いいことがあったと思えば、悪いこ

とも起きるのが世の常。安子の幸せが色濃く

描写される度に、真逆の運命を予感してきた。

家族に愛され好きな人に愛され、出来すぎの

夢のように美しい時間が描かれてきたことが、

このままでは済まない未来を確信させてきた。

(とはいえ、想定以上の鬼脚本だったけど・・・)

 

稔さん・・・。
意地悪せんで。
帰ってきて・・・稔さん!

 

いちゃいちゃ時代の、「意地悪せんで」が甦る。

声が届くものなら、飛んで戻ってきただろうに。

どんなにか、安子のもとに、るいのもとに、戻っ

てきたかっただろうに。覚悟してても辛いよ~。

 

稔さん!

稔さん!

稔さん・・・。

 

名前の連呼が切な過ぎた。

 

安子ちゃん!

安子ちゃん!

安子ちゃん・・・。

 

稔も、きっと、安子の名前を呼び続けたよね・・・。

 

まだまだ、辛い時間が続きそうではあるけれど、

その分いつか・・・安子の笑顔が見られるはず。

そう信じて、安子とるいを見守っていくからね~。

 

 

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