「半分、青い」第99回~いい人は駄目よ。悪い人にならないと | 日々のダダ漏れ

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「半分、青い」 第99
第17週 「支えたい!
いい人は駄目よ。悪い人にならないと

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

弓子) 森山涼次さん。

 この人才能あるよ。映画化決定。
祥平) 俺が、
 それ撮っちゃ駄目でしょうか?
弓子) えっ?
 俺が監督しちゃ、駄目ですか?
横田) あっ、先生お戻りで。
 すいません、今日校了で…。

 何かもう電話呼ばれちゃって…。

弓子) 横田さん。

 私、映画化決めたから。

横田) え?

弓子) この「名前のない鳥」、

 元住吉祥平さんに監督してもらう。

祥平) えっ…。

班目) いやしかし、それは、森山涼次君が

 先生の作品で監督デビューしたくて、2年

 もかけて書いたホンでして…。是非彼に。

弓子) え~っ! だって! 佐野弓子初めて

 の映画化よ! 新人に撮らせるなんて…。

 ここは是非、コート・ダジュールで賞も取っ

 た、元住吉さんに。

 

**********

 

<夕方・クールフラット>

涼次) 俺じゃ、駄目って事ですか?

班目) いやいやいや…。

 どうしても、元住吉祥平がいいって、

 佐野弓子先生が。そうじゃないと、

 原作渡さないって。

涼次) 俺じゃ駄目なんすね。

(そっと涼次を見る祥平)

涼次) あっ、でも、うれしいです。

 このホンは認めてもらえた訳だし。

 俺の書いたホンを、祥平さんに撮っ

 てもらえるなんて、夢みたいです。

(原稿を祥平に差し出す涼次)

(一瞬ためらい、受け取る祥平)

 

**********

 

<藤村家・離れ>

鈴愛) 何でそれ!? 信じられない。

 えっ涼ちゃんのホンじゃん! 涼ちゃんが

 2年かけて書いた脚本じゃない!

涼次) うん…ごめんね鈴愛ちゃん。

 せっかく応援してくれてたのに。この2年、

 鈴愛ちゃんに大納言で働いてもらって、

 僕はほとんどホンばかり書いてて。

鈴愛) そんな事はいいんだよ!

 でも涼ちゃんあんなに頑張ったのに…。

 なぜ祥平さんが撮るの!?

 涼ちゃんのホンじゃん!

涼次) また次、頑張るよ。

 

**********

 

「名前のない鳥」の、映画化決定は

大変な話題となりました。

まだ誰も見た事もない、

世にも美しいとされている鳥を、

見つける話。

 

**********

 

<藤村家・母屋>

涼次) 野鳥がたくさん出てくるでしょ?

 映画に。

麦) うん。知ってる。

 涼ちゃんの脚本読んだから。

 キンケイ、マクジャク、セイラン。

 私、佐野弓子は、

 鳥知ってると思ったね。

涼次) それで、どこにどんな鳥がいる

 かとか、鳥の生態とか詳しい人に、

 手伝ってほしいって、祥平さんが。

 それで、麦おばさん。

めあり) あ~ら、いいじゃな~い。

 麦ちゃんそもそも祥平さんお気に入り

 なんだから。それこそ、いいチャンス

 じゃな~い。ああ、私出会った時から

 恋に落ちているのに、手をこまねい

 ているうちに、月日が過ぎ…!

光江) ほやけどあんたも人がええなあ。

 映画監督祥平さんに

 取られてもうたんやろ?

涼次) 取られるとか

 そういうんじゃないから。

 

**********

 

<オフィス・クールフラット>

麦) 鳥はすごいです!

 あの小さな体で、どこまでも飛びます!

 地球全部が、鳥の家です。

祥平) いいなあ。麦さんの鳥の話。

麦) 光栄です。

祥平) 失礼します。

麦) あの…。

祥平) はい?

麦) お加減、大丈夫ですか?

 何か、随分お疲れのようで。

祥平) あっ、いえ…。あのこれからも、

 いろいろ教えて下さい。お願いします。

麦) はい…。

 

**********

 

<夜・藤村家・離れ>

(畳の上に広げたノートに絵コンテ)

(「名前のない鳥の」台本で顔を覆い、

 寝転ぶ涼次)

鈴愛) ただいま。

(飛び起きて、ノートを片付ける涼次)

鈴愛) 涼ちゃん…

 絵コンテまで切ってたの?

涼次) お帰り。あっ、貸して。手伝うよ。

(洗濯物を畳む涼次)

 

**********

 

<オフィス・クールフラット>

(「名前のない鳥」の台本を

 じっと見つめている祥平)

(チャイム)

 

**********

 

班目) は?

祥平) 私ではなく、やはり、

 涼次が撮るべきです。

班目) 何をおっしゃってんですか?

 いきなり呼び出したかと思ったら。

 そんな話、通る訳がない。

 製作委員会は、佐野先生の原作と、

 祥平さんの名前で出資を決め、

 そして、公開するセイホウ映画も、

 今さら監督交代なんてうんって言う

 はずないじゃないですか?

祥平) いえ。

 これは、涼次が撮るのが筋です。

班目) 冗談じゃない。そもそも原作者

 の佐野弓子先生が、森山涼次じゃ

 駄目って言ったんですから! そん

 などこのどいつか分からないような

 やつじゃ駄目って!

祥平) いやそんな事は言ってない!

班目) いや、そういう事でしょ?

 元住吉祥平が撮るんだったら、

 何とか作品にも箔がつく…。

 なんとかなんてごめんなさい。

祥平) いや、分かってますよ。俺じゃな

 くて、岩井俊三や北野武則が撮った

 方が、集客が見込めるって事だろ!

班目) もう…もうやめましょう。

 そんな、揚げ足取り。

 ちょっと頭冷やして下さい。

 失礼します。

 

**********

 

<テレビ局の楽屋>

男性) はい、どうかしら?

弓子) えっ!? ちょっとメーク濃くない?

男性) このくらいいっといた方が

 いいんですよ。

女性) 先生、お客さんです。

弓子) ん? あら、元住吉監督、

 撮影の準備快調?

祥平) すいません、お忙しいところ突然。

弓子) ごめんちょっと。

女性) はい。

男性) 失礼します。

弓子) 大丈夫。ここオートロック。

祥平) あ…。

 この脚本は、森山涼次のものです。

弓子) そうね。

祥平) 彼に返したい。返さなきゃ。

弓子) 何言ってるの?

祥平) 彼に撮らせてやって下さい。

 森山涼次を、監督デビューさせて

 やって下さい。お願いします!

(土下座をする祥平)

弓子) でも、原作者の佐野弓子が、

 元住吉祥平でないと、原作は渡さな

 い、と言ったんじゃなかった…っけ?

 世の中的にはそういう事になってる

 …わよね?

祥平) 本当は違いますよね。あの時

 先生は、森山涼次に、撮らせるおつ 

 もりだった。それを、俺が、俺に撮ら

 せてくれって。

弓子) そう。捨てられた子犬みたいにね。

 あの時のあなたの目、見苦しかった~。

 ああ、仕事ないんだなあ~って。フフッ。

 誰もいなくって、私たち2人だけで。

祥平) 魔が差しました。

弓子) どうしたいっての?

祥平) 今から仕切り直して、

 涼次が、これを撮って…。

弓子) そんな事できる訳ないでしょ。

 もう出資も映画会社も決まってそれ

 ひっくり返せる訳ないでしょ?

 私親近感覚えたんだよね。

祥平) え?

弓子) 私物書きのくせに、

 大学出てないの。うちもお金なくて。

 だから虎視眈々とチャンスを狙って。

 そう。出版社の近くで、喫茶店でバイト

 したりして。そしたら、出版社の人と知

 り合えるかも。テーブルの下に名刺落

 ちてて、偉い人のだったら、届けに行く

 の。ほら、顔覚えてもらえるかもしれな

 いでしょ。そうやって、一つずつ階段上

 ってきたの。どんな小さなチャンスも見

 逃さないで、すばしっこい猫みたいに。

 見苦しい事いっぱいして。あの時の、

 あなたの、俺を使ってくれって目が、

 ああ、明日に震えてた時の、

 自分みたいだって思ったのよね。

 でもあなたいい人なんだね。

 いい人は駄目よ。

 この世界で生き残っていけないよ。

 悪い人にならないと。競争なんだから。

 1等賞でテープ切っても、またすぐ次

 のレースがある。そうやってず~っと

 テープに向かって走り続ける。

 それがこの仕事。

(祥平の頭を両手でつかむ弓子)

(ノック)

女性の声) 先生!

 そろそろスタジオ入って下さいって!

弓子) 了解~!

 本番なんで行きま~す。

 映画楽しみ~!

 初号試写でお会いしましょう。

(楽屋を出て行く弓子)

(台本を手に、座ったまま動けない祥平)

 

**********

 

(オフィスに帰って来る祥平)

(外は雨)

 

**********

 

<藤村家・離れ>

涼次) 鈴愛ちゃん、お代わりは?

鈴愛) あっ、私は…。

涼次) いらない?

鈴愛) うん。

(携帯の呼び出し音)

涼次) 祥平さんだ。

電・涼次) はいもしもし。

電・祥平) 涼次ごめん。

電・涼次) え?

電・祥平) 許してくれ…。

(不通音)

涼次) えっ? 祥平さん? 祥平さん?

(不通音)

鈴愛) どうしたの?

涼次) いや…。

 

**********

 

(ベランダの手すりに手をかけ、

 目をつむる祥平)

 

**********

 

(開けっ放しの部屋で、

 揺れるレースのカーテン)

 

**********
 

いわゆる佐野弓子&元住吉祥平劇場の巻~!

迫力はあったし、見応えもあった。そこだけ別の

空気感。別の話、ドラマのようだった。朝ドラとし

てふさわしいかどうかは別にして…。朝ドラとし

てそれを見たいかどうかもまた別の問題だから。

 

でもあなたいい人なんだね。
いい人は駄目よ。
この世界で生き残っていけないよ。
悪い人にならないと。競争なんだから。
1等賞でテープ切っても、またすぐ次
のレースがある。そうやってず~っと
テープに向かって走り続ける。
それがこの仕事。


いい人は駄目よ。悪い人にならないとっていう

のは、半分正しく、半分間違っている。多分…。

いい人と悪い人の定義が曖昧だし、意味合い

によって正しかったり間違っていたりするから。

 

どうでもいい人、都合のいい人じゃ駄目よって

いうのなら分かるけどね…。何が「いい」人な

のか、その中身が大事。悪い人の中身もまた。

諦めの「悪い」人になれって事なら分かるしw


それにしても…不思議なのは、どうして監督が

元住吉祥平、脚本&助監督を森山涼次…じゃ

駄目なのか? 脚本が認められるだけで十分

涼次にとっての最初の一歩なんじゃないの?

…という素朴な疑問。だって、初めて完成させ

た脚本でしょ? 自らショートフィルム的な映像

を撮っているような感じでもなかったし、やっと

1本脚本を完成させただけ…だよね?涼次は。

とりあえず、祥平が撮って、映画を当てればい

いんじゃね?って…単純に思うのだけれど~。

 

やっぱ向いてないわ、朝ドラには向いてない。

佐野弓子が誰かさんの分身に見えてツライ。

(な~んてぼやきが出てしまうのが…ツライ)

 


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●「半分、青い」HP
 

 

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