「まんぷく」 第105回
第19週 「10歩も20歩も前進です！」
既成概念をぶち壊すのよ！
※無断転載対策のため、不本意ですが、
しばらく、注意喚起させていただきます。
こちらの記事は、「日々のダダ漏れ」 の
記事です。ご覧になっているブログ名が
「日々のダダ漏れ」、以外のブログ名は、
記事を無断転載しているブログです！！
↓ オリジナルのブログはこちらです♪
萬平さんの試行錯誤は続きました。
そして、何日かして…。
福子） 絶対大丈夫。
萬平） 福子！
福子） はい。
萬平） 福子、来てくれ！
（研究所に向かう福子）
福子） はい。
萬平） 食べてみろ。
福子） えっ…。
（丼の中に麺とスープ）
福子） これは…。
萬平） いいから、食べてみてくれ。
福子） ええ…？
（麺を食べる福子）
萬平） どうだ。
福子） おいしい！
萬平） だろ。
福子） どうして！？
どうやって作ったんですか！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
福子） どうして！？
えっ、どうやって作ったんですか！
萬平） このスープエキスに
さっとつけただけだよ。
福子） さっと？
萬平） 10分つけたら、麺がふやけた上に、
味が濃すぎただろ？ そもそも麺に味を染
み込ませるというのが間違いだったんだ。
生地に味を付けていた時から僕はずっと
間違えていたんだよ。
福子） せやけど麺に味が付いてないと、
お湯をかけた時に…。
萬平） 味が付いているのは表面だけで
いいんだ。それが、お湯に溶け出して、
こんなラーメンスープになるんだ。
福子） えっ？
そんな簡単なことやったんですか？
萬平） 気付くのに
２か月もかかってしまった。
福子） いや、せやけど、１歩どころか、３歩、
いや、10歩も20歩も前進です萬平さん。
萬平） ああ。
とにかく、おいしい麺は出来た。
福子） しかも、
お湯をかけるだけで、食べられます。
萬平） 次は、どうやって常温で
保存できるようにするかだ。
福子） いつまでも腐らないいうことですよね。
萬平） そうだ。
福子） ……あっ。
萬平） ん？
福子） はい。
萬平） 福子。
福子） 塩漬けはどうでしょう。
萬平） 塩漬け？
福子） 塩漬けしたものは腐りませんよ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
それから数日後、克子姉ちゃんの家で、
事件は起こったのです。
＜香田家＞
タカ） （ため息）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＜香田家・台所＞
鈴） 今日も来てるの？ あのモデルさん。
克子） 来てるわ。昨日も今日も。
鈴） そんなにイライラしないの。
モデルさんが、色目使うても、
忠彦さんは、浮気なんかしないわよ。
克子） 浮気なんて言わんといてよ。
鈴） 絵が出来上がったら、
お役御免なんでしょ、モデルさんは。
克子） いつ出来上がることやら。
鈴） そんなことより、うれしいことがある
やないの。タカのおなかの子が、順調
に、育ってるのよ。夏には、おばあちゃ
んなるのよ、あなたは。
克子） おばあちゃん…。
鈴） かわいいわよ、孫は。楽しみねえ。
克子） 何か余計イライラしてきた。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＜アトリエ＞
（秀子を前に絵を描いている忠彦）
秀子） 先生の絵って、独特な色使いね。
不思議でとってもきれい。
忠彦） 僕は、目が悪いんや。
秀子） 目？
忠彦） 戦争でやられてね。
赤と緑の区別がつかないんや。
秀子） まあ。
忠彦） 一時は絶望したけど、むしろ
それを生かしてやろうと思てね。
そしたら、絵が売れ始めた。
皮肉なもんや。
秀子） すばらしいわ。悲劇の中から
美しい芸術が生まれるだなんて。
忠彦） そうかもしれへんな。
秀子） でも、
だったらもっともっと冒険しなきゃ。
忠彦） 冒険？
秀子） そう、冒険。
先生、色使いだけじゃなくって、
絵そのものの概念をぶち壊すのよ。
忠彦） 何を言うてるんや君は。
（キャンバスにしなだれかかる秀子）
忠彦） 秀子…。
秀子） 退屈だわ、私。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＜台所＞
（突然音楽が流れる）
鈴） な、な…何！？
タカ） お母さん！ お父さんたちが！
鈴） えっ。
克子） たち！？
タカ） たち。
鈴） えっ。
克子） たち！？
（母屋からアトリエを見る３人）
（肩を出した真っ赤なドレス姿で、
激しく踊っている秀子）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＜アトリエ＞
秀子） 私を描いて。
先生、私を描いて！
既成概念をぶち壊すのよ！
さあ描いて！
（激しく踊り続ける秀子）
（筆が止まったままの忠彦）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＜立花家・研究所＞
（麺を塩漬けにした壺の前に萬平）
萬平） うまくいくのか…。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（居間で繕い物をしている福子）
源の声） ただいま。
幸の声） ただいま。
福子） お帰りなさい。
幸） お母さん。
お兄ちゃんがまたケンカした。
福子） えっ！
源） せやけど勝ったで！
幸） お兄ちゃん強かった。
福子） え～。誰とケンカしたの。
何で…。うわ、もう～
女性の声） ごめんください。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＜玄関＞
福子） はい。
和歌子） お宅様の息子さんと同じ組の、
市川達夫の母でございます。
福子） はい。
和歌子） ちょっと、よろしいですか。
福子） はい、どうぞ。
和歌子） 達夫が、鼻血を出して、
泣きながら帰ってまいりました。
お宅の息子さんに殴られたそうです。
福子） えっ。
和歌子） ちょっとからかった
だけやのに、３回も。
福子） 申し訳ございませんでした。
和歌子） 子どものことで親がしゃしゃり
出るのはどうかと思いますよ、私かて。
そちらの旦那さんが、信用組合の理事
長さんやった時にはうちかてお世話に
なりましたし。そら、息子さんも、達夫に
からかわれて、腹が立ったんでしょう。
そやけど、からかっただけやのに３回も
殴るやなんて…。
福子） 本当に申し訳ございませんでした。
和歌子） お宅では、
一体どういう教育をされてるんですか？
福子） 本当に本当に、
申し訳ありませんでした。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＜居間＞
源） ラーメンって言われたんや。
「おい、ラーメン」って。
福子） まあ、ええやない。
幸） 私は小ラーメンって言われた。
福子） 小…う～ん…
小ラーメンでもええやない。
前に言うたでしょ。お父さんは何にも
恥ずかしいことしてへんの。世の中
の人を喜ばすために、一生懸命新し
いラーメン作ってるんよ。
源） そんなん分かってる。せやけど
あんなこと言われて黙ってて、ラーメン
があだ名になったらどないすんねん。
幸） お母さんは私が小ラーメンって
言われてええの？
福子） 嫌なのは分かる。
せやけどケンカは駄目。
３回も友達を殴ったら駄目！
源） １回やったらええの？
福子） １回でも駄目！
これから、そんなこと言われたら、
お母さんに言いなさい。
幸） お母さんが文句言うてくれるん？
源） 子どものケンカに親がしゃしゃり
出るなんてかっこ悪いわ。
福子） ああ言えば、こう言う。
これも前に言うたでしょ。
お父さんのラーメンが出来たら、
達夫君かて、おいしいおいしいって
食べてくれるようになります。そしたら
もう誰もあなたたちのこと、ラーメン
やの小ラーメンやの言いませんよ。
むしろ、ラーメン様言われるわ。
もうみ～んなひれ伏すで。
源） ラーメン様も嫌や！
幸） 嫌や！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＜パーラー白薔薇＞
アキラ） ユー アー ハムライス。オッケー。
（親指を立てる岡）
アキラ） ユー アースパゲッティ。オッケー。
（親指を立てる森本）
アキラ） ユー アー オレンジジュース。
オッケー。
神部） お願いします。
森本） 食わんのか、神部。
神部） 当たり前や。うちに帰ったら
飯が出来てるんやから。
岡） それやったらなおさらはよ
帰った方がええのに。
神部） お前らには分からんって。
婿養子みたいなもんやぞ俺は。
家におったら、いろいろ気ぃ遣うんや。
岡） せやけどタカちゃんの情緒不安定
な時期は終わったんやろ？
しのぶ） 終わっても、
いろいろあるんよね。
神部） そうです。
ママさんが一番分かってる。
しのぶ） いろいろ、
聞かせてもろてますから。
神部） ああそれより、
お前ら相変わらず萬平さんの
手伝いはさせてもらえへんのか？
森本） まるで声がかからん。
岡） 社長は一人で考えて、
いろいろ試してるんやろ。
森本） まだわしらが手伝うところまで
いっとらんのじゃろうなあ。
神部） そうか。
岡） おいこら。
お前何ほくそ笑んでんねん！
神部） え？
森本） ああお前、自分が何もできん
もんだから、わしらが手伝えんこと
がうれしいんじゃろ。
神部） そのとおりや。
アキラ） おもろなってきたど。
神部） 萬平さんとの付き合いは
お前らより俺の方がずっと、
ず～っと古いんや。本来なら俺
が萬平さんの右腕になって…。
（ドアが開く音）
しのぶ） いらっしゃいませ。
アキラ） いらっしゃい。
吉乃） あっ、一人ですけど。
しのぶ） どうぞ、お好きな席へ。
神部） 吉乃ちゃん。
吉乃） 茂さん。
神部) この店よう来るんか？
吉乃） 今日が初めて。久しぶりに福子
おばちゃんの顔が見たいと思て。
しのぶ） ああ…福ちゃんは夕方まで
なんよ。子どもたちが学校から帰っ
てくる時には、うちにいたいって言う
てたから。
吉乃） そうですか。
神部） ここ座り。
びっくりしたわいきなり入ってきて。
タカの妹なんです吉乃ちゃんは。
しのぶ） タカちゃんの？
吉乃） はい。
アキラ） べっぴんさんやねえ。オッケー。
しのぶ） ああ、そしたら、神部さんと、
おんなじおうちに住んでるってこと？
神部） ええ。
吉乃） そうです。
しのぶ） はあ～。ああ、ご注文は？
吉乃） 紅茶下さい。
しのぶ） はい。紅茶ワン。
アキラ） ユー アー ティー。オッケー。
神部） 吉乃ちゃん仕事帰り？
吉乃） そう。
ちょっと遠回りして池田に来たの。
神部） ふ～ん。俺も奥様には…ああ、
福子さんには、しばらく会うてないよ。
この間も昼休みに３人で来た時は
休みやったし。なあ。
（吉乃を見ている岡と森本）
神部） どないしたんやお前ら。
森本） あっ？
岡） 何？
神部） いや何て…。
しのぶ） あら～。
アキラ） ますますおもろなってきたど～。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＜研究所＞
（塩漬けにした麺を壺から取り出す萬平）
福子） 乾いてますか？ あっ。
萬平） 塩が、
麺の水分を吸ってるはずだからな。
福子） いや、せやけど、色が…。え～。
萬平） あ～…
スープエキスまで吸い取られたか。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
福子） ２分、たちました。
（お湯を注いだ麺）
萬平） これ以上待っても同じだ。
（麺を１本すする萬平）
（５、６本麺をすする福子）
福子） あっ…あ～…塩辛い！
萬平） まあそりゃそうだよな。
そもそもこれで、麺を保存できるのは、
塩漬けしてる間だけだ。塩に詰めた
麺を売るわけにはいかないな。
福子） ごめんなさい。
萬平） いやいや。塩漬けは、
保存の方法としては適してない。
これが分かっただけでも収穫だ、福子。
福子） いや、せやけど…はい。
ああ…ごめんなさい。
萬平） 次を考えよう。なっ。
福子） はい。
（箸を手に取る萬平）
福子） 食べるんですか？ えっえっえっ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
壇蜜先輩…いや、秀子が踊っていた曲は…
「夢のマンボ」っていうのね。まさに…夢まぼろし
かっていう、まさに、既成概念をぶち壊す踊り！
ドラクエだったら…「秀子は、ふしぎなおどりを踊
った」って感じ？ 削られるのはMPなのか魂か。
まあ、確実に克子さんのHPは削られてるかもｗ
妖艶な姿で、尋常じゃない色気をダダ漏れさせ
ながらキテレツな踊りを踊る壇蜜先輩に萌え～。
こういうのは大真面目にやるから面白いのよね。
私を描いて。先生、私を描いて！
既成概念をぶち壊すのよ！
さあ描いて！
いいわ～。笑うわ～。既成概念をぶち壊す前に
いろいろと、あちこちでぶち壊れそうだけど…ｗ
ラーメン、小ラーメンからのラーメン様のネーミ
ングに笑ったし、パーラー白薔薇では恋に落っ
こちた瞬間の中年男性を見せられ（ガンと飛ば
しているようにしか見えないのがなんとも…）、
マスターじゃないけど…ますますおもろなって
きたど～。吉乃ちゃんのお相手は岡？ 森本？
どっち、どっちどっち！？（個人的には森本派）
塩漬けなんて、やる前から結果が分かりそうな
ものだけど、まずはやってみる萬平さんがいい。
やってみなくちゃ駄目だって言えないもんね～。
自分が提案したことが失敗して、めっちゃ落ち
込む福ちゃんに、今度は萬平さんが「次行こう」
と促すあたり、本当にいい夫婦だなあって思う。
既成概念をぶち壊すのよ！
それな！ 秀子のダンスにもヒントがあるのか？
麺の既成概念をぶち壊すのよ！ 萬平さ～ん！
「まんぷく」関連ブログはこちらから↓
「まんぷく」関連ブログリスト
「朝ドラ」関連ブログリスト
●「まんぷく」HP
ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村
にほんブログ村
 |
NHK連続テレビ小説 まんぷく 上
1,404円
Amazon |
 |
連続テレビ小説「まんぷく」オリジナル・サウンドトラック
3,150円
Amazon |
 |
チキンラーメンの女房 実録 安藤仁子
Amazon |